舶用エンジンの部品を再生する、レーザクラッディング技術
レーザ技術を用いて舶用エンジンの部品を長持ちさせるという、ユニークな部品再生ビジネスに迫ります。
磨耗等によって基準から外れた部品を再生します。
レーザクラッディングとは母材に合った金属粉とシールドガスを吹き付けながらレーザ光で肉盛りする加工技術です。
特長
再生可能品
過度なひずみを防ぐため、予防保全の一環としてコネクティングロッドのリコンディションを提案いたします。
【A】大端部
エンジンの長時間運転に伴い、大端部の真円度に変形が生じますが、リホーニングによるリコンディションが可能です。
【B】ボルト座面
傷ついたボルト座面ではボルトの軸力管理が困難になるため締付不適合となるケースがあります。
傷ついた座面は修正が必要ですが、修正後の使用継続可否判断が必要です。
【C】セレーション部
クラックの多くはコネクティングロッド本体側(上部側)ボルト穴近傍のセレーション歯元に発生しています。再使用の可否判断から適切に処理を行います。
長時間運転に伴い、シリンダライナーに発生する偏摩耗とホーニング目の減摩により、潤滑油の保持力が低下して、潤滑油消費が増加する傾向があります。
リホーニングにより潤滑油消費量を改善することができます。
亀裂の有無判断にはカラーチェックや磁気探傷等とあわせた検査を実施します。
ギアブッシュの摩耗進行によって歯車のバックラッシュが大きくなってくると、ブッシュの交換が必要となります。 ブッシュ交換時、アイドルギアブッシュ挿入穴の削正を確実に行うとともに、歯面の磁気探傷も合わせて実施して、継続使用の可否判断いたします。
燃焼噴射ポンプをベストなコンディションに維持するため、適切なインターバルでの分解整備を実施します。
運転時間とポンプ内部を確認し、継続使用の可否判断や新替など適切にオーバーホールを実施します。
燃焼噴射ポンプの定期整備完了後、専用のテスト装置によって噴射圧力と噴射量を計測し、ばらつき程度の確認・最終調整を行ってお客様へ納品しております。
ポンプ分解
噴射圧力テスト
噴射量テスト