生産技術

トルク管理システム

コンバイン・トラクターの足回り部品などの重要品質箇所は、トルクレンチを使用して締付確認を行っています。トルク管理システムは、トルクレンチでの締め忘れが発生しないように、パソコンに締付箇所を登録・表示し、トルクレンチからの信号を受信して、締付が確実に行われたことを確認して次の工程に移るシステムです。
現在は岡山工場で採用され、品質向上の効果を検証しています。

作業の流れ

機種ごとにトルクチェックポイントを登録。生産順序と連動して指示。
現在は約70箇所に展開しています。

大型足回り組立ライン

イヤホンを装着してトルクチェックの音声案内を確認

大型コンバインの足回りは、不具合が、命にかかわる事にもなりますので、当工場の組立職場では、締め付け不良の発生を防ぐ為、トルク管理システムを導入しています。トルク管理システムとは、組立箇所のそばに設置し、確認箇所の指示と適正なトルクで締め付けられているか合否判定が行える仕組みです。

重要な箇所のボルト、ナットの締め忘れ防止が目的で、コンピュータの指示した箇所をトルクチェックし、オーケーにならなければ次に進まないようになっています。

トルクレンチに発信機が装着されており、確認する毎にパソコンへ信号が送られ、パソコンからホストコンピュータへデータが送信され、記録が残るようになっています。今後、保安工程などの重要工程から順次導入していき、品質向上を目指していく計画を立てています。

トルクスパナの信号データを自動で判定

クローラ組付け

クローラの組付け工程でも効果を発揮。組付け方向のポカヨケにも活用されています。

ポカヨケ防止にバーコードで仕様確認後、音声案内

パソコンチェックシステム

大型のトラクター、コンバイン、田植機には多くのコントローラ、センサ、アクチェエータ類が搭載されています。これらの品質確認を手動で行うと項目が多いため、ミスや漏れが発生する恐れがあります。パソコンチェックシステムは、製品とパソコンを接続し、パソコンと通信して検査を行うシステムです。

パソコンによって自動チェックしたり、チェック作業をアシス卜して検査を行うため、作業者が変わっても同じ時間・同じ品質で検査を行うことができます。

パソコン画面を使用した検査の様子

自動運搬車

工場内でユニットごとの組立ラインや塗装ラインなど各職場間を半製品やパーツ、部品などを円滑に搬送します。一定の軌道上を自動走行することで、省力化と安全の確保を同時に図ります。

自動運搬車写真
自動運搬車写真

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