ヤンマーグループとして、障がい者雇用を推進していくため、2014年4月にヤンマーシンビオシスを設立し、6周年を迎えました。特例子会社※1として、2020年3月末時点で57名の障がいのある方々が元気に働いています。
ヤンマーシンビオシスの「シンビオシス」とは「共に生きる=共生」という意味です。私たちは障がいのある方の個性を生かしながら、自然や社会、地域、多様な人々との共生を大切にしています。
ヤンマーシンビオシスは、“ヤンマーらしさ”を追求するため、農業に関わる「農業ソリューション事業」、ヤンマーグループの社員が働きやすい環境をサポートする「オフィスサポート事業」、小形ディーゼルエンジンの生産に関わる「製造サポート事業」の3つの事業を展開しており、障がいのある社員も安心して仕事ができるよう、さまざまな取り組みを行っています。
全社員を対象に、SST(ソーシャル・スキルズ・トレーニング)の実施、臨床心理士との定期的な面談、グループワークによる研修を行っています。研修では、積極的に社員からの要望も取り入れています。専門資格を持つ社員による充実した社員へのサポート体制の構築を進めています。
さらに、大阪・梅田東地域を四季折々の花で彩る活動や地域清掃を通じて、地域社会に貢献しています。また、特別支援学校や就労移行事業所、企業からの見学を幅広く受け入れ、ヤンマーグループにおける障がい者雇用の取り組みを知っていただく活動を行っています。
2020年4月のヤンマーの組織再編にともない、グループ適用企業が、6社から8社※2となりましたが、障がい者雇用率は、2020年3月末現在(組織再編前)で2.25%となり、現行の法定雇用率を達成することができました。今後もさらなる事業拡大を図り、2021年度に予定されている法定雇用率のアップを視野に、2020年度の目標を2.3%以上に設定しています。
また、2020年8月には、新たに尼崎地区にて清掃業務を中心に事業を開始しました。ゲストハウスである、ヤンマースイート三花では、リネン業務という新しい業務にも取り組むなど、業務の拡大を図りました。
- ※1「特例子会社」とは、国から特別に認められた制度であり、障がい者の雇用に特別の配慮をした子会社を設立することにより、グループを一つの企業とみなして、雇用率を算定することができる制度
- ※2ヤンマーホールディングス、ヤンマーパワーテクノロジー、ヤンマーグローバルエキスパート、ヤンマーアグリ、ヤンマーアグリジャパン、ヤンマー農機製造、ヤンマービジネスサービス、ヤンマーシンビオシス