社会

ダイバーシティ&インクルージョン

Diversity For YANMAR

Diversity For YANMAR

『いきいき、ワクワク、SMILE』。心豊かに働く社員はヤンマーグループを支える原動力です。多様なバックグラウンドからなる考え方や価値観を持つ社員が、相互に支援・啓発することでイノベーションの創出を実現します。

そして、多様性豊かなメンバーが新たな商品・サービス・ソリューションを創造することで、社会に新たな価値を提供していきます。ヤンマーグループは、ダイバーシティ&インクルージョンを通して、サステナブルな社会の実現に貢献していきます。

女性社員が多方面で活躍できる職場環境を整備

ヤンマーホールディングスは、2023年3月末現在、従業員数2,984名のうち、女性社員は543名(18.2%)となっています。

2022年度の新入社員(総合職)における女性比率は17.1%でした。ヤンマーの主軸事業はエンジンをはじめとした機械分野で、これらを専門とする女性は少ないですが、社内にはさまざまな役割があるため、多方面での女性の活躍を見据えて採用を行っています。

採用活動においては、女性スカウトも積極的に登用し、就職活動中の理系女子学生に向け、限定イベント「キャリア・未来創造ワーク」や、「女性社員との座談会」などを実施しています。

2020年度より、ヤンマーホールディングスにて女性総合職社員向け、外国籍社員向けのメンターシップ制度を運用しており、先輩社員が対話を通じて後輩社員の疑問解消や成長のサポート、社内ネットワークの形成を支援しています。

管理職への女性登用

現在、ヤンマーホールディングスでの女性の管理職比率は3%ですが、公正に評価される制度を整備し、人数はここ数年増加傾向にあります。女性の管理職26名(グループ会社社長1名、部長6名、課長19名)が活躍しており、女性がさらに活躍できる風土の醸成に努めていきます。

障がいを抱えた社員が安心して働けるさまざまなサポート体制を構築

ヤンマーグループとして、障がい者雇用を推進していくため、2014年4月にヤンマーシンビオシスを設立し、9年が経ちました。特例子会社※1として、2023年3月末時点で70名の障がいのある方々がいきいきと働いています。

ヤンマーシンビオシスの「シンビオシス」とは「共に生きる=共生」という意味です。私たちは障がいのある方の個性を生かしながら、自然や社会、地域、多様な人々との共生を大切にしています。

ヤンマーシンビオシスは、“ヤンマーらしさ”を追求するため、農業に関わる「農業ソリューション事業」、ヤンマーグループの社員が働きやすい環境をサポートする「オフィスサポート事業」、小形ディーゼルエンジンの生産に関わる「製造サポート事業」の3つの事業を展開しており、障がいのある社員も安心して仕事ができるよう、さまざまな取り組みを行っています。

同社では、精神保健福祉士、作業療法士の専門資格を持つ社員が所属する健康・サポート室を組織し、障がいのある社員本人との定期的な面談や地域支援機関も交えた会議を通じて、社員の心身のケアに日頃より努めています。

グループ適用企業は2023年3月末現在、7社※2で、その障がい者雇用率は、現行の法定雇用率を達成し、2.43%となりました。今後も維持、向上に取り組んでいきます。

  • ※1 「特例子会社」とは、国から特別に認められた制度であり、障がい者の雇用に特別の配慮をした子会社を設立することにより、グループを一つの企業とみなして、雇用率を算定することができる制度
  • ※2 ヤンマーホールディングス、ヤンマーパワーテクノロジー、ヤンマーグローバルエキスパート、ヤンマーアグリ、ヤンマーアグリジャパン、ヤンマービジネスサービス、ヤンマーシンビオシス

障がい者雇用率

障がい者雇用率のグラフ

個人の専門性や希望を考慮した再雇用制度などシニアの活躍推進を進めています

国内における少子高齢化が進むなか、ヤンマーは人材の多様性やこれまで培った経験スキルを生かすという観点からシニアの活躍推進を進めています。定年退職者のうち再雇用を希望した社員は全員65歳まで勤務することができ、2022年度のヤンマーの再雇用率は32.43%(グループ会社への転籍者を含めると72.97%)となっています。

また、個人の専門性や希望を考慮したうえで、適正な再配置ができるように配慮しています。

  • 定年到達時、事業会社在籍者は原則として在籍会社へ転籍。

ムスリムフレンドリー食の提供と祈祷室の設置

ムスリムフレンドリー食の一例
ムスリムフレンドリー食の一例

ヤンマーは、多様な社員への対応とグローバル化戦略の一環として、本社社員食堂(プレミアムマルシェオーサカ)にて、ムスリムフレンドリー食を提供しています。

食料生産の分野をミッションに掲げる企業として、食材と味にもこだわり、ムスリム対応の肉や食材を使用するなど、ムスリムの社員やお客様はもちろん、日本人社員にも安心でおいしい昼食メニューの一つとしてムスリムフレンドリー食が選ばれています。また、礼拝の習慣に配慮した祈祷専用のスペースも設置。これらの取り組みは文化の相互理解の観点からも、社員、お客様から、国籍・宗教を問わず評価を得ています。

なお、2020年度からは新型コロナウイルス感染対策で食堂の規模を縮小して営業しており、ムスリムフレンドリー食の提供は事前予約に限り対応しています。

仕事と家庭の両立支援

働きやすい環境整備を行い、さまざまな制度を有効に活用

育児介護休業等の制度は、利用可能な条件や利用回数など法定以上の内容で整備しています。さらに、積み立て有給休暇制度の充実などにより、家庭と仕事を両立させ、従業員が能力を十分に発揮し、安心して働き続けられるような職場づくりに取り組んでいます。

また、ヤンマーでは多様な人材の活躍と生産性の向上を目的として、2017年10月より在宅勤務制度を導入しています。2020年度には、利用対象者の拡大、在宅勤務制度とフレックスタイム制の併用の実現など、従業員はワークライフバランスを考慮した、より柔軟な働き方を選択することが可能となりました。

今後は、より多くの社員が活用できる制度へと改善を進めていきます。

育児休業制度

育児休業取得を希望する社員が当たり前のように、育児休業を取得できる会社に変わっていけるよう、各種活動に取り組んでいます。2022年度はヤンマーホールディングスにおいて、育児休業の利用者数が72名、短時間勤務者数が87名、産前産後休暇取得者数が24名となっており、女性の育児休業からの復職率は100%となっています。

2022年度の男性の育児休業取得者は48名で、取得率は53%と年々増加傾向にあります。2022年度には、育休取得を経験し、仕事と育児を両立する社員の紹介を当社ウェブサイト「Y-media」に掲載し、情報提供を行いました。また、「イクボス宣言」推進活動の導入を開始し、社内報にて宣言者の紹介や活動周知を実施しました。

育児休業を取得し職場に復帰できるようにさまざまな支援をしています。具体的には、女性社員には妊娠中から準備しておくことやそのポイントを解説したハンドブックや、 育児に参画する男性社員向けのハンドブック、介護に関心のある社員のためのハンドブックなども用意しています。また、2020年度以降、ダイバーシティ西日本勉強会に参加する他企業と合同で年1回程度「男性のための仕事と育児の両立セミナー」をオンラインで実施しています。

ヤンマーホールディングス(2022年度)

(名)

2022年度
男性 女性 合計
育児休業利用の対象となる従業員数 89 22 111
育児休業利用者数 48 24 72
短時間勤務制度の利用者数 8 79 87
産前産後休暇の取得者数 0 24 24

介護休暇制度

ヤンマーホールディングス(2022年度)

(名)

2022年度
男性 女性 合計
介護休暇の利用者数 0 0 0

年次有給休暇の取得推進

ヤンマーホールディングスでは、年次有給休暇の取得促進に取り組んでいます。
継続的な取り組みにより、2022年度は年次有給休暇の取得率は64%となりました。
さらなる取得率向上を目指して、社内報「ECHO」への記事掲載や「年次有給休暇ガイドブック」発信を実施しています。

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