2013年度のCSR・環境活動特集

特集2 スマートアシスト
「製品一台一台を見守ることで、高品質なサービス提供を可能にするスマートアシスト」

スマートアシストのロゴ

ヤンマーは、ICT(情報通信技術)の時代に対応した、新しいマシンtoマシン(機器間通信)のサービス「スマートアシスト」を、市場に先駆けて順次展開しています。 先進の通信インフラを活用して、製品一台ごとの稼働状況を的確に把握することで、万一のトラブル発生時の迅速な対応や、故障の未然防止を図り、「お客様の手を止めないサービス」の提供に努めていきます。

開発の背景と狙い

イメージ写真

ヤンマーは、世界各国で活躍している製品一台一台を常にベストな状態にキープすることを目的に、ICT(情報通信技術)を駆使した次世代のサービスシステム「スマートアシスト」を開発しました。

従来から、農業機械や建設機械、ボートなどの点検整備サービスは、ヤンマーのサービスネットワークを通じて行っています。点検整備が必要にもかかわらず実施していない機械は、作業中に突発的な故障を起こすことがあります。お客様は修理が完了するまで作業を中断することを余儀なくされていました。

こうしたマシンダウンを未然に防止するため、これまで定期的に点検整備をお勧めしてきましたが、点検整備が必要となる機械の選定やお客様への説明が十分に行われていませんでした。そこで、使用状況によって大きく異なる機械のコンディションを1台ごとに把握し、適切な点検整備を行うことができる「スマートアシスト」を開発しました。数値に基づいた精度の高いサービスで、マシンダウンの回避はもちろん、製品のロングライフ化とライフサイクルコストの低減の両立を目指します。

スマートアシストのシステム概要
スマートアシストのシステム概要
お客様向Webサイト機能概要
お客様向Webサイト機能概要

農機事業におけるサービス提供の状況と成果

現場でのお客様への説明風景

2013年1月より大型の農業機械を対象としたサービスを国内で開始しました。機械の稼働状況や状態を把握し、突発的な故障への迅速な対応と「お客様の手を止めない」ダントツサービスを目指しています。そのために、製品カルテによる整備の提案を積極的に展開するとともに、「スマートアシスト」に関するお客様向けのWebサイトを開設し、機械の稼働状況に関する情報をお客様と共有できる仕組みを構築しました。お客様Webサイトには、万一の盗難など無断で機械を稼動された時、携帯電話にメールでお知らせする機能も備えています。また、7月からは農業会計ソフトのトップメーカー「ソリマチ」と提携し、栽培管理システム「フェースファーム」とのデータ連携サービスを開始しました。

スマートアシストをご契約していただいたお客様からは、「機械の不調を感じて、お店に連絡しようと思っていた矢先、ヤンマーのサービススタッフから連絡が入り、必要な部品の交換と修理を迅速に行ってくれた。ベストなタイミングでの対応をしてもらえて、機械が止まることへの不安を払拭できて心強い」といった好意的なコメントをいただいております。

担当者の声

ヤンマー 農機事業本部 スマートアシストリモート推進プロジェクト専任 佐藤 祐二

ヤンマー 農機事業本部
スマートアシストリモート推進プロジェクト専任
佐藤 祐二

農機事業におけるスマートアシストの開発と現場での活用の推進を担当しています。サービスの現場で培った業務経験を活かして、お客様のお役に立つ情報やコンテンツを開発していくことが私の使命です。今後、スマートアシストを通じて、サービスの現場で活躍するヤンマーの営業・サービススタッフをサポートしつつ、お客様に対してスピーディーで付加価値の高いサービスを提供できるように、現場と一体となってシステムの開発に取り組んでまいります。

建機事業におけるサービス提供の状況と成果

現場の風景
現場の風景

建機事業では2013年5月より、国内の小型油圧ショベルを対象に「スマートアシスト」のサービスを開始しました。まずは3トンクラスの機械でオプションでの提供です。今後、「スマートアシスト」のオプションを順次設定しつつ、標準の設定へと拡大していく予定です。

建機事業の最大のお客様は全国または地域に展開するレンタル会社様です。現状では、同社の技術スタッフが定期的にメンテナンスを行っていますが、長期レンタル中の機械の故障対応や所有機械の稼働実態の把握、さらにベストな状態での貸出しなどが課題となっています。そこで「スマートアシスト」を活用することで、稼働状況の管理機能をWeb画面からインターネットを経由して提供し、建機レンタル会社様のニーズに的確に対応してまいります。

建機レンタル会社様の技術責任者からは、「メンテナンスの必要な時期や項目が把握でき、レンタル中の機械でも稼働状況を監視しながら点検整備が計画的に実施できる。万一発生するレンタル期間中の故障にも不具合が発生した現場を正しく把握できるので、迅速な対応ができる」として、「スマートアシスト」を活用したレンタルサービスの展開に期待されています。

担当者の声

ヤンマー建機 営業本部 カスタマーサポート部 サービス情報課 専任課長 山田 信明

ヤンマー建機 営業本部
カスタマーサポート部 サービス情報課 専任課長
山田 信明

建機事業において、「スマートアシスト」の活用と新たなビジネスモデルの展開に努めています。ヤンマーの建機をご愛顧いただいているお客様一人ひとりのご要望や課題に向き合っていくことが我々の役割です。「スマートアシスト」を活用することで、従来、実現困難であった課題に対して、ソリューションの幅が大きく広がっていくと考えています。今後、お客様の課題をともに解決していくことで、揺るぎない信頼関係を築くことを目指してまいります。

「スマートアシスト」活用の進化

現在、ヤンマーの製品は世界の各地域で稼働しています。こうした状況において、「スマートアシスト」の開発ターゲットは、ヤンマーの全ての事業であり、機械が稼働する全ての地域を想定しています。システムの基盤である「マシンtoマシン」(機器間通信)の技術は、20年来にわたるエネルギーシステム事業の取り組みを通じて培ってきました。そして、携帯電話通信網のネットワークインフラの進展により、移動体通信へと発展してきました。

さらに今、「スマートアシスト」を活用したサービスは、マリン事業での活用や海外各地域への展開へと取り組みを拡大中です。サービスの現場で活躍するスタッフとともに、世界の各地域で稼働するヤンマーの製品一台一台の使用状況を見守っていくことで、お客様とのより密接な関係を築いてまいります。

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