トップメッセージ:“A SUSTAINABLE FUTURE”の実現に向けた事業活動を通じて、社会と共に課題の解決にあたりSDGsの目標達成に貢献していきます。代表取締役社長 山岡健人

社会からの期待やお客様の課題を解決するイノベーションを創出

今、私たちの暮らしは多くの社会課題に直面しています。地球温暖化の進行による極端な気象現象や大規模災害の頻発をはじめ、世界的な人口増加と経済発展にともなうエネルギー需要の増加や、食料需給バランスの不均衡、都市化の拡大によるインフラの整備・維持など、解決すべき課題が山積しています。企業には課題解決に向け、「持続可能な開発目標(SDGs)」や「パリ協定」など国際社会共通の目標達成に貢献できる取り組みに期待が寄せられています。

ヤンマーグループは、ブランドステートメントとして「A SUSTAINABLE FUTURE -テクノロジーで、新しい豊かさへ。-」を掲げています。「食料生産」と「エネルギー変換」の分野において、テクノロジーを基に社会からの期待やお客様の課題を解決するためのイノベーションの創出に全力を挙げています。

“A SUSTAINABLE FUTURE”の実現がSDGsの目標達成に貢献

“A SUSTAINABLE FUTURE”という考えのもと、ヤンマーは目指すべき4つの社会として、「省エネルギーな暮らしを実現する社会」「安心して仕事・生活ができる社会」「食の恵みを安心して享受できる社会」「ワクワクできる心豊かな体験に満ちた社会」を定義し、実現に向けてさまざまな研究開発や事業活動に取り組んでいます。

これら4つの社会はSDGsの17の目標と169のターゲットと共通する点が多く、目指している方向性は同じです。たとえば、「省エネルギーな暮らしを実現する社会」では、燃料や電力などエネルギーの効率的な利用や、再生可能エネルギー、未利用エネルギーなどの有効活用が欠かせません。

そこで私たちは、高効率で低燃費の産業用ディーゼルエンジンの開発・普及だけではなく、バイオガスマイクロコージェネレーションや廃食油を燃料とした発電システムの構築、籾殻を燃料としたガス化発電システムの開発などにも積極的に取り組み、電力の安定供給やCO2排出削減に貢献しています。

また、パリ協定が求める脱炭素化社会の実現に向け、ヤンマーグループは「気候変動イニシアティブ(Japan Climate Initiative)」への参加を表明しました。事業活動を通じたエネルギーの効率化や再生可能エネルギーの拡大を進めることで、「グループ環境ビジョン2030」で掲げた「事業活動におけるCO2排出量(原単位)30%削減(2005年度比)」の達成に向け、グループ全体での環境活動を進めていきます。

ダイバシティを推進し海外市場での課題解決に今後も注力

ヤンマーグループにおける2018年度の海外売上高比率は52.1%となり、グローバル化はさらに加速していかなければなりません。ヤンマーは、1957年に初の現地法人をブラジルに設立するなど早くから海外市場に目を向け事業活動を展開してきました。当時、日本からブラジルに渡った移民の方々の声に耳を傾け、農業用エンジンの販売を通じてさまざまな課題を解決していったように、今後も世界中のお客様のニーズに迅速かつ的確に応えたソリューションを提供していきます。

また、海外拠点におけるマネジメントの現地化や、グローバル人財の育成にもスピードを上げて取り組んでいきます。ダイバシティの考え方を積極的に取り入れ、多様なバックグラウンドを持つ社員が異なる価値観を尊重しながら共に働くことで、新たな発想と考え方による価値創造や独創的なソリューションの創出につなげていきます。

テクノロジーで人間も自然も豊かにする「新しい豊かさ」を実現

“A SUSTAINABLE FUTURE”では「新しい豊かさ」という概念を提唱しています。豊かさの概念は、個人や環境、時代によって異なりますが、ヤンマーはテクノロジーを自社の価値の中心におき、「人間の豊かさ」と「自然の豊かさ」を両立したものを「新しい豊かさ」と位置付けています。

地球の資源に限りがある中で、人間と自然が共に豊かさを保つために、テクノロジーは大きな役割を果たします。パワーソース、ロボット技術、スマート農業、エネルギーマネジメントシステムなど、私たちが提供するテクノロジーはさまざまです。そのテクノロジーを生み出すために、ヤンマーが大切にしている考え方のひとつに“ワクワク”があります。

“ワクワク”とはお客様の「喜び」です。ヤンマー製品を通じてお客様の課題を解決し喜んでいただくこと。そして、それがヤンマーの社員一人ひとりの“ワクワク”にもつながっていく好循環を生み出していきたいと考えています。