大阪府豊能町の里山で農業体験が満喫できる直営の会員制体験型農園「ヤンマー遊悠ファームとよの」に関して、地元との連携で運営を強化し、2016年度から新たな体制で開始しました。「ヤンマー遊悠ファームとよの」は、農業者の高齢化や担い手不足、遊休化する農地の増加などの課題を抱える中山間地の農業を活性化するため、豊能町高山地区で遊休化の恐れのある農地を借りたうえで、都市住民へ農業体験を提供するモデル農場を目指して2012年から運営してきました。
約60aの農地のうち、稲作圃場は約30a、畑作圃場は約20a用意し、お米作り「田んぼでお米作り体験」と、野菜作り「体験型農園」の2つの体験コースが利用でき、年間を通して多彩なイベントを実施するとともに、当社独自の機械講習会や、大阪府、地元の方々と連携した講習会などを実施し、初心者にも楽しんでいただける内容で実施してきました。
2016年度からは、「田んぼでお米作り体験」は、より地元に根ざした運営体制とするため、「高山コミュニティセンター右近の郷」にお米作り体験イベントの運営を移管しました。耕作放棄地の棚田を活用したイベントを支援するため、ヤンマーは耕うん機を寄贈しました。
「体験型農園」は、会員自らがこれまでの3年間で学んだ経験を活かし、「遊悠ファーム倶楽部」として会員自らが野菜の栽培、イベントの運営を実践していきます。「遊悠ファーム倶楽部」には、ヤンマーの社員も参加し、機械作業などを会員の皆様に教えながら将来的には高山地区の耕作放棄地の活用を促進するための生産者の育成を目指していきます。