事業の枠を超え、より豊かな未来に向けて

ヤンマーは、“A SUSTAINABLE FUTURE”の実現に向けたさまざまな事業活動に加えて、国内外で事業の枠を超えた「次世代育成活動」と「文化醸成活動」に取り組んでいます。

次世代育成活動では、公益財団法人 山岡育英会、一般財団法人 山岡記念財団などの活動、ヤンマーミュージアムやキッザニア甲子園のパビリオンを通じた体験学習を子どもたちに提供しています。

また、文化醸成活動では、サッカーやマリンスポーツのサポート、生産者と消費者をつなぐプレミアムマルシェの開催による新しい“農” の追求などに努めています。

次世代育成活動

ヤンマーミュージアム

リニューアルオープンしたヤンマーミュージアム

リニューアル工事を実施していた「ヤンマーミュージアム」が、2019年10月にオープンしました。新たなコンセプトは「やってみよう!わくわく未来チャレンジ」。世界初の小型ディーゼルエンジン開発に成功した山岡孫吉のチャレンジ精神を受け継ぎ、わくわくするような体験を通じて子どもたちのチャレンジ精神を育むチャレンジミュージアムです。

ボルダリング&クライミングやアスレチック、サッカーなど、カラダを使った遊びの要素を大きく取り入れ、最先端の映像技術を使ったアトラクションにチャレンジすることで、ヤンマーが考える“A SUSTAINABLE FUTURE”の世界を体感することができます。

また、当施設には当社が進める食プロジェクト「プレミアムマルシェ」の店舗として、Premium Marché BIWAKOを併設し、より豊かな食体験を提供します。

リニューアルオープンした「ヤンマーミュージアム」

2018年度も地元中学校や高校の学校教育に貢献

旧ヤンマーミュージアムは、山岡孫吉が生まれ育った滋賀県長浜市に、“ここにしかない感動”を体験いただくことをコンセプトに開館し、2013年3月のオープン以来、累計約55万人(2018年8月末時点)もの方々にお越しいただきました。

「大地」「海」「都市」の3つの事業フィールドにおける豊富な展示内容やワークショップを通じて、ヤンマーの歴史やものづくりの仕組みなどを体験しながら学ぶことができ、地元小学生の学校教育や、中学生の職場体験などに多数利用いただきました。

2018年度は、長浜市が実施している「未来に輝く長浜人育成事業」の一環として、長浜北高校、伊香高校に当ミュージアムの館長・山本昇らを講師として派遣しました。長浜北高校では、1年生の生徒に向け当社の歴史と長浜地域での取り組みを紹介。一方、伊香高校では、2年生の生徒とグループごとに懇談し、湖北地域の良さや当社の事業を伝えました。

公益財団法人 山岡育英会の活動


研修旅行に参加した留学生

山岡育英会は、ヤンマーの創業者・山岡孫吉が、世界の平和と繁栄・文化の向上に寄与する人財の育成を目的として1950年に設立した奨学財団です。当会の奨学金給貸与を通じて、これまでに約5,700名が学業を修了し、社会の各分野で活躍しています。

2013年度からは、従来の国内の高校生・大学生・大学院生・留学生への奨学金給与事業に加えて、タイとインドネシアで「東南アジアジュニアハイスクール奨学生事業」を開始しました。奨学金希望者に「ヤンマーフットボールクリニック」と銘打ったサッカーイベントで元Jリーガーの指導を受けてもらい、そのなかからサッカーのスキル、学業成績、経済的支援の必要性を加味して奨学生を選定しています。

2018年度は、タイ46名、インドネシア35名の新規奨学生を決定し、奨学生採用証書授与式を現地で行いました。また、タイでは2016年7月、バンコク近郊に学生寮を建設し、奨学金事業をシニアハイスクール生に拡充。一方、インドネシアでは2018年の国交60周年を機に対象を大学生に拡大し、ダルマプルサダ大学への奨学金事業を開始しました。

在籍者(2018年3月現在)
大学院生 留学生 高校生 国内計
32名 10名 23名 65名
タイ インドネシア 海外計
104名 92名 196名
  • 奨学生同士の研鑽と親睦を図るために、技術系大学院生の「研究発表会」や外国人留学生を対象とした「日本の世界遺産を巡る研修旅行」なども実施しています。

一般財団法人 山岡記念財団の活動

山岡記念財団は、山岡孫吉のディーゼル博士とドイツに対する感謝の思いを継承することを目的に2016年11月に設立されました。日独の学術・文化交流を中心として、広い意味で持続可能な社会を次世代につなぐために事業展開を行っています。

3年目となる2018年度は、学術事業として、再生可能エネルギーをテーマとした科学技術講演会を実施。日本から福島再生可能エネルギー研究所所長の中岩勝工学博士、ドイツから連邦議会議員・ドイツ社会民主党(SPD)行政官のヨハン・ザートホフ氏を講演者としてお招きしました。

文化事業としては、ドイツを本拠地として活躍されている世界的指揮者の大植英次氏による中高生吹奏楽部の皆さんを対象とした公開レッスンコンサートを長浜市と尼崎市で開催したほか、若者文化に関する研究助成と、助成に採択された若手研究者の成果発表の場としてシンポジウムを開催しました。

賛助会員様向けの事業としては、財団設立以降初めてのドイツ研修旅行を実施し、各地の視察と現地の方との交流を通してドイツ文化を肌で感じていただきました。

次世代を担う若者をはじめ、より多くの皆様に対し、学術・文化を通じて日独の交流を図り、国連が提唱するSDGs実現の一翼を担っていきたいと考えています。

公開レッスンコンサート
若者文化研究成果発表会
科学技術講演会

キッザニア甲子園「ファーマーズセンター」パビリオン

Out of KidZania ヤンマー
Out of KidZania ヤンマー

ヤンマーは、「子どもたちに“新しい農の姿”を感じてもらう、未来の農業体験」をコンセプトに、スタイリッシュでおもしろいこれからの食づくりが体験できる「ファーマーズセンター」パビリオンをキッザニア甲子園に出展しています。

また、2019年9月には当社Premium Marché FARMSで「Out of KidZania ヤンマー」を開催しました。子どもたちに「もっとリアルな体験をしてもらいたい、未来の農業について考えてもらいたい」という想いから、キッザニアの街を飛び出し、実際の仕事現場を知ってもらう体験型プログラムとして実施しました。当日は小学4年生~中学3年生の生徒47名がキッズ社員として参加。農業に関しての説明やヤンマーのスマート農業への取り組み、農場での収穫体験等を通して未来の農業への提案をグループで考え、発表してもらいました。

当社は今後も、パビリオンでの体験が、将来の食糧生産を担うファーマーの誕生につながることを期待しています。

  • キッザニア甲子園は、子どもたちがさまざまな仕事体験を通して、社会の仕組みを学ぶことができるエデュテインメント型の職業・社会体験施設です。エデュテインメントとは、エデュケーション(学び)+エンターテインメント(楽しさ)を組み合わせた造語です。

子ども絵画展

兵庫県洲本市洲本第二小学校2年生の久保田弓月さんの作品
『みょうがのしゅうかく』
兵庫県洲本市洲本第二小学校2年生の久保田弓月さんの作品 『みょうがのしゅうかく』

ヤンマーは、子どもたちがふるさとの素晴らしさを発見することを通じて、水と土への関心を高めてもらうことを目的に、全国水土里ネット(全国土地改良事業団体連合会)、都道府県水土里ネット(都道府県土地改良事業団体連合会)が主催する「ふるさとの田んぼと水」子ども絵画展に協賛しています。

第19回(2018年)には全国から6,284点の応募があり、農林水産大臣賞以下入賞24点、入選163点が決まり、ヤンマー賞には久保田弓月さん(兵庫県洲本市洲本第二小学校2年)『みょうがのしゅうかく』を選出しました。

ヤンマー学生懸賞論文・作文

ヤンマー学生懸賞論文・作文の入選発表会(論文入賞者の皆さん)
「ヤンマー学生懸賞論文・作文」の入選発表会(論文入賞者の皆さん)

ヤンマーは、次世代を担う若者たちに農業と農村の未来について自由な発想から論じてもらうことを趣旨として、1990年から「ヤンマー学生懸賞論文・作文」の募集を行っています。

第29回となる2018年は、引き続き「“農業”を“食農産業”に発展させる」をテーマに、全国から論文42編、作文596編の応募がありました。論文の部の大賞は「日本の養豚業を"食農産業"として発展させる提言~日本の養豚に新たな風を~」(鹿児島県立農業大学校畜産学部 畜産研究科2年・伊丹恵理瑳さん)、作文の部の金賞には「千年続いた草原を阿蘇のプラットホームに!~ストーリー性に満ちた畜産経営を目指して~」(熊本県立農業大学校農学部 畜産学科1年・市原朱沙さん)がそれぞれ選ばれました。

文化醸成活動

スポーツスポンサーシップ

私たちは、スポーツが国境や人種、世代、言葉の壁を越えて与えてくれる喜びや感動の瞬間を生み出す力を通じ、ヤンマーのブランドやメッセージを伝えるため、ヤンマーが目指す“ワクワクする心豊かな体験に満ちた社会”と親和性の高いスポーツを応援しています。

欧米においては米国メジャーリーグサッカークラブ、「ニューヨーク・レッドブルズ」への協賛を実施しています。東南アジアでは各国代表チームや個別FC、また、2016年に続き、「東南アジアサッカー選手権2018年大会」(AFF SUZUKI CUP2018)のオフィシャルスポンサーを務め、同大会ではヤンマーが協賛するサッカーベトナム代表が2度目のチャンピオンとなりました。

サッカーベトナム代表チームへの協賛に際しては、経済的な支援だけではなく、ベトナム代表の練習場(YANMAR FIELD)でのヤンマー製品(トラクター)や、セレッソ大阪が持つ芝管理技術の活用など、技術的な面でのチームのサポートも行っています。

マリンスポーツは、ヤンマーのマリン関連事業との関係が深いスポーツで、「アメリカズカップ」等をパートナー企業としてサポートしてきました。 詳しくは「特集「A SUSTAINABLE FUTURE」の実現に向けてVISION04」をご覧ください。

「東南アジアサッカー選手権2018年大会」優勝のサッカーベトナム代表
YANMAR FIELD(ベトナムサッカー連盟の公式練習場)

セレッソ大阪


セレッソ大阪のロゴ

セレッソ大阪は、1957年に創設したヤンマーサッカー部を母体として、1993年のJリーグ発足に合わせて誕生、翌1994年にJリーグに昇格しました。これまで森島寛晃選手、香川真司選手、乾貴士選手をはじめとする数々の日本代表選手、海外リーグで活躍する多くのプレイヤーを輩出してきました。

さらに、2014年にはセレッソ大阪ホームスタジアムである長居陸上競技場(第1・第2)のネーミングライツを取得、「ヤンマースタジアム長居」、「ヤンマーフィールド長居」として、サッカーをはじめ、 さまざまなスポーツやイベントを通じた豊かな生活文化の醸成に貢献しています。

2019年は過去25年の活動で積み上げてきたサポーター、ホームタウン、スポンサーを含めたすべての方々への感謝をテーマに、25周年プロジェクトを企画、さまざまなイベントを実施しています。

ヤンマーはこうした自社の歴史や、企業として目指す社会の実現と深く関わるセレッソ大阪を通じて、サッカーが与えてくれる喜びや感動、挑戦することの大切さを次世代の子どもたちをはじめ、より多くの人々に伝えていきたいと考えています。