2014.11.19

新本社ビル「YANMAR FLYING-Y BUILDING」完成

主な環境性能について

新本社ビルは、最新の環境技術とヤンマー独自の技術を組み合わせることで、オフィスから排出されるCO2の大幅な削減を可能にしたことをはじめ、自社製の省エネルギーシステムやビル南側に設置した壁面緑化、6階から12階のオフィスをつなぐ螺旋階段を活用した自然換気システムなど、環境に配慮し自然との共生を目指す様々なアイデアや技術が織り込まれています。これにより、建築物の環境性能の総合評価指標「CASBEE(キャスビー)」の大阪市版である「CASBEE 大阪みらい」※において最高ランクとなるSランクを取得しています。更に、今後も技術革新に取組み、将来的にはCO2排出ゼロ(Zero CO2 Emission Building)の実現を目指します。

■CO2排出ゼロの実現へ

本社ビルのオフィス部分では、年間のエネルギー消費に伴うCO2排出量を55%以上削減することを目標にしています。ガスヒートポンプエアコン(GHP)、ガスコージェネレーションシステムをはじめ、太陽熱集熱器、太陽光発電設備などの機器を組み合わせ、総合効率の高い省エネルギーシステムを構成することでCO2の大幅な削減を予定しています。

本社ビルのCO2排出量は、現段階における55%以上の削減目標を足がかりに、今後の技術革新、再生可能エネルギーへの進展、および将来的な屋上全面と南側壁面への太陽光パネル増設などにより、「ゼロ・CO2エミッション・ビル(ZEB)」の実現を目指します。

建築物の環境性能を評価する「CASBEE大阪みらい」でSランクを取得 省資源・長寿命がテーマの新本社ビルは、省エネルギーシステ ムのほかにも、ビル南面に設置した壁面緑化や、室内のLED照明、外壁面への直達日射を遮る庇など、様々な省エネ技術を導入しています。これにより、建築物の環境性能を評価するシステム「CASBEE」(キャスビー)※の大阪市版「CASBEE大阪みらい」で最高評価となるSランクを取得しました。

■5つの特徴

FLYING-Y BUILDINGには5つの大きな特徴があります。ひとつずつ紹介していきます。

1.ガスコージェネレーションシステム、GHPによる高効率熱源・空調システム

オフィス階の空調や温水の熱源は、発電時の排熱を有効利用できる自社製のコージェネレーションシステムを組み合わせた構成としています。ガスエンジンに加えバイオ発電機の廃熱を利用して冷温水の生成や外気の除湿を行い、併せて排熱利用温度差発電や食堂給湯にも多段利用してエネルギー総合効率を高め、CO2の大幅な削減に寄与しています。 さらに、ガスを熱源とし、エネルギー消費効率に優れた自社製のガスヒートポンプエアコン(GHP)を冷暖房に採用し、電気式エアコン(EHP)に比べ、建物の電力消費量を大幅に削減しています。 本社ビルでは、合計容量3,046kWのGHPを設置しています。

2.太陽光発電による創エネルギー

都市型ビルにおける創エネルギーシステムでは、太陽光発電設備が最適です。特に日射障害のない屋上に太陽光発電パネルを設置することで日中の電力に利用できます。本社ビルでは、屋上の南向きに太陽光発電パネル約35kWを設置し、年間約31MWhの電力を得ることができます。

3.ビル南側に大規模な壁面緑化を設置

本社ビルの南壁面に、幅23.7m、高さ52m、面積約1,230m²の壁面緑化を設置し、利用者のアメニティ向上や、地域の生態系の回復、大気汚染物質の吸着、都市のヒートアイランド抑制に寄与します。地上の植栽やミスト噴霧と併せて、周囲街路への涼気のにじみ出し効果を期待しています。この壁面緑化ユニットは透過性を持つため、眺望を確保しながら日射を遮蔽し、室内の快適性と省エネルギーを両立します。また、4割程度を花の咲く地被植物とすることで、ミツバチの集蜜にも配慮しています。

4.LED照明と自然光を組み合わせ省エネに貢献

オフィス照明は、一般的にビル全体で使用するエネルギーの約4分の1を占めるとされています。そのため、本社ビルでは、一部の設備室や特殊照明を除き、LED照明を採用し、省CO2削減に貢献しています。また、ビルの窓面積を広く取り、天井を高くすることで自然光を多く取り入れる構造になっており、センサーにより照明の明るさを自動的に制御しています。

5.自然を活かし熱負荷を遮る快適な窓まわりシステム

オフィスの窓まわりは、自然光の活用と直達日射の室内侵入防止を両立させるエコルーバーを採用しています。日射を取り入れる上段と、居住域の高さである下段に分けることで、採光と日射遮蔽を別々に制御することができます。また、窓下換気口からは自然換気の取り入れを行い、コミュニケーション階段(エコシリンダー)を風の通り道として、合理的に窓まわりの光と風を利用します。

■BCP発動時の防災拠点

本社ビルは、BCPを発動した際の防災拠点としての役割を果たす必要があります。大阪市のハザードマップでは、大雨による淀川氾濫の際は地上4m近くまで浸水する可能性が指摘されています。本社ビルでは浸水の危険性を考慮し、重要な設備は2階以上に設置しています。 また、大規模な地震に備えビルの5階に免震層を設けた中間免震層を採用しています。これにより、震度7の地震に対しても建物の柱・梁など主要な構造部は損傷せず被害を最小限に抑えます。