May 10th, 2017|

食品廃棄物を食料生産に活かす、自然に優しい取り組み

From EARTH Lab Vol.28

100年後の地球を考えるための数字があります。
EARTH Lab―次の100年を考える。

今回の数字は「1,593万6千トン」。

それは、1年間に工場から出る食品廃棄物の量。

「愛媛県はみかんの栽培が盛んな場所ですが、柑橘をジュースなどに加工する過程で、果汁を搾った後の皮が大量に発生しているという課題があり、年間1万トンくらい発生しています」

そこに目をつけたのは、愛媛県農林水産研究所水産研究センターの水野かおりさん。
みかんの搾りかすを捨てるのはもったいない。そんな発想から生まれたのが「みかんフィッシュ」です。

「みかん」という愛媛の特徴を活かしたブランドへ

水野 かおり(みずのかおり)

愛媛県農林水産研究所水産研究センター 研究企画室主任。魚類養殖の盛んな愛媛県宇和島市で、養殖に関する研究成果の広報や漁業者の商品をPRする活動を行っている。

実は、愛媛県は養殖による魚の生産量が日本一の場所。養殖している魚の餌にみかんの搾りかすを練り込んだものが「みかんフィッシュ」です。

みかんの搾りかすに含まれるリモネンなどの成分が、魚の脂肪に吸収され、香りや味が良くなるといいます。
こうした食品廃棄物を再利用することで、廃棄物も減り、養殖する魚の餌としても有効活用できる一石二鳥の取り組みが生まれました。

「地球の表面の7割が海です。この海を使った食料生産というのは今後益々重要になってくると思います。自然の環境を使った産業なので、常に海の環境を良い状態に保って使い続けていきたい
これが、水野さんが願う理想の未来。

 

これまでに、およそ14億円の売上があるという「みかんフィッシュ」。そのほとんどが国内での需要・販売ですが、今後は海外への輸出も視野に入れ、愛媛の特徴を活かしたブランドとして可能性を広げていきます。

 

 

動画はこちら


 

「EARTH Lab~次の100年を考える~」
TBS TBSテレビ
毎週土曜日  23:24〜23:30、BS TBS毎週木曜日 22:54〜23:00、毎週日曜日 22:54〜23:00

世界、地球が抱える様々な問題を数字(データ)を通じて視聴者に投げかけ、そんな地球規模で起こっている問題に対して、様々なチャレンジ、アクションを起こしている方々を紹介します。 チャレンジを続ける方々の「地球の未来」に向けての熱い想い、情熱を感じてもらい、視聴者の皆様にも「次の100年」に向けて一緒に考えていただけることを目指します。