June 7th, 2017|

エネルギーロスの少ない素材でつくる住宅

From EARTH Lab Vol.30

100年後の地球を考えるための数字があります。
EARTH Lab―次の100年を考える。

今回の数字は「3.2トン」

それは、住宅1棟分の断熱材の製造から廃棄までに発生する二酸化炭素の量。

省エネ住宅には欠かせない断熱材ですが、その製造過程で二酸化炭素が発生する矛盾をイデキョウホーム社長の井出克広さんは次のように指摘します。

「家を建てる時のエネルギーは、製造過程で高火力が必要なため、二酸化炭素の排出量が増えてしまいます。最後に廃棄する時も同じように大きなエネルギーが発生します。できるだけ、環境に良い素材を使ってあげることが大切です

そんな井出さんが考えた新しい断熱材、それは「セルロース断熱材」です。

地元にある素材を活用した環境に優しい断熱材

井出 克広(いでかつひろ)

イデキョウホーム株式会社の代表取締役社長。1997年にイデキョウホーム株式会社入社。2011年同社代表取締役に就任。地元産の富士ひのきと新聞紙からつくる「セルロースファイバー断熱材」で住まいの高性能化を実現。2014年から家庭用エアコンを使った「全館空調」の家の開発に取り組む。

セルロース断熱材とは、回収された新聞紙や段ボールなどを原料とした新しい断熱材。

熱処理を行わないため、製造過程で出る二酸化炭素の量を従来に比べて15分の1もカットすることが可能になります。さらに、地元の富士ひのきと新聞を使用しているため、リサイクルの地産地消にも貢献しています。

「戦後など、日本はあまりにも住宅が産業化して、物を買うような感覚で住宅を建てる方が多かったと思います。人類の歴史は、自然から生まれた物を家の中に上手に取り込むことで進歩してきました。そこに原点回帰して、人々が暮らしやすく、永くずっと住み続けられる家をつくることが理想であり、そのような家づくりが増えていけばいいなと思います
これが、井出さんが願う理想の未来。

 

住まいの高性能化を実現してきた井出さんは、エネルギーロスの少ない「一年中快適な夢の家」を日本のスタンダードにしていきたいと日々奮闘しています。

 

 

動画はこちら


 

「EARTH Lab~次の100年を考える~」
TBS TBSテレビ
毎週土曜日  23:24〜23:30、BS TBS毎週木曜日 22:54〜23:00、毎週日曜日 22:54〜23:00

世界、地球が抱える様々な問題を数字(データ)を通じて視聴者に投げかけ、そんな地球規模で起こっている問題に対して、様々なチャレンジ、アクションを起こしている方々を紹介します。 チャレンジを続ける方々の「地球の未来」に向けての熱い想い、情熱を感じてもらい、視聴者の皆様にも「次の100年」に向けて一緒に考えていただけることを目指します。