お客様事例紹介

横田 克広様

横田 克広様

  • 地域 : 岡山県総社市
  • 作物・作業 : トマト(約60坪のハウス×3棟)

肥料のやり過ぎで小さかったトマトが土壌診断で出荷サイズまで改善!!

ハウスでつくるトマトの生育が2年前から悪化

横田さんはさまざまな野菜を栽培し、すべて地域の産直市へ出荷している。
なかでもメインのトマトは、ハウスで8年間連作をされている。連作障害を気にかけ、接ぎ木苗を使っていたにもかかわらず、2~3年前から同じハウス内の一部のトマトの生育状況が、極端に悪化していることに悩んでおられた。

枯れはしないが移植時のまま大きくならない。また普通に生育しているトマトにも、4~5段目あたりから、若干ではあるが尻腐れ病が出たという。
被害は全体の1割前後だが、きちんと管理しているだけにその精神的ダメージは大きい。
元々、土づくりに対する意識の高い横田さんは、以前に、農業高校の先生をしておられる方につくってもらったという施肥計画を参考に「出来が悪いから、ちょっと液肥をやってみようか…」ということで真面目に施肥を行っていた。しかし肥料の効果がまったく出ないのだ。

通常は0.8のEC値がなんと4倍を超える“3.42”に!?

悩んでいた横田さんに「土壌診断のキャンペーンをやるんで、挑戦してみませんか?」と、声をかけたのがヤンマーアグリジャパン株式会社 中四国カンパニー 真備支店の土づくりアドバイザー 難波担当だった。野菜農家の多い当地を担当し、普段の営業活動とあわせて土づくりアドバイザーとしての訪問活動も行っていたのだ。

「横田さんには、いつも野菜のことを勉強させていただいています。実は今回の本格土壌診断は、私も初めての経験だったのですが、お世話になっている横田さんがお困りなので、一緒に勉強させていただきました」と、振り返る。

早速、土壌を採取し、まずは支店で簡易土壌診断を行ったが、その時点で養分過多が判明。
さらに本格診断をした結果、土壌中の塩類濃度を示すEC値が、通常は“0.8”前後のところ、なんと“3.42”と、基準値をかなり超えていることが判明し、無肥料での栽培をヤンマーの土づくりソリューションセンターより提案。
セカンドオピニオンの意味もあり、肥料会社でも診断をしてもらったが、結果は同じ。結局、〈窒素肥料のやり過ぎで、土壌中に硝酸態窒素が過剰に溜まり、生育が悪くなったのではないか〉という診断となった。
これは横田さんだけでなく、どこの農家でも起こりうることだ。

診断のために土壌を採取する難波担当。
診断のために土壌を採取する難波担当。

窒素過多土壌を改善するためトマトとホウレンソウを無施肥栽培

横田さんがまずはご自身で考えられ、硝酸態窒素を多く吸収するホウレンソウを無肥料で植えてみた。すると、驚くほど青々としたホウレンソウができた。
そこで難波担当は「次作のトマトは無肥料で栽培してみては?」と提案。2015年2月末にトマトを無肥料で栽培することに決定した。

トマトは生育改善で産直市へ出荷。土壌診断に対する意識も変化!

横田さんが対策に従って無肥料でトマトを栽培したところ、徐々に生育が良くなり、最終的には他のトマトと同じように生長した。

「びっくりしました!草丈は通常の2m程になって、以前の規格外の小さいトマトとは違って、今年は出荷サイズまでになって、出荷もできた。いやぁ、困ったら肥料をやれば良いと思ってたけど、畑の土の状況を知ることは大切だね」と、自然と顔がほころぶ。

土壌診断に対するイメージも変わり「以前は土壌診断というと、難しそうだし、ウチには関係ないと思ってたけど、今回のことで印象が変わりました。」と大絶賛。「もちろん今年もやるよ。必要なものはせにゃならん。そこをケチって作物が取れなくなったら、なんにもならんから。」と笑顔で応えてくれた。

そこでさらに、土づくりや土壌診断に取り組み始めたヤンマーに対する思いをうかがうと「元々ヤンマーさんと言えば機械でしょう?『機械の調子が良くないんだ』は言いやすいけど『作物の出来が悪い…』と言うのは、実は農家も言いにくい。だから、ヤンマーさんがこういう取り組みをしてくれるのは良いことだと思う。声をかけてくれるタイミングも良かったよ」と、横田さん。

ますますお元気で、地域のため、消費者のために様々な野菜をつくり続けてほしい。

難波担当から診断書の説明を受ける横田さん。
難波担当から診断書の説明を受ける横田さん。

担当からの一言

野菜農家の多い同支店管轄では、2014年に、簡易診断レベルではありますが土壌診断会を開催。約30軒の農家さんにご参加いただきました。そのとき、多かったのがアルカリ性に傾いているほ場です。

皆さま、なんとなく移植前に苦土石灰をまくからだと思われますが、例えばジャガイモの畑を調べると、pHが低くなければならないのに高い。お話をうかがうと『今年は虫が多くてダメだった』と仰います。実はpHが高いことによる“そうか病”なのですが、なかなか土壌のせいだとは思ってくれないといったこともありました。

この地域の農家さんは皆さま私の先生です。野菜のこと、農業のことをいろいろ教えていただいているので、少しでもアドバイスしてお役に立てるよう頑張ります!

横田さんのような事例を紹介して、地域農業のために、根気よく推進活動を続けていきたいと思います。

お客様使用製品・サービス情報

土づくりソリューション

その時点のほ場の状態がより詳しくわかる「本格診断」を行っています。