お客様事例紹介

個人専業農家 金田 長一様〈密苗〉

個人専業農家

金田 長一様

  • 地域 : 山形県新庄市
  • 作物・作業 : 水稲(10ha) / ラズベリー
  • 密苗実証面積 : 3ha
  • その他 : 慣行栽培、直播栽培

日本の米どころとして名高い山形。これからの米づくりを密苗が担う

天候不順による収量減を挽回したい。熱い思いが「密苗」への原動力に

山形県新庄市で水稲とラズベリーを栽培しておられる金田さんが、密苗に取り組まれたきっかけは何だったのだろうか?
「昨年は直播栽培をしたのですが、気温が低いこともあり、約3割の収量減になりました。その対策のために、新しい省力化技術という密苗に取り組もうと思いました」。密苗の手応えについてはどうだったのだろうか。「今年は3haを密苗にしたのですが3割増の収量でした。さらに苗箱数が減ったことにより労働コストを下げることができました。補助者である息子も作業が楽になったと喜んでいますよ」と嬉しいお言葉をいただいた。

新庄市特有の水事情を考慮して、密苗の作業スケジュールを管理

播種と育苗は順調に進んだのだろうか?
「密苗の播種と育苗は順調に進みましたが、特に播種に関しては播種量を増やして欠株を減らすことが必要だと思いました。それに来年は320gを1回通ししたいですね。2回通すのは手間がかかりすぎますし、2回目は水がかかっているので重いんですよ」。密苗用の1回で320gを播種できる播種機もあるので、ぜひおすすめして、ヤンマーとしてはもっと省力化できる密苗をご提案したい。また生育は順調に進んだ様子だが、この土地特有の事情があるという。「最上川浄水は水が上がってくる日が決まっているんですよ。そのため代かきは10日以降じゃないとできません。密苗の課題としてはシビアな日程をどう調整するかですね」。

使用育苗箱数は一反当たり3/4に減少。農業のプロも目を見張る密苗の可能性

移植を行った様子についてうかがってみた。「慣行栽培だと使用育苗箱数は一反当たり20枚ですが、密苗は50株/m2で15枚ほどでした。同じ田植機で収量は同じ。しかも使用育苗箱数は減るんですからコスト削減に非常に貢献してくれると思います」。今回の移植時には見学者が多かったという。「規模拡大に興味のある人や使用育苗箱数を減らしたい人など見学者は多かったですね。15~16枚で移植している農家の方が欠株の具合を見たところ、同じくらいだと言ってましたので植付精度について満足しています」。来年はぜひ全量を密苗でやりたいと抱負を語る金田さんだった。

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密苗

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