セルフ点検情報 - 点検・交換のしかた - コンバイン

コンバインの点検交換のしかた

お客様自身が機械の点検や部品の交換をされるときのポイントをまとめました。

機種によって各部の位置や形状、部品等が変わりますので、必ず取扱説明書と一緒にご利用ください。

自分で点検・交換をするのが不安な方は、
最寄りのヤンマー販売店・JAへご相談ください。

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コンバイン

エンジン部

エンジンオイル

エンジン内部を潤滑・冷却・洗浄・防錆・密封する働きをしています。

交換をおこたると、
エンジンの力が出なくなります。
エンジンが過熱します(オーバーヒート)。
マフラーから常に白煙を吐きます。
こんなときは交換または給油
初回はアワメータ表示で50時間目。2回目以降は100時間使用ごと、または1シーズンごとのどちらか早いほう。
オイル量が少ない。
汚れている、粘りがない。
点検のしかた
  • 点検するときは、コンバインを水平な場所に置いてください。傾いていると、正確な量が確認できません。
  • オイルの量は、エンジン始動前か冷えているときに調べてください。
  1. エンジンルームをオープンしてください。
  2. エンジン前方の検油ゲージを抜き出してください。
    ※検油ゲージの形や位置、給油口の位置は、機種により異なります。
    取扱説明書を参照してください。
  3. きれいなウエスで検油ゲージの先端に付いたオイルを拭き取ってください。
  4. 同時にエンジンオイルの汚れ具合を確認してください。
  5. 再度、検油ゲージを差し込んでください。オイルがゲージの上限と下限の間に付着してれば適正です。
  6. 不足しているときは、給油口から検油ゲージの規定量までエンジンオイルを入れてください。

交換のしかた

エンジンオイルの交換は、エンジン始動前か冷えている状態で行ってください。

  1. コンバイン右側面(エンジンルーム下方)にあるドレンプラグを外して、オイルを抜き取ってください。
    ※このとき、給油口のフタを外しておくと、オイルが早く抜けます。
  2. 完全に抜け切った状態で、ドレンプラグを取り付けてください。
  3. エンジンの給油口から、純正エンジンオイルを規定量入れてください。
  4. 点検の要領で、オイル量が規定量(検油ゲージの上限まで)あるかを確認してください。
  5. 不足しているときは、給油口からエンジンオイルを入れてください。多すぎるときは、ドレンプラグを外して、オイルを抜き取ってください。

エンジンオイルフィルタ(エンジンオイルエレメント)

エンジンオイルの汚れ(金属片等)を取り除く働きをしています。

交換をおこたると、
エンジンオイルの汚れを取り除けなくなります。
こんなときは交換
初回はアワメータ表示で50時間、または1シーズン後。2回目以降は200時間使用ごと(オイル交換2回ごと)。
点検のしかた
  • ※外見からは交換時期が判断できません。
    使用時間から交換時期を決定してください。
交換のしかた

エンジンオイルフィルタの交換は、エンジン始動前か冷えている状態で行ってください。

  1. コンバイン右側面(エンジンルーム下方)にあるドレンプラグを外して、オイルを抜き取ってください。
    ※このとき、給油口のフタを外しておくと、オイルが早く抜けます。
  2. グレンタンクとエンジンルームをオープンしてください。
  3. 完全に抜け切った状態で、フィルタをフィルタレンチで左側に回して(反時計方向)外してください。
    ※このとき、取り外したフィルタの底面にあるゴムリングが、本機側に残っていないか確認してください。
  4. 本機側のフィルタ合わせ面の汚れを拭き取ります。ホコリ等があるとオイル漏れの原因となるので注意してください。
  5. 新しいフィルタの底面にあるゴムリングにオイルを薄く塗ってください。
  6. オイルエレメントを、ゴムリングがエンジンケースに接触する位置までねじ込んだ後、2/3回転締め付けてください。
    ※フィルタ(エレメント)は、機種により異なります。
    取扱説明書を参照してください。
  7. 新しいエンジンオイルを規定量給油し、エンジンを始動させてください。
  8. 約5分程度低速回転で運転した後、エンジンを停止し、検油ゲージでオイル量を点検してください。不足していれば補給してください。


エンジンオイルフィルタ

燃料フィルタ(燃料コシ器)

燃料に混じったゴミを取り除く働きをしています。

交換をおこたると、
エンジンの力が出なくなります。
エンジンの回転が安定しなくなります。
こんなときは交換
〈一体式(カートリッジタイプ)〉
取扱説明書に記載されている時間。
〈別体式(エレメントタイプ)〉
  • 取扱説明書に記載されている時間。
  • 汚れている。
点検のしかた
〈一体式(カートリッジタイプ)〉
外見からは交換時期が判断できません。
使用時間から交換時期を決定してください。
〈別体式(エレメントタイプ)〉
使用時間または汚れ具合から交換時期を決定してください。

燃料フィルタ

交換および掃除のしかた

交換および掃除するときは、グレンタンクとエンジンルームをオープンしてください。

〈一体式(カートリッジタイプ)〉

  1. 燃料コックを「C」(閉の状態)位置にしてください。
  2. 燃料フィルタ矢印の方向に回してを取り外し、新しいものを取り付けてください。
  3. 交換後は、燃料コックを「O」(開の状態)位置にし、燃料のエア抜きを行ってください。
    ※フィルタ内やホースに残った燃料がこぼれることがありますので、火気には注意してください。

〈別体式(エレメントタイプ)〉

  1. 燃料コックを「C」(閉の状態)位置にしてください。
  2. 燃料コシ器を取り外し、コシ器内のゴミを取り除いてください。エレメントは交換してください。
  3. 交換後は、燃料コックを「ON」(開の状態)位置にし、燃料のエア抜きを行ってください。
    ※エア抜きのしかたは機種により方法が異なります。
    取扱説明書を参照してください。


※エンジン後方にあります。

ウォーターセパレータ

燃料に混じった水を分離する働きをしています。

交換をおこたると、
エンジンの力が出なくなります。
エンジンの回転が安定しなくなります。
特にコモンレールエンジン搭載の機種では、燃料に水が混入すると、サプライポンプまたはインジェクタが焼きつく恐れがあるため、使用期間は毎日点検してください。
こんなときは交換または掃除
エレメントの交換は、アワメータ表示で300時間ごと。
水やゴミが溜まっている。
点検のしかた
  1. グレンタンクをオープンしてください。
  2. 機体後方のシャーシに付いている容器がウォーターセパレータです。
    ※ウォーターセパレータの場所は、機種により異なります。
    取扱説明書を参照してください。
  3. コシ器にゴミや水が沈殿していないか点検してください。沈殿していたら掃除をしてください。
    機種によっては赤いリングが上がることにより、点検できるタイプもあります。
    ※水が噴射ポンプや噴射ノズルまで行くと、サビの原因となります。
    ※点検のしかたは機種により異なります。
    取扱説明書を参照してください。

交換および掃除のしかた
  1. ウォーターセパレータのコックを「C」(閉の状態)位置にしてください。
  2. ウォーターセパレータのコシ器カップとエレメントを外し、水・ゴミを取り除くか、交換が必要な場合は新しいエレメントを取り付けてください。
  3. 掃除の場合は、コシ器の洗浄が終わったら元通りに取り付けてください。
  4. ウォーターセパレータのコックを「O」(開の状態)位置にし、燃料のエア抜きを行ってください。
    ※エア抜きのしかたは機種により異なります。
    取扱説明書を参照してください。

燃料ホース・燃料パイプ

燃料タンクからエンジンへの燃料が流れる通路の働きをしています。

交換をおこたると、
燃料が漏れると、火災の危険があります。
こんなときは交換
ホースの交換は2年ごと。
ホースの破損、ヒビ割れがある。
ホース・パイプ継手部から燃料が漏れている。
点検のしかた

燃料タンクから燃料噴射ポンプまでの燃料ホースおよび継手部からの漏れを点検してください。

【注意ポイント】
カバー類が、燃料ホースに当たっていないか確認してください。
ホースの曲がり部が潰れていないか確認してください。
ホース継手部のホースバンドにゆるみがないか確認してください。

交換のしかた

交換が必要な場合は、最寄りのヤンマー販売店・JAにご連絡ください。

エアクリーナーエレメント

エンジンに取り込む空気のホコリやゴミを取り除く働きをしています。

交換をおこたると、
マフラーから黒煙を吐きます。
こんなときは掃除または交換
掃除はアワメータ表示で50時間ごと。
交換はアワメータ表示で300時間ごと。
汚れている。
点検のしかた
  1. エンジンルームをオープンしてください。
  2. ゴムバンドを外し、エアクリーナーを軽く持ち上げながらカバーのクランプを外してください。
  3. カバーを外し、エレメントを抜き出して、汚れを確認してください。
    ※機種によってはインナーエレメント仕様もありますので、取扱説明書を参照してください。
    ※カバーは、バキュエータバルブが下を向く(↑TOPマークが上を向く)ように取り付けてください。間違えて取り付けるとトラブルの原因となります。

掃除のしかた

「点検のしかた」の要領で、エレメントを抜き出して、エレメントの内側から、空気を吹き付けるか、振動を与えてチリを落としてください。

  • ※エレメントを変形させないように注意してください(特に両端のゴム部分)。ゴミやホコリが入り、エンジンを傷める原因となります。
  • ※プレクリーナーにゴミやホコリがあるときは、同時に掃除してください。

交換のしかた

「点検のしかた」の要領で、エレメントを抜き出して交換してください。

冷却水

エンジン内部を冷却する働きをしています。

交換をおこたると、
エンジンが過熱します。(オーバーヒート)
こんなときは交換または補給
冷却水の交換は1年または2年ごと。
※交換時期は取扱説明書を参照してください。
冷却水の色(緑色)が、白く濁っている。
冷却水が不足している。
点検のしかた

冷却水は、エンジン始動前か冷えているときに調べてください。

  • ※作業後等、エンジンが温まっている状態では冷却水の量が増えているので、正確な点検ができません。
  1. エンジンルームをオープンしてください。
  2. サブタンク内の冷却水の量が、上限(FULL)と下限(LOW)の間にあるか確認してください。
    ※冷却水が不足している場合は、サブタンクのキャップを外し、きれいな水道水を補給してください。
    ※水漏れのないことも確認してください。
  3. 白濁している場合は交換してください。

オイル

交換のしかた

冷却水は、エンジン始動前か冷えているときに交換してください。

  1. ラジエータキャップとドレンコックを外して、ラジエータ内の冷却水をすべて抜いてください。
  2. 水道水でゴミやサビが出なくなるまでラジエータ内部を洗浄してください。
    ※ラジエータ内をきれいにしたいときは、ラジエータ洗浄剤を混合した水をラジエータに入れ、15分以上エンジンを空回転してから、水を抜き取ってください。
  3. ドレンコックを取り付け、不凍液を必要量入れてから、水道水をあふれるまで入れてください。
  4. ラジエータキャップを取り付け、5分間エンジンを始動し、不凍液の混合を早めてください。
    ※交換の詳細は機種により異なります。
    取扱説明書を参照してください。
    ※不凍液と水道水の混合比率は下表を目安にしてください。メーカーにより多少異なるので、メーカーの取扱説明書に従ってください。

不凍液混合比率表
外気温度(℃) -15 -20 -24 -29
比率 水(%) 70 65 60 55
不凍液(%) 30 35 40 45

ラジエータ

熱くなった冷却水を冷やす働きをしています。

掃除をおこたると、
エンジンが過熱します(オーバーヒート)。
こんなときは掃除
ラジエータスクリーンにゴミやホコリが付着している。
ラジエータフィンのすき間にゴミやホコリが付着している。
ラジエータから冷却水が漏れている。
点検のしかた
〈汚れの確認〉
ラジエータスクリーンおよび、ラジエータフィンのすき間にゴミやホコリが付着していないか確認してください。
〈冷却水漏れの確認〉
保管時、地面やラジエータとオイルクーラに漏れた冷却水の跡がないか確認してください(フィンの変形も確認してください)。
  • ※オイルクーラ付き機種は、ラジエータとのすき間も忘れずに点検してください。
掃除のしかた
  1. エンジンルームをオープンしてください。
  2. ラジエータスクリーンを外してください。
  3. ラジエータスクリーンに付着したワラクズやホコリをハケや空気を吹き付けて掃除してください。

  1. きれいに掃除した後、ラジエータスクリーンを元通りに取り付けてください。
    ※オイルクーラ付き機種は、ラジエータとオイルクーラとのすき間も忘れずに掃除してください。
    ラジエータのフィン(ラジエータスクリーンの奥側)にゴミ等が付着した場合は、圧縮空気で取り除いてください。
交換のしかた

交換が必要な場合は、最寄りのヤンマー販売店・JAにご連絡ください。

ラジエータホース

ラジエータとエンジンの水の流れる通路の働きをしています。

交換をおこたると、
冷却水が漏れ、エンジンが過熱します。(オーバーヒート)
こんなときは交換
ホースの交換は2年ごと。
ホースの破損、ヒビ割れがある。
ホース継手部から冷却水が漏れている。
点検のしかた
  1. エンジンルームをオープンしてください。
  2. ラジエータホースのヒビ割れを確認してください。
  3. 継手部から冷却水が漏れていないかを確認してください。
    ※漏れのある箇所の周辺には白い粉のようなもの(冷却水が乾燥したもの)が付着しています。
【注意ポイント】
カバー類が、ラジエータホースに当たっていないか確認してください。
ホースの曲がり部は潰れていないか確認してください。
ホース継手部のホースバンドにゆるみはないか確認してください。

交換のしかた
  • 交換が必要な場合は、最寄りのヤンマー販売店・JAにご連絡ください。

冷却ファンベルト

冷却水を循環させるポンプ、発電装置を動かします。

交換をおこたると、
エンジンが過熱します(オーバーヒート)。
バッテリーに充電できなくなります。
こんなときは交換または調節
ベルトの張りが弱い。
ベルトが摩耗(底付き)している。
ベルトが劣化(ヒビ割れ)している。

点検のしかた
  1. エンジンルームをオープンしてください。
  2. ベルトの中央を指で押したとき、たわみ量が10 〜15mmであるか確認してください。

調節のしかた
  1. ジェネレータ取付ボルト(2本)とジェネレータボルト(1本)をゆるめてください。
  2. ジェネレータを右図の矢印Aの方向に引っ張り、ベルトを張ってください。
  3. ジェネレータ取付ボルトとジェネレータボルトを締め付けて固定してください。

交換のしかた

交換が必要な場合は、最寄りのヤンマー販売店・JAにご連絡ください。

バッテリー

発電された電気を蓄える働きをしています。

交換をおこたると、
バッテリー液が漏れます。
エンジンが始動できなくなります。
ターミナル部が発熱します。発熱により周囲の可燃物が発火する恐れがあります。
こんなときは交換
変形や損傷がある。
液量が少ない。
ターミナルがサビている。
点検のしかた
  1. 外観に変形や破損が無いかを確認してください。
  2. 各仕切りの液量が下限と上限の間にあるか確認してください。下限より少ない場合はその仕切りの液口栓を外し、蒸留水を補充してください。
  3. ターミナルがサビていないか確認します。サビがある場合はケーブルを取り外し(交換のしかた参照)、ワイヤブラシ等でターミナルのサビを落としてください。
    ※バッテリーの形式、取付位置は、機種により異なります。
    取扱説明書を参照してください。

バッテリーの点検

〈メンテナンスフリーバッテリーの場合〉
メンテナンスフリーバッテリーは、液口栓がなく、補水の必要がないバッテリです。(密閉形で、寿命まで補水不要タイプ)
点検・整備をするときは、ハイドロメータでバッテリの状態を確認してください。
ハイドロメータが「透明」になっているときは、電解液が減っている状態です。バッテリの寿命です。
バッテリーを交換してください。
ハイドロメータの見かた
ハイドロメータから見える色は、バッテリの状態を表しています。

ハイドロメータの色 充電状態 必要処置
正常 使用可能
放電している 補充電が必要
透明 液減り 寿命です。エンジンの始動ができなくなります。
バッテリーを交換してください。
バッテリーの取り外しかた

バッテリーの取付位置、取り外しかたは、機種により異なります。
取扱説明書を参照してください。

交換のしかた
  1. キースイッチを「切」位置にしてください。
  2. バッテリーの固定ベルト等を外してください。
  3. 「−」端子のケーブルを外してください。
  4. 次に(+)端子のケーブルを外し、新しいバッテリーと交換してください。
  5. ケーブルの取り付けは、先に「+」端子を取り付けてください。
  6. その後に(−)端子を取り付け、バッテリーを固定してください。
    ※交換のしかたは、機種により異なります。
    取扱説明書を参照してください。

ヒューズ

過電流が流れたときに配線を保護します。

ヒューズが切れると、
電気部品が作動しなくなります。
こんなときは交換
切れている。
点検のしかた

機能しない電気部品に関連するヒューズを点検し、切れていないかを確認してください。

〈ヒューズ〉

〈ヒュージブルリンク〉
ヒュージブルリンクは、ヒューズの一種です。万一、配線回路(常時通電している回路)へ過大電流が流れた場合、溶断して電流を遮断します。溶断すると被覆(ビニール)が変色します。

〈スローブローヒューズ〉
スローブローヒューズは、本機電装回路の保護のための大容量ヒューズです。

【注意ポイント】
切れたヒューズは、同じ容量(A:アンペア)のヒューズと交換してください。
交換してもすぐに切れてしまう場合は、最寄りのヤンマー販売店・JAにご連絡ください。

配線(カプラ)

バッテリーからの電流を各センサー、スイッチ、コントローラー等に送る働きをしています。

交換をおこたると、
電気部品が作動しなくなります。
ヒューズ切れや火災の原因になります。
こんなときは交換
被覆が破れている。
カプラが破損している。

破れていないか確認

点検のしかた

エンジン周辺等を中心に確認してください。

  • ※配線は1年または50時間ごとに定期点検を受けてください。

保管時にネズミにかじられないように、防鼠テープを使用することをお勧めします。

【注意ポイント】
配線コードが他の部品に接触していないか、被覆のはがれや傷、または接続部の破損がないか、作業前に点検してください。バッテリーや配線に付着しているワラクズやゴミは、作業前、作業後にきれいに取り除いてください。

交換のしかた

交換が必要な場合は、最寄りのヤンマー販売店・JAにご連絡ください。

エンジンの始動確認

始動点検をおこたると、
思わぬ事故の原因になります。
作業前には必ず点検
エンジンが始動しない。
低速(高速)回転で黒煙、または白煙が出る。
アクセルでエンジン回転が変わらない。
エンジンの回転が安定しない。
「ガラガラ」や「カンカン」と音がする。
  • ※上記の内ひとつでも該当する場合は、最寄りのヤンマー販売店・JAにご相談ください。

刈取部

刈刃

稲や麦を株元で切断します。

交換をおこたると、
刈残しが増えます。
搬送姿勢が悪くなります。
株の引抜きが多くなります。
こんなときは調節または交換
刈刃のすき間が大きい。
刃が欠けている。摩耗している。

点検のしかた

稲株の間隔300(330)mmにあたるA、Bの周辺が摩耗、破損しやすい箇所です。
※始業前や格納前に注油することが刈刃を長持ちさせるポイントです。

【注意ポイント】
刈取部を上げて作業するときは、刈取部ストッパで刈取部を固定してください。固定しないと、刈取部が急に下がり、ケガをする恐れがあります。
刈刃の点検をするときは、厚手の手袋を着用し、刃先を触らないでください。ケガをする恐れがあります。

交換のしかた

交換が必要な場合は、最寄りのヤンマー販売店・JAにご連絡ください。

刈取部のタイン

稲や麦の搬送姿勢を整えます。

交換をおこたると、
刈残しが増えます。
搬送姿勢が悪くなります。
こんなときは交換
タインやガイドが摩耗している。
タインが欠落している。
タインが取り付いているチェンがゆるんでいる。
ガイド棒が変形している。


下図のように摩耗すると、タインが下がってきます。

点検のしかた

タインの摩耗や変形がないか点検してください。

〈タインを使用している主なチェン〉
  • 引起しチェン
  • 上部搬送チェン
  • 穂先搬送チェン
等です。

交換のしかた

交換が必要な場合は、最寄りのヤンマー販売店・JAにご連絡ください。

刈取部のチェン

刈取った作物を脱こく部に送ります。

交換をおこたると、
刈取部で稲や麦が詰まります。
刈取部の騒音が大きくなります。
稲や麦のカンこぼれが多くなります。
こんなときは調節または交換
チェンがゆるんでいる。
チェンが摩耗している。
点検のしかた

摩耗の点検は、2箇所のコマ同士を内側によせ、リンクピンのガタを点検してください。

調節のしかた

チェンの張り調節は、テンションバネのフック長(A)を規定の寸法になるように調節してください。

  1. ロックナットをゆるめてください。
  2. 調節ナットを回して、バネフック長を調節してください。
  3. ロックナットを締め付けて固定してください。
    ※点検・調節のしかたは機種、チェンの種類により異なります。
    取扱説明書を参照してください。

交換のしかた

交換が必要な場合は、最寄りのヤンマー販売店・JAにご連絡ください。

脱こく部

クランプ網

脱粒します。選別します(籾・カンを大別します)。

交換をおこたると、
こぎ残しが増えます。
カン切れや枝梗付き粒が増えます。
こんなときは交換
クリンプ網が摩耗・破損している。

Bの線径がAの線径の1/2であれば、クリンプ網の交換をしてください。

点検・交換のしかた

〈フィードチェンのオープンのしかた〉

  1. 刈取部を最下げ状態にしてください。
  2. サイドデバイダを、作業位置に回動してください。
  3. 脱こくサイドカバーとカッターサイドカバーLを取り外してください。
  4. こぎ室カバーをオープンしてください。
  5. テンションロックレバーを下に動かし、テンションローラ、チェンを下げてください。
  6. 中央の枠ロックレバーを手前に引き、押し下げてください。
  7. フィードチェンを駆動スプロケットから外して、チェン台をゆっくり手前に引き出してください。
  • ※フィードチェンオープンのしかたは機種により異なります。取扱説明書を参照してください。

〈クリンプ網の脱着のしかた〉

  1. フィードチェンをオープンしてください。
  2. クリンプ網L の網ストッパバネを押し下げながら、クリンプ網L ・R を矢印方向に取っ手を持って引き出してください。
    ※クリンプ網が引き出しにくいときは、こぎ胴を手で少し回して、こぎ歯の位置を変えてください。
    ※クリンプ網は、2 分割になっています。
    ※点検・交換のしかたは機種により異なります。
    取扱説明書を参照してください。

切刃

脱こくで発生したカン切れを細かくします。穂先の穀物を脱粒します。

交換をおこたると、
こぎ残しが増えます。
無駄な馬力を使用します。
こぎ胴から「ゴトゴト」音がして能率が下がります。
こんなときは交換
切刃が摩耗している。
切刃が欠損している。

点検のしかた

次項の要領で切刃を取り出し、摩耗、変形していないか確認してください。

交換のしかた

〈こぎ胴切刃の場合〉

  1. フィードチェンをオープンしてください。
  2. クリンプ網を取り外してください。
  3. クリンプ網Rの切刃取付ナットを外して、切刃を取り外してください。
  4. 新しい切刃を逆の手順で取り付けてください。

〈こぎ胴切刃の場合〉

  1. ワラ押え台カバーを開いてください。
  2. 切刃取付ナットを外し、こぎ室切刃(2個)を取り外してください。
  3. 新しい切刃を逆の手順で取り付けてください。

〈処理胴切刃の場合〉

  1. グレンタンクをオープンしてください。
  2. 切刃ブラケットを固定しているナット8 とバネ座金を外し、切刃ブラケットを取り外してください。
  3. 切刃(4個)の取付ナットを取り外してください。
  4. 新しい切刃を逆の手順で取り付けてください。
    ※切刃の手入れや交換をするときは、厚手の手袋を着用し、刃先を触らないでください。ケガをする恐れがあります。
    ※交換のしかたは、機種により異なります。
    取扱説明書を参照してください。

こぎ歯

脱こく部内の籾を脱粒します(作物を整えます)。穀物を後ろに送ります。

交換をおこたると、
こぎ残しが増えます。
無駄な馬力を使用します。
こぎ胴から「ゴトゴト」音がして能率が下がります。
こんなときは交換
こぎ歯が摩耗している。
こぎ歯が変形している。
こぎ歯が欠品している。

点検のしかた

こぎ歯の摩耗は、脱こく部の入り口から300mmまでを中心に確認してください。

A部分が摩耗し、Bの線径の2/3になった場合は交換が必要です。

【注意ポイント】
こき歯は図中Bで脱こく中の力を受けるので、こき歯を反転して使用しないようにしてください。

交換のしかた

交換が必要な場合は、最寄りのヤンマー販売店・JAにご連絡ください。

脱こく部のベルト

各部を駆動させます。

交換をおこたると、
ベルトが滑り詰まります。
ベルトが切れます。
こんなときは交換
ベルトの張りが弱い。
ベルトが摩耗(底付き)している。
ベルトが劣化(ヒビ割れ)している
点検のしかた

テンションバネのバネフック長を測り、規定寸法になっているか確認してください。

調節のしかた

チェンの張り調節は、テンションバネのフック長(A)を規定の寸法になるように調節してください。

  1. ロックナットをゆるめてください。
  2. 調節ナットを回して、バネフック長を調節してください。
  3. ロックナットを締め付けて固定してください。
    ※点検・調節のしかたは機種、ベルトの種類により異なります。
    取扱説明書を参照してください。

交換のしかた

ベルトが図の状態の場合は交換してください。

  • ※テンションバネの基準値内で調節できない場合は、上記の状態でなくとも交換してください。
    交換が必要な場合は、最寄りのヤンマー販売店・JAにご連絡ください。

脱こく部のチェン(フィードチェン)

刈取った作物を搬送します。

交換をおこたると、
こぎ胴にカンが引き込まれます。
ワラが詰まります。
騒音が大きくなります。
こんなときは調節
チェンがゆるんでいる。
チェンが摩耗している。
ワラ押え板が摩耗している。または、固まって動かない。
点検のしかた

摩耗の点検は、2箇所のコマ同士を内側によせ、リンクピンのガタを点検してください。

ワラ押え板とチェンローラのすき間(0〜2mm)の確認とワラ押え板がスムーズに動くこと確認してください。

調節のしかた

〈フィードチェンの場合〉

  1. ロックナットをゆるめてください。
  2. 調節ナットを回して、バネフック長を調節してください。
    ※このとき、右図の矢印部を引き上げると、たわみ量が20〜25mmになります。
  3. ロックナットを締め付けて固定してください。

〈排ワラチェンの場合〉

  1. ロックナットをゆるめてください。
  2. 調節ナットを締め込みながら、右図のすき間を調節してください。
  3. ロックナットを締め付けて固定してください。
    ※点検・調節のしかたは機種、チェンの種類により異なります。
    取扱説明書を参照してください。

交換のしかた

交換が必要な場合は、最寄りのヤンマー販売店・JAにご連絡ください。

カッター部

回転刃(カッター)

作物のカンを切断します。

交換をおこたると、
ワラが切れなくなります。
ワラが詰まります。
こんなときは交換
回転刃が摩耗している。
高速刃と低速刃のすき間が大きい

点検のしかた
  1. 回転刃が摩耗していないか点検してください。
    回転刃は通常、高速軸の株元の刃が早く摩耗します。
  2. 回転刃の高速刃と低速刃のすき間が3〜5mmになっているか確認してください。
  • ※回転刃の点検をするときは、回転刃が完全に止まっていることを確認した後、作業を行ってください。
  • ※回転刃の点検をするときは、厚手の手袋を着用し、刃先に絶対触らないでください。ケガをする恐れがあります。

交換のしかた

回転刃の交換は、高速軸・低速軸から取り外す必要があります。
取り外しかたは機種により異なりますので、取扱説明書を参照してください。
または、最寄りのヤンマー販売店・JAにご連絡ください。

【交換するときの注意ポイント】
カッターは、ギヤ側が組み立ての基準となっています。
刃の交換後、高速刃と低速刃の接触がないことを、軽く回しながら確認してください。
回転刃の交換は、必ず高速軸、低速軸の片側ずつ行ってください。
回転刃の取り付けかたは、刃の表裏を間違えないように、元通りに取り付けてください。
回転刃の交換後の組立ては、羽根等の組付け方向を間違えないように、元通りに組み付けてください。

走行部

クローラ

ほ場内をスムーズに走行できます。

交換をおこたると、
クローラが切れます。
スリップしやすくなります。
走行できなくなります。
こんなときは交換
クローラが摩耗・破損している。
芯金が見えてきている。
クローラがゆるんでいる。
車軸等からオイルが漏れている。

点検・調節のしかた
〈準備〉
ミッション下部およびシャーシ左後・右後の3箇所を同時にジャッキアップし、クローラを浮かせた状態で点検調整を行ってください。
  • ※ジャッキを掛ける位置は、機種により異なりますので、取扱説明書を参照してください。
【ジャッキアップ時の注意事項】
ジャッキアップするときは、地面が固く、平坦な場所で、必ず2トン以上の容量のジャッキを使用して行ってください。
  • ※ジャッキの座が、燃料タンクにあたらないようにセットしてください。
  • ※ミッション下部をジャッキアップするときは、必ずジャッキとミッションの間に木片等を置いてジャッキアップしてください。守らないと、ミッションが破損する恐れがあります。

〈点検〉

  1. 可動転輪を持ち上げて、クローラから離してください。
  2. 第3転輪とクローラのすき間を測り、8〜13mmであるか確認してください。
    ※すき間は、機種により異なります。
    取扱説明書を参照してください。

〈調節〉

  1. ロックボルトを外して、回り止め金具を取り外してください。
  2. 調節ボルトを回して、調節してください。
  3. 回り止め金具を取り付けて、ロックボルトで固定してください。
    ※クローラは、調節ボルトを右に回すとゆるみ、左に回すと張ります。
    ※調節ボルトを回すと重いときは、グリスを塗布してください。軽く回すことができます。
    ※点検・調節のしかたは、機種によって異なります。取扱説明書を参照してください。

作動部

各部グリスアップ(注油)

50時間、または1年のどちらか早い時期に実施してください。

こんな箇所に注油してください
刈取部(集中注油)・OKデバイダ(注油)
脱こく部(注油)・カッター部(注油)
グレンタンク部(グリスアップ)
走行部(グリスアップ)
  • ※グリスアップ箇所は機種により異なります。
    取扱説明書を参照してください。

刈取部

グレンタンク部

脱こく部・カッター部

走行部

作動確認

※作業前に必ず実施してください。

セフティペダルの作動
ブレーキペダルの作動(駐車ブレーキ)
ステアリング(スピンターン)の作動
主変速・副変速の作動
脱こく部・刈取部の作動
油圧昇降装置の作動(刈取・UFO・オーガ)
  • ※修理が必要な場合は、最寄りのヤンマー販売店・JAにご連絡ください。

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