セルフ点検情報 - 点検・交換のしかた - 田植機

田植機の点検交換のしかた

お客様自身が機械の点検や部品の交換をされるときのポイントをまとめました。

機種によって各部の位置や形状、部品等が変わりますので、必ず取扱説明書と一緒にご利用ください。

自分で点検・交換をするのが不安な方は、
最寄りのヤンマー販売店・JAへご相談ください。

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田植機

エンジン部

エンジンオイル

エンジン内部を潤滑・冷却・洗浄・防錆・密封する働きをしています。

交換をおこたると、
エンジンの力が出なくなります。
エンジンが過熱します(オーバーヒート)。
マフラーから常に白煙を吐きます(ガソリンエンジンの場合は青白煙)。
こんなときは交換または給油
初回はアワメータ表示で50時間目。2回目以降は100時間使用ごと、または1シーズンごとのどちらか早いほう。
※アワメータのない機種ものもあります。また、エンジンにより交換時間が異なりますので、取扱説明書を参照してください。
オイル量が少ない。
汚れている、粘りがない(ガソリンエンジンの場合はガソリン臭がする)。
点検のしかた
  • 点検するときは、田植機を水平な場所に置いてください。傾いていると、正確な量が確認できません。
  • オイルの量は、エンジン始動前か冷えているときに調べてください。
  1. ボンネットを取り外してください。
  2. エンジン左側方の検油ゲージを抜き出してください。
    ※検油ゲージの形や位置、給油口の位置は、機種により異なります。
    取扱説明書を参照してください。

  1. きれいなウエスで検油ゲージの先端に付いたオイルを拭き取ってください。
  2. 同時にエンジンオイルの汚れ具合を確認してください。
  3. 再度、検油ゲージを差し込んでください。オイルがゲージの上限と下限の間に付着してれば適正です。
  4. 不足しているときは、給油口から検油ゲージの規定量までエンジンオイルを入れてください。

交換のしかた

エンジンオイルの交換は、エンジン始動前か冷えている状態で行ってください。

  1. エンジン下部下側のドレンプラグの下に、古いオイルを受ける容器を置いてください。
  2. エンジンオイル給油口のフタとドレンプラグを取り外してください。古いオイルが流れ出てきます。
  3. 完全に抜け切った状態で、ドレンプラグを取り付けてください。

  1. エンジンの給油口から、純正エンジンオイルを規定量入れてください。
  2. 点検の要領で、オイル量が規定量(検油ゲージの上限まで)あるかを確認してください。
  3. 不足しているときは、給油口からエンジンオイルを入れてください。多すぎるときは、ドレンプラグを外して、オイルを抜き取ってください。
    ※ドレンプラグ、給油口は、機種により異なります。
    取扱説明書を参照してください。

エンジンオイルフィルタ(エンジンオイルエレメント)

エンジンオイルの汚れ(金属片等)を取り除く働きをしています。

交換をおこたると、
エンジンオイルの汚れを取り除けなくなります。
こんなときは交換
初回はアワメータ表示で50時間目。2回目以降は200時間使用ごと、または1シーズンごとのどちらか早いほう。
  • ※機種により、アワメータのないものもあります。またエンジンにより交換時間が異なりますので、取扱説明書を参照してください。
点検のしかた
  • ※外見からは交換時期が判断できません。使用時間から交換時期を決定してください。

交換のしかた

エンジンオイルフィルタの交換は、エンジン始動前か冷えている状態で行ってください。

  1. ボンネットを取り外してください。
  2. エンジン下部下側にあるドレンプラグを外して、オイルを抜き取ってください。
    ※このとき、給油口のフタを外しておくと、オイルが早く抜けます。

  1. 完全に抜け切った状態で、フィルタをフィルタレンチで左側に回して(反時計方向)外してください。
    ※このとき、取り外したフィルタの底面にあるゴムリングが、本機側に残っていないか確認してください。
  2. 本機側のフィルタ合わせ面の汚れを拭き取ります。ホコリ等があるとオイル漏れの原因となるので注意してください。
  3. 新しいフィルタの底面にあるゴムリングにオイルを薄く塗ってください。
  4. オイルエレメントを、ゴムリングがエンジンケースに接触する位置までねじ込んだ後、2/3回転締め付けてください。
    ※フィルタ(エレメント)は、機種により異なります。
    取扱説明書を参照してください。

  1. 新しいエンジンオイルを規定量給油してください。
    ※機種によって、以下の要領を行ってください。
  2. 約5分程度低速回転で運転した後、エンジンを停止し、検油ゲージでオイル量を点検してください。不足していれば補給してください。
  3. ボンネットを取り付けてください。

燃料フィルタ(燃料コシ器)

燃料に混じったゴミを取り除く働きをしています。

交換をおこたると、
エンジンの力が出なくなります。
エンジンの回転が安定しなくなります。
こんなときは交換
〈一体式(カートリッジタイプ)〉
取扱説明書に記載されている時間。
〈別体式〉
  • 取扱説明書に記載されている時間。
  • 汚れている。
〈燃料コシ器エレメント(ガソリン)〉
汚れている。
点検のしかた
〈一体式(カートリッジタイプ)〉
外見からは交換時期が判断できません。
使用時間から交換時期を決定してください。
〈別体式(エレメントタイプ)〉
使用時間または汚れ具合から交換時期を決定してください。

燃料フィルタ

〈燃料コシ器エレメント〉
汚れ具合から交換時期を決定してください。

燃料フィルタ

交換および掃除のしかた

〈一体式(カートリッジタイプ)/別体式(エレメントタイプ)〉

  1. 燃料コックを「C」(閉の状態)位置にしてください。
  2. フィルタを取り外し、新しいものを取り付けてください。
  3. 交換後は、燃料コックを「O」(開の状態)位置にし、燃料のエア抜きを行ってください。
    ※燃料フィルタの位置や形状は機種により異なります。
    取扱説明書を参照してください。

〈燃料コシ器エレメント〉

  1. 燃料コックを「C」(閉の状態)位置にしてください。
  2. 燃料コシ器を取り外し、コシ器内のゴミを取り除いてください。エレメントは交換してください。
  3. 交換後は、燃料コックを「ON」(開の状態)位置にし、燃料のエア抜きを行ってください。
【注意ポイント】
フィルタ内やホースに残った燃料がこぼれることがありますので、火気には注意してください。

ウォーターセパレータ(ディーゼルエンジンのみ)

燃料に混じった水を分離する働きをしています。

交換をおこたると、
エンジンの力が出なくなります。
エンジンの回転が安定しなくなります。
こんなときは交換または掃除
エレメントの交換は、アワメータ表示で300時間ごと。
水やゴミが溜まっている。
点検のしかた
  1. 機体後方のシャーシに付いている容器がウォーターセパレータです。
    ※ウォーターセパレータの場所は、機種により異なります。
    取扱説明書を参照してください。
  2. コシ器にゴミや水が沈殿していないか点検してください。沈殿していたら掃除をしてください。
    機種によっては赤いリングが上がることにより、点検できるタイプもあります。
    ※水が噴射ポンプや噴射ノズルまで行くと、サビの原因となります。
    ※点検のしかたは機種により異なります。
    取扱説明書を参照してください。

交換および掃除のしかた
  1. ウォーターセパレータのコックを「C」(閉の状態)位置にしてください。
  2. ウォーターセパレータのコシ器カップとエレメントを外し、水・ゴミを取り除くか、交換が必要な場合は新しいエレメントを取り付けてください。
  3. 掃除の場合は、コシ器の洗浄が終わったら元通りに取り付けてください。
  4. ウォーターセパレータのコックを「O」(開の状態)位置にし、燃料のエア抜きを行ってください。
    ※エア抜きのしかたは機種により異なります。
    取扱説明書を参照してください。

燃料ホース・燃料パイプ

燃料タンクからエンジンへの燃料が流れる通路の働きをしています。

交換をおこたると、
燃料が漏れると、火災の危険があります。
こんなときは交換
ホースの交換は2年ごと。
ホースの破損、ヒビ割れがある。
ホース・パイプ継手部から燃料が漏れている。
点検のしかた

燃料タンクから燃料噴射ポンプまでの燃料ホースおよび継手部からの漏れを点検してください。

【注意ポイント】
カバー類が、燃料ホースに当たっていないか確認してください。
ホースの曲がり部が潰れていないか確認してください。
ホース継手部のホースバンドにゆるみがないか確認してください。

交換のしかた

交換が必要な場合は、最寄りのヤンマー販売店・JAにご連絡ください。

キャブレター(ガソリンエンジンのみ)

燃料を気化し、エンジンに燃料を送り込む働きをしています。

交換をおこたると、
エンジンが始動しなくなります。
エンジン回転が安定しない。
燃料がオーバーフローします。
こんなときは掃除または交換
燃料を入れた状態で保管している。
ガソリンが変色・変質している。
キャブレター内の燃料の抜きかた

〈ドレンノブの場合〉

  1. ボンネットを取り外してください。
  2. キャブレターの下部にあるドレンホースの下に、燃料を受ける容器を置いてください。
  3. ドレンノブを引くと、ドレンホースから燃料が流れ出てきます。ドレンノブから手を離すと、ドレンホースから流れ出ていた燃料が止まります。
  4. ボンネットを、元通りに取り付けてください。

〈オートドレンの場合〉

  1. ボンネット前・後を取り外してください。
  2. エンジン左側下方にある、オートドレンのドレンホースの下に、燃料を受ける容器を置いてください。
  3. オートドレンのつまみを引き、「開」方向に回すと、ドレンホースから燃料が流れ出てきます。
  4. 燃料を抜いた後は、オートドレンのつまみを「閉」方向に回してください。
  5. ボンネットを、元通りに取り付けてください。

【格納時の注意】
燃料コックレバーは「閉」(燃料停止側)位置にしてください。また、燃料タンクおよびキャブレター(気化器)から、燃料を完全に抜き取ってください。
  • ※ガソリンは長期間放置しておくと変質し、次期使用時にエンジントラブルの原因になります。田植機を長期間使用しない場合は、必ずガソリンを完全に抜き取ってください。

  • ※キャブレターの燃料の抜きかた、燃料コックの操作のしかたは機種により異なります。取扱説明書を参照してください。

エアクリーナーエレメント(ディーゼルエンジンの場合)

エンジンに取り込む空気のホコリやゴミを取り除く働きをしています。

交換をおこたると、
マフラーから黒煙を吐きます。
こんなときは掃除または交換
掃除はアワメータ表示で50時間ごと。
交換はアワメータ表示で300時間ごと
汚れている。
  • ※アワメータのない機種もあります。

点検のしかた
  1. ボンネットを取り外してください。
  2. カバーのクランプを外し、エレメントを抜き出して、汚れを確認してください。
  3. エレメントは、ろ紙でできています。軽くたたいて汚れを落とすか、エアーを吹き付けて汚れを落としてください(強くたたくと破損します)。
  4. バキュエータバルブに水がたまっている場合は、水を抜いてください。
    ※カバーは、バキュエータバルブが下を向く(↑TOPマークが上を向く)ように取り付けてください。間違えて取り付けるとトラブルの原因となります。
    ※エレメントの抜き出しかたは、機種により異なります。
    取扱説明書を参照してください。

掃除のしかた

「点検のしかた」の要領で、エレメントを抜き出して、エレメントの内側から、空気を吹き付けるか、振動を与えてチリを落としてください。

  • ※エレメントを変形させないように注意してください(特に両端のゴム部分)。ゴミやホコリが入り、エンジンを傷める原因となります。
  • ※プレクリーナーにゴミやホコリがあるときは、同時に掃除してください。

交換のしかた

「点検のしかた」の要領で、エレメントを抜き出して交換してください。

エアクリーナーエレメント(ガソリンエンジンの場合)

エンジンに取り込む空気のホコリやゴミを取り除く働きをしています。

交換をおこたると、
エンジンの力が出ません。
こんなときは掃除または交換
掃除はアワメータ表示で50時間ごと。
汚れている。
劣化している。
  • ※アワメータのない機種もあります。また、掃除・交換時間は機種により異なります。
    取扱説明書を参照してください。

点検のしかた

エアクリーナーエレメントには、

  • スポンジタイプ
  • ろ紙タイプ

があります。それぞれ汚れていないか確認し、掃除のしかたの要領で掃除してください。

掃除のしかた

〈スポンジタイプ〉

  1. ボンネットを取り外してください。
  2. エアクリーナーのチョウナット・カバー押え・カバーを外して、中のスポンジを取り出してください。
  3. スポンジを、ガソリンまたは灯油できれいに洗浄し、硬くしぼってください。
  4. スポンジにエンジンオイルをしみ込ませ、硬くしぼってください。
  5. 格子フタ・スポンジ・カバーを元通りに取り付けてください。
    ※エレメントの取り外し、および掃除のしかたは、機種により異なります。
    取扱説明書を参照してください。

〈ろ紙タイプ〉

  1. ボンネット前を取り外してください。
  2. エアクリーナーを固定しているパッチン錠(3か所)を解除してください。
  3. エアクリーナー上部のチョウネジを外して、中のエレメントを取り出してください。
  4. エレメントは、外周のスポンジと内側のろ紙でできています。スポンジを外し、別々に掃除してください。
  5. スポンジは、灯油またはガソリンできれいに洗浄し、硬くしぼった後、完全に乾かしてから取り付けてください。
  6. ろ紙は、軽くたたいて汚れを落とすか、内側からエアを吹き付けて汚れを落としてください(強くたたくと破損します)。
  7. 取り外したエレメント、エアクリーナーを元通りに取り付けてください。
    ※エレメントの取り外し、および掃除のしかたは、機種により異なります。
    取扱説明書を参照してください。

交換のしかた

「点検のしかた」の要領で、エレメントを抜き出して交換してください。

【注意ポイント】
エアクリーナーエレメントのふた(カバー)は、必ず取り付けてから始動・運転してください。
守らないと、逆火により炎が噴き出す恐れがあります。

冷却水(ディーゼルエンジンのみ)

エンジン内部を冷却する働きをしています。

交換をおこたると、
エンジンが過熱します(オーバーヒート)。
こんなときは交換または補給
冷却水の交換は1年または2年ごと。
※交換時期は取扱説明書を参照してください。
冷却水の色(緑色)が、白く濁っている。
冷却水が不足している。
点検のしかた

冷却水は、エンジン始動前か冷えているときに調べてください。

  • ※作業後等、エンジンが温まっている状態では冷却水の量が増えているので、正確な点検ができません。
  1. ボンネットカバーを取り外してください。
  2. サブタンク内の冷却水の量が、上限(FULL)と下限(LOW)の間にあるか確認してください。
    ※冷却水が不足している場合は、サブタンクのキャップを外し、きれいな水道水を補給してください。
    ※水漏れのないことも確認してください。
  3. 白濁している場合は交換してください。

オイル

交換のしかた

冷却水は、エンジン始動前か冷えているときに交換してください。

  1. ラジエータキャップを取り外してください。
  2. ドレンホースをフック(2か所)から外し、下方に向けてください。
  3. ドレンホースからドレンコックを外し、ラジエータ内の水をすべて抜いてください。

  1. 水道水でゴミやサビが出なくなるまでラジエータ内部を洗浄してください。
    ※ラジエータ内をきれいにしたいときは、ラジエータ洗浄剤を混合した水をラジエータに入れ、15分以上エンジンを空回転してから、水を抜き取ってください。
  2. ドレンコックをドレンホースに取り付け、ドレンホースをフック(2か所)に元通りに取り付けてください。
  3. ラジエータキャップを取り付け、5分間エンジンを始動し、不凍液の混合を早めてください。
    ※交換の詳細は機種により異なります。
    取扱説明書を参照してください。
    ※不凍液と水道水の混合比率は下表を目安にしてください。メーカーにより多少異なるので、メーカーの取扱説明書に従ってください。

不凍液混合比率表
外気温度(℃) -15 -20 -24 -29
比率 水(%) 70 65 60 55
不凍液(%) 30 35 40 45

ラジエータ(ディーゼルエンジンのみ)

熱くなった冷却水を冷やす働きをしています。

掃除をおこたると、
エンジンが過熱します(オーバーヒート)。
こんなときは掃除
ラジエータスクリーンにゴミやホコリが付着している。
ラジエータフィンのすき間にゴミやホコリが付着している。
ラジエータから冷却水が漏れている。

汚れたスクリーン

点検のしかた
〈汚れの確認〉
ラジエータスクリーンおよび、ラジエータフィンのすき間にゴミやホコリが付着していないか確認してください。
〈冷却水漏れの確認〉
保管時、地面やラジエータに漏れた冷却水の跡がないか確認してください(フィンの変形も確認してください)。
  • ※オイルクーラ付き機種は、ラジエータとオイルクーラとのすき間も忘れずに点検してください。
掃除のしかた
  1. ボンネットを取り外してください。
  2. ラジエータスクリーンを取り外してください。
  3. ラジエータスクリーンに付着したワラクズやホコリをハケや空気を吹き付けて掃除してください。

  1. きれいに掃除した後、ラジエータスクリーンを元通りに取り付けてください。
    ※オイルクーラ付き機種は、ラジエータとオイルクーラとのすき間も忘れずに掃除してください。
    ラジエータのフィン(ラジエータスクリーンの奥側)にゴミ等が付着した場合は、圧縮空気で取り除いてください。
交換のしかた

ラジエータの交換が必要な場合は、最寄りのヤンマー販売店・JAにご連絡ください。

ラジエータホース(ディーゼルエンジンのみ)

ラジエータとエンジンの水の流れる通路の働きをしています。

交換をおこたると、
冷却水が漏れ、エンジンが過熱します(オーバーヒート)。
こんなときは交換
ホースの交換は2年ごと。
ホースの破損、ヒビ割れがある。
ホース継手部から冷却水が漏れている。
点検のしかた
  1. ボンネットを取り外してください。
  2. ラジエータホースのヒビ割れを確認してください。
  3. 継手部から冷却水が漏れていないかを確認してください。
    ※漏れのある箇所の周辺には白い粉のようなもの(冷却水が乾燥したもの)が付着しています。

【注意ポイント】
カバー類が、ラジエータホースに当たっていないか確認してください。
ホースの曲がり部が潰れていないか確認してください。
ホース継手部のホースバンドにゆるみがないか確認してください。
交換のしかた

交換が必要な場合は、最寄りのヤンマー販売店・JAにご連絡ください。

冷却ファンベルト(ディーゼルエンジンのみ)

冷却水を循環させるポンプ、発電装置を動かします。

交換をおこたると、
エンジンが過熱します(オーバーヒート)。
バッテリーに充電できなくなります。冷却水が漏れ、エンジンが過熱します(オーバーヒート)。
こんなときは交換または調節
ベルトの張りが弱い。
ベルトが摩耗(底付き)している。
ベルトが劣化(ヒビ割れ)している。

点検のしかた
  1. ボンネットを取り外してください。
  2. ベルトの中央を指で押したとき、たわみ量が10 〜15mmであるか確認してください。

調節のしかた
  1. オルタネータ締付ボルト(2本)とをゆるめてください。
  2. オルタネータを移動させて、ベルトを張ってください。
  3. オルタネータ締付ボルトを締め付けて固定してください。
  • ※オルタネータをいっぱいに動かしても、ベルトがスリップするようなら、新しいベルトと交換してください。
  • ※新しいベルトは、50時間目に張りを点検してください。
交換のしかた

交換が必要な場合は、最寄りのヤンマー販売店・JAにご連絡ください。

点火プラグ(ガソリンエンジンのみ)

吸い込まれた燃料に引火させます。

交換をおこたると、
プラグにカーボンが付着しやすくなります。
点火不良の原因となります。
こんなときは点検
エンジンのかかりが悪い。
セルモータは回るがエンジンがかからない。
点検のしかた
  1. ボンネット前を取り外してください。
  2. エンジン上部にあるプラグキャップとゴムキャップを取り外してください。
  3. 付属のプラグレンチの穴にハンドル(ボックススパナ)を差し込み、プラグレンチを回して、点火プラグを取り外してください。
  4. プラグの電極部の状態を確認します。
  • カーボンが付着している場合は、掃除が必要です。
  • 電極が摩耗している場合は、交換が必要です。
  • ※プラグの状態は、取扱説明書を参照してください。

掃除または交換のしかた
  1. 点火プラグを取り外してください。
  2. ワイヤブラシで、電極部の煤を取り除きます。
  3. 取り付けは、付属のプラグレンチで締め付けます。強く締めすぎるとシリンダヘッドのネジ山を破損する恐れがあります。
  4. プラグキャップ(電極カプラ)を根元までしっかり差し込んでください。

バッテリー

発電された電気を蓄える働きをしています。

交換をおこたると、
バッテリー液が漏れます。
エンジンが始動できなくなります。
ターミナル部が発熱します。
こんなときは交換
変形や損傷がある。
液量が少ない。
ターミナルがサビている。
点検のしかた
  1. 外観に変形や破損が無いかを確認してください。
  2. 各仕切りの液量が下限と上限の間にあるか確認してください。下限より少ない場合はその仕切りの液口栓を外し、蒸留水を補充してください。
  3. ターミナルがサビていないか確認します。サビがある場合はケーブルを取り外し(交換のしかた参照)、ワイヤブラシ等でターミナルのサビを落としてください。
    ※バッテリーの形式、取付位置は、機種により異なります。
    取扱説明書を参照してください。

バッテリーの点検

〈メンテナンスフリーバッテリーの場合〉
メンテナンスフリーバッテリーは、液口栓がなく、補水の必要がないバッテリーです。(密閉形で、寿命まで補水不要タイプ)
点検・整備をするときは、ハイドロメータでバッテリーの状態を確認してください。
ハイドロメータが「透明」になっているときは、電解液が減っている状態です。バッテリーの寿命です。
バッテリーを交換してください。

ハイドロメータの見かた
ハイドロメータから見える色は、バッテリーの状態を表しています。
ハイドロメータの色 充電状態 必要処置
正常 使用可能
放電している 補充電が必要
透明 液減り 寿命です。エンジンの始動ができなくなります。バッテリーを交換してください。
バッテリーの取り外しかた

バッテリーの取付位置、取り外しかたは、機種により異なります。
取扱説明書を参照してください。

交換のしかた
  1. キースイッチを「切」位置にしてください。
  2. バッテリーの固定ベルト等を外してください。
  3. 「−」端子のケーブルを外してください。
  4. 次に「+」端子のケーブルを外し、新しいバッテリーと交換してください。

  1. ケーブルの取り付けは、先に「+」端子を取り付けてください。
  2. その後に「−」端子を取り付け、バッテリーを固定してください。
    ※交換のしかたは、機種により異なります。
    取扱説明書を参照してください。

ヒューズ

過電流が流れたときに配線を保護します。

ヒューズが切れると、
電気部品が作動しなくなります。
こんなときは交換
切れている。
点検のしかた

機能しない電気部品に関連するヒューズを点検し、切れていないかを確認してください。

〈ヒューズ〉

〈ヒュージブルリンク〉
ヒュージブルリンクは、ヒューズの一種です。万一、配線回路(常時通電している回路)へ過大電流が流れた場合、溶断して電流を遮断します。溶断すると被覆(ビニール)が変色します。

〈スローブローヒューズ〉
スローブローヒューズは、本機電装回路の保護のための大容量ヒューズです。

  • ※ヒューズ、ヒュージブルリンク、スロープローヒューズの取付位置は、機種により異なります。
    取扱説明書を参照してください。
【注意ポイント】
交換するヒューズは、同じ容量(A:アンペア)のヒューズと交換してください。
交換してもすぐに切れてしまう場合は、最寄りのヤンマー販売店・JAにご連絡ください。

配線(カプラ)

バッテリーからの電流を各センサー、スイッチ、コントローラー等に送る働きをしています。

交換をおこたると、
電気部品が作動しなくなります。
ヒューズ切れや火災の原因になります。
こんなときは交換
被覆が破れている。
カプラが破損している。

破れていないか確認

点検のしかた

エンジンと植付部周辺等を中心に確認してください。

  • ※配線は1年または50時間ごとに定期点検を受けてください。

【注意ポイント】
配線コードが他の部品に接触していないか、被覆のはがれや傷、または接続部の破損がないか、作業前に点検してください。バッテリーや配線に付着しているワラクズやゴミは、作業前、作業後にきれいに取り除いてください。
交換のしかた

交換が必要な場合は、最寄りのヤンマー販売店・JAにご連絡ください。

警報関連の作動確認

作業前には必ず実施してください。

こんな箇所を行ってください
苗つぎ警報
肥料詰まり警報
ユニットクラッチ警報
肥料補給警報
  • ※修理が必要な場合は、最寄りのヤンマー販売店・JAにご連絡ください。

苗つぎ警報

肥料詰まり警報

ユニットクラッチ警報

肥料補給警報

走行部

ミッションオイル

ミッション内部を潤滑・冷却・洗浄・防錆する働きをしています。また、油圧装置の作動油としての働きもしています。

交換をおこたると、
油圧装置の作動不良を起こします。
こんなときは交換または給油
初回はアワメータ表示で50時間目。2回目以降は300時間使用ごと、または1シーズンごとのどちらか早いほう。
  • ※アワメータのない機種ものもあります。また、機種により交換時間が異なりますので、取扱説明書を参照してください。
オイル量が少ない。
汚れている、粘りがない。

オイルの汚れ具合

点検のしかた
  • 点検するときは、田植機を水平な場所に置いてください。傾いていると、正確な量が確認できません。
  • オイルの量は、エンジン始動前か冷えているときに調べてください。
  1. 植付部を下げた状態にして、油圧ストップレバーまたは、油圧切替スイッチを「ストップ」位置にしてください。
  2. フロアマットをめくってください。
  3. ミッションケース上側の給油口のフタを外し、先端の検油ゲージをきれいに拭いてください。
  4. 給油口のフタを給油口に差し込み、もう一度抜き出して、ゲージの上限と下限の間にオイルがあることを点検してください。給油口にフタを差し込むときは、ねじ込まないでください。
  5. ゲージの上限と下限の間にオイルがあれば規定量です。オイルが不足している場合は、後述の「補給のしかた」の要領で補給してください。
  6. 給油口のフタを元通りに取り付けてください。
  7. 点検時、オイルもれのないことも確認してください。
    ※検油ゲージの位置や形状は機種により異なります。
    取扱説明書を参照してください。

補給のしかた
  1. 給油口のフタを外して、給油口にジョーゴ(付属品)を差し込んでください。
  2. ジョーゴから規定量(検油ゲージの上限と下限の間)になるまで補給してください。
  3. 補給後は、給油口のフタを元通りに取り付けてください。
交換のしかた
  1. 植付部を最下げ状態にしてください。
  2. ミッションケース右側方のドレンプラグの下に古いオイルを受ける容器を置いてください。
  3. 給油口のフタとドレンプラグを取り外してください。古いオイルが流れ出てきます。
  4. 古いオイルが抜けたら、ドレンプラグを元通りに取り付けてください。
  5. 給油口から、ミッションオイルを給油してください。
  6. 前述の「補給のしかた」に従って、ミッションオイルを給油してください。
  7. 給油口のフタを元通りに取り付けてください。
    ※ドレンプラグ、給油口は機種により場所が異なりますので、取扱説明書を参照してください。

植付部

植付アーム

苗マットから苗を取り、植付ける働きをしています。

交換をおこたると、
植付け姿勢が悪くなります。
欠株が増えます。
こんなときは交換
植付爪が変形・摩耗している。
植付爪とプッシュロッドのすき間が大きい。
植付爪とプッシュロッドのすき間が小さい。
プッシュロッドにガタが多い。
植付爪の摩耗点検・交換のしかた
〈点検のしかた〉
ロータケースを手動で回転させ、プッシュロッドが押し出された状態のときに、植付爪とプッシュロッドの先端は、A=2±1mmです。
植付爪が、B=3mm以上摩耗している場合は交換してください。

〈交換のしかた〉

  1. 植付爪の爪固定ナット(2個)を外し、植付爪を取り外してください。
  2. 新しい植付爪を、元通りに取り付けてください。
  3. プッシュロッドと植付爪のすき間の点検・調節を行ってください。
  4. 苗取出板と植付爪のすき間の点検・調節を行ってください。
  5. 縦取り量の点検・調節を行ってください。
    ※取扱説明書に原寸図が載っています。参考にしてください。
    ※植付爪の形状、交換の目安、交換方法は、機種により異なります。
    取扱説明書を参照してください。

プッシュロッドと植付爪のすき間の点検・調節のしかた
〈点検のしかた〉
ロータケースを手動で回転させて、プッシュロッドが植付爪の先端にきたとき、プッシュロッドと植付爪が干渉していないか確認してください。
〈交換のしかた〉
プッシュロッドと植付爪が干渉しているときは、植付爪の爪固定ナットをゆるめて、爪の左右調節を行ってください。調節後は、爪固定ナットを締め付けてください。
  • ※すき間の点検・調節のしかたは、機種により異なります。
    取扱説明書を参照してください。

苗取出板と植付爪のすき間の点検・調節のしかた

〈点検のしかた〉

  1. 爪セットゲージを苗取出口にセットしてください。
  • 爪セットゲージのセットのしかた

爪セットゲージは、苗取出口の幅に合わせてセットしてください。
※苗のせ台が最右端・最左端位置では、爪セットゲージが入りません。中央寄りに移動させてください。

  1. ロータケースを手動で回転させて、植付爪の先端がゲージの縦溝に合っているか確認してください。
    ※ロータケースを手動で回転させる方法については、取扱説明書を参照してください。

植付爪の適正位置(A部から見る)
爪の先端が、左右均等にゲージの図の位置に合っていると適正です。

〈調節のしかた〉

  1. ロータケースのセットナットを、ボルトの端面までゆるめてください。
  2. ボルトの端面をたたいて、テーパーピンのかしめをゆるめてください。
  3. 爪セットゲージを苗取出口にセットし、ロータケースを左右に動かして、植付爪の先端をゲージの縦溝に合わせてください。
  4. ロータケースのセットナットを締め込んで、固定してください。
    ※苗取出板と植付爪のすき間の点検・調節のしかたは、機種により異なります。
    取扱説明書を参照してください。

縦取り量の点検・調節のしかた

〈点検のしかた〉

  1. 植付本数調節レバーを「中」位置にしてください。
  2. 爪セットゲージを苗取出口にセットしてください。
  • 爪セットゲージのセットのしかた

爪セットゲージは、苗取出口の幅に合わせてセットしてください。
※苗のせ台が最右端・最左端位置では、爪セットゲージが入りません。中央寄りに移動させてください。

  1. ロータケースを手動で回転させ、植付爪の先端がゲージの「中」位置に合っているか確認してください。
    ※ロータケースを手動で回転させる方法については、取扱説明書を参照してください。

〈調節のしかた〉

  1. 植付本数調節レバーを「中」位置にしてください。
  2. 植付アームの固定ボルトM8×30(2本)をゆるめてください。
  3. 植付アームのガタを上方に寄せながら、爪セットゲージの「中」位置に植付爪の先端が合うように、アーム調節ピンをマイナスドライバーで調節してください。
  4. 植付アームの固定ボルトM8×30(2本)を締め付けてください。
    ※縦取り量の点検・調節のしかたは、機種により異なります。
    取扱説明書を参照してください。

支持シュー

苗のせ台を保持します(苗のせ台が左右にスムーズに動くように保持します)。

交換をおこたると、
苗のせ台がスムーズに動かなくなります。
植付姿勢が悪くなります。
欠株が増えます。
こんなときは交換、注油または塗布
支持シューが摩耗している。
グリスが無い。
注油・グリス塗布
  • ※注油・グリス塗布の場所は機種により異なります。
    取扱説明書を参照してください。

苗のせ台支持シュー

苗のせ台規制シュー

苗受板シュー(ゴムキャップ)


ゴムキャップの穴から、スプレーグリスで注油してください。

施肥機

植付けと同時に施肥を行います。

点検・整備をおこたると、
肥料が詰まります。
田植機がサビやすくなります。
古い肥料が混ざります。
こんなときは掃除
作業中に雨が降った。
しばらく作業を行わない。
古い肥料の種類を替える。
掃除のしかた
  1. ホッパ内やロールケース内に残っている肥料を完全に取り除き、ロールケースを分解してください。
  2. ホッパやロールケース内部・ホースを水洗いしてください。
  3. 目皿ロールフタ仕組など繰り出し部の部品は、分解して水洗いしてください。
  4. 側条施肥機以外の部分も、肥料が付着してサビやすくなっていますので、よく洗浄してください。
  5. 水洗い後はよく水を切り、十分に乾燥させた後、注油およびグリスを塗布してください。
  6. 洗浄後、各部が乾いたらロールケースを組み立ててください。
  7. 作溝部を傷めないように、両サイドフロート部に架台を置いて、植付部を下げて保管してください。
    ※掃除のしかたは機種により異なります。
    取扱説明書を参照してください。

【掃除するときの注意ポイント】
施肥機を掃除するときは必ずエンジンを停止し、油圧ストップレバーを「ストップ」位置にしてください。
エンジンをかけたまま行うと、不意に植付部が動いたりしてケガをする恐れがあります。
ホッパ内に肥料を入れたままにしておくと、吸湿して固着し、肥料が詰まる場合があります。作業後は、必ず肥料を排出してください。
ホッパ内の結露を防ぐために、施肥田植機をほ場内に放置することは避けてください。
側条施肥機を洗浄する時は、高圧洗浄機を使用しないでください。

作動部

各部グリスアップ(注油)

50時間、または1年のどちらか早い時期に実施してください。

交換をおこたると、
動きが悪くなり、部品の摩耗が早くなります。
こんな箇所に注油してください
各操作レバー支点(注油)
パワステアリング・ベルクランク支点部(グリスアップ)
トップリンク・ロアリンク支点部(注油)
植付部(グリスアップ)
  • ※グリスアップ箇所は機種により異なります。
    取扱説明書を参照してください。

各操作レバー支点

ベルクランク支点部

植付部(支持シュー)

植付部(苗台アーム)

植付部(ガイドレールステーピン部)

植付部(植付爪ケース)

※グリスを多く入れ過ぎると、プッシュロッドの働きが悪くなり、植付不良が発生します。

作動確認

※作業前に必ず実施してください。

こんな箇所を行ってください
クラッチペダルの作動
ブレーキペダルの作動(駐車ブレーキ)
ハンドルの作動
主変速・副変速の作動
植付部の作動
油圧昇降装置の作動
※修理が必要な場合は、最寄りのヤンマー販売店・JAにご連絡ください。

クラッチペダル

ブレーキペダル

ハンドル

主変速・副変速

植付部

油圧昇降装置

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