今日の作業に、安全を足そう。農作業安全のススメ

日常の中に「安全」の意識をプラスして、
安心して快適な農作業を続けていただくために・・・

日々のなにげない作業の中に、危険は潜んでいます。
今までは何も問題なかった雨降り後の農道の路肩や、ほ場の出入口、
汗をふくために肩にかけたタオルなどが事故の原因となる場合もあります。
ヤンマーは、そんな日常の、当たり前の作業の中に「安全」を意識していただくために、
「プラス安全」啓発活動を続けてきました。
家族のため、自分のため、そして農業の未来のために-。
農作業安全は、ヤンマーの願いです。

お客さまの無事故を目指し、安全確認を実施します!

農林水産省の取組み

農林水産省は、2022年に農業機械作業による死亡者数を2017年と比べて半減させるため、まずは死亡事故の多いトラクターにおける安全装備の強化実施を打ち出しています。

トラクター事故による死因別死亡者数

機械の転落・転倒(ほ場内、道路)57人、ひかれ5人、回転部等への巻き込まれ5人、道路上での⾃動⾞との衝突1人、挟まれ7人、機械からの転落2人、その他3人
出典:農作業死亡事故調査(2019年)

トラクター事故の半数以上は転倒・転落が要因

安全フレーム・安全キャブの無いトラクターで転倒・転落事故を起こした場合、死亡につながるケースが多くなっています。
さらに、安全フレーム・安全キャブのあるトラクターでもシートベルトを着⽤しなければ、安全域の中に⾝体が固定されないため、転倒した際に⾝体を守ることはできません。

キケンな路肩に注意!!

安全フレーム・安全キャブの有無、およびシートベルト未着用による死亡割合

安全フレーム・安全キャブあり:負傷事故9件53%、死亡事故8件47% 安全フレーム・安全キャブなし:負傷事故2件6%、死亡事故33件94%
  • 安全フレーム・安全キャブありの死亡事故(8件)についてみると、うち5件はシートベルト未着用(推定を含む。)
    出典:都道府県事故調査(H22.4~H23.3)詳細分析結果

また軽傷を含むすべての事故では、交差点などのない道路を走行中に、追突される事故が多く発生しています。特に作業機付きトラクターで道路を走行される場合は、灯火など、必要な対応をしてから走行してください。

機械・施設以外の作業にかかわる死亡事故では熱中症が最も多い

要因別の死亡事故発生状況を見ると、281人中29人が熱中症によるものです。
熱中症リスクが高いときには、20分おきに休憩を取り、水分・塩分の補給を行うなど、十分な対策をとりましょう。

また、農林水産省で開発された熱中症リスクの高い地域の農業者のスマートフォンだけに、当日の朝、プッシュ式で情報を発信する農業者向けのスマートフォンアプリ(MAFFアプリ)のダウンロードをおすすめします。

要因別の死亡事故発生状況(2019年)

農林水産省「農作業死亡事故調査」より

農作業安全に向けたヤンマーの取り組み

ヤンマーでは、お客さまの安全をお守りするために、ヘルメット、シートベルト着用の啓蒙や、安全フレームが未装着のトラクターに対して、ご希望の方には簡易点検を実施するなど、農作業事故を未然に防げるように推進していきます。

安全フレームを立てる!
シートベルトを忘れずに!!

安全研修会の開催、イベントでの安全コーナー設置等により農作業安全のポイントをお知らせしています。

制動装置部の確認

ご訪問時に、制動装置部の確認をしております。

安全研修会

各エリアで安全研修会を開催しております。

トラクター転倒角体験

イベントでは、トラクターの転倒する角度が体験できます。

いつも安全で、快適な作業をしていただくためのポイント

関連情報

メンテナンス情報

農作業安全のためには、日ごろの機械のお手入れも大切です。

スマートアシスト

機械の稼働状況やコンディションを常に把握し、ムダのないメンテナンスの提案や様々な稼働分析データを提供するサービスです。

作業機付きトラクターの道路走行について(早わかり)

必要な対応を行うことで、トラクターに作業機を装着したまま道路走行ができるようになりました。必要な対応は、「早わかりシステム」でカンタンにご確認いただけます。

日本農業機械工業会ホームページ

農業機械の正しい使い方や点検・メンテナンス方法など、お客様が日々の農作業を安全に行っていただくうえで必要な情報が、資料や動画でご確認いただけます。