SE4ALLとは

更新日時:2020.09.25

SE4ALLとは

SE4ALLとは

SE4ALLとは、Sustainable Energy for All(万人のための持続可能なエネルギー)の略であり、2011年に潘基文(パン・ギムン)事務総長が提起した国連のイニシアティブです。SE4ALLは2030年までに、「① 近代的エネルギーへの普遍的アクセスの達成」「② 世界全体でのエネルギー効率の改善ペースの倍増」「③ 世界全体での再生可能エネルギーのシェア倍増」の3つを目標として掲げています。

3つの目標

  1. 近代的エネルギーへの普遍的アクセスの達成
    これは、世界中すべての人が環境や健康に悪影響を与えないエネルギーを使えるようにするということです。世界では、家庭用電力に必要なエネルギーが得られない人が11億人、料理や暖房のためにクリーンなエネルギーを使えない人が29億人います。
    こういった人たちは木片や石炭、家畜の糞などを燃料にしているため、立ち上る煙によって肺疾患にかかり死亡する人が430万人に上ります。これはHIVによる死者より多いといわれています。
    また、電力エネルギーが得られないということは経済活動も極めて限定的で、貧困を脱却することが難しいというのが実情です。
    これらの貧困にあえぐ人々のためにクリーンなエネルギーを確保し、貧困から脱却する手助けをすることが最も大きな目標として掲げられています。
  2. 世界全体でのエネルギー効率の改善ペースの倍増
    世界中の人がエネルギーを持続的に享受するためには、技術革新や省エネによりエネルギー効率を上げる必要があります。2009年までの改善比が1.2%だったのを2030年までに2.4%にすることが二つ目の目標です。世界的にエネルギー需要が増える中、エネルギー効率の改善は生産性の向上や経済成長につながるだけでなく、化石燃料の消費削減、温室効果ガスの排出削減にもつながります。
  3. 世界全体での再生可能エネルギーのシェア倍増
    世界中の人がエネルギーを持続的に享受するためには、気候変動との関係で温室効果ガスの排出を最低限に抑えなければなりません。そのためにも、できるだけ風力、水力、バイオマス、太陽光などの再生可能エネルギーによるエネルギー確保が望まれます。2015年には15%であった再生可能エネルギーのシェアを2030年までに30%まで引き上げることが目標となっています。

SE4ALLへの日本の貢献

日本では、二度のオイルショック以降、政府・民間の努力によりエネルギー効率の改善に取り組んできました。こうした知見をSE4ALLの活動に生かすべく一般財団法人「省エネルギーセンター」が「エネルギー効率を促進する国際的なハブ」となりました。
また、SE4ALLが選定する「エネルギー改善都市」に富山市が選ばれ、2015年10月には富山市で「SE4ALLフォーラム」が開催されています。

ヤンマーでは、食品残さを原料としたバイオガス発電、廃食油を利用したバイオディーゼル発電、少量の温水を熱源とした廃熱発電など再生可能エネルギーのソリューションをご提案しております。
また、ヤンマーエネルギーマネジメントシステム(Y-EMS)を利用したエネルギー管理サービスを開始しました。
SE4ALLの目標達成に向け、ヤンマーとエネルギー効率改善、再生可能エネルギーのシェア増加を目指しましょう。お気軽にご相談ください。

ヤンマーのエネルギーソリューション

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