• 生産体制 細部に至るまでものづくりに責任を持つ、自社内一貫生産体制。

ヤンマーグループ舶用エンジン生産ネットワーク

ヤンマーキャステクノ(株)松江事業部(島根県) ヤンマーキャステクノ(株)甲賀事業部(滋賀県) ヤンマーキャステクノ(株)甲賀事業部(滋賀県) ヤンマーパワーテクノロジー(株)尼崎工場・塚口工場

ヤンマーはエンジンメーカーとしては数少ない一貫生産を実現。尼崎工場・塚口工場で、機械加工・組立・艤装・試運転・出荷まで行っています。機械化による自働化・省力化を推進し、個体別進捗管理・機歴管理、製品特性に適したオーダーエントリーシステムなどを確立。優れた製品を作り出しています。
また、シリンダブロックや噴射装置、ギヤ、クラッチなどは、ヤンマーグループの他工場から供給を受け、内製率の高いエンジン生産を行っています。

尼崎工場

省力・自動化を追求した大形ディーゼルエンジンの生産拠点

1936年、世界初の小形ディーゼルエンジン生産工場として誕生。その後、大形ディーゼルエンジンの生産工場として、船舶推進用・発電用のほか、陸用・一般動力用のディーゼルエンジン、ガスエンジンを量産。1983年よりガスタービンも生産しています。セル生産方式とライン生産方式を組み合わせた工場内には、独自の高性能専用機・最新鋭機を導入し自働化・省力化を推進。トレーサビリティシステムなど品質管理体制の確立により、優れた製品を生み出しています。

船舶推進用
大形ディーゼルエンジン

出力 374 - 4,500kW

船舶発電用
大形ディーゼルエンジン

発電容量 180 - 4,800kWe

船舶用
デュアルフューエル
エンジン

出力 1,533kW

産業用
大形ディーゼルエンジン

発電容量 279 - 3,351kWe

産業用
ガスタービン

発電容量 200 - 2,400kWe

11船級協会の自主検査制度認定を取得

尼崎工場は、世界で権威のある船級協会の認定工場です。なお、11船級の自主検査制度認証取得は世界初です。

  • 日本海事協会〔NK〕
  • 米国船級協会〔ABS〕
  • 英国船級協会〔LR〕
  • DNV・GL船級協会〔DNV・GL〕
  • イタリア船級協会〔RINA〕
  • フランス船級協会〔BV〕
  • 韓国船級協会〔KR〕
  • 中国船級協会〔CCS〕
  • インド船級協会〔IRS〕
  • ロシア船級協会〔RS〕
  • 台湾船級協会〔CR〕

世界に認められる先進的な生産体制

英国の認証機関LRQAより「ISO9001」の認証を1992年7月に取得。また、環境問題にもいち早く対応し、陸・舶用大形ディーゼルエンジン生産工場として初めて「ISO14001」の認証も1997年6月に取得しました。さらに、「IMO排気ガス規制(NOX排出規制値)」にて、2次規制はもちろん3次規制においてもいち早く認証を取得。環境保全のための先進的な技術力が国際的に高く評価されています。

ISO9001(国際標準化機構)

品質マネジメントシステムに関する国際規格
(登録証識別番号:10364394)

ISO14001(国際標準化機構)

環境マネジメントシステムに関する国際規格
(登録証識別番号:10364392)

高性能を実現する、一貫生産体制

ディーゼルエンジン・ガスエンジン生産工程

機械工程

機械工程では、シリンダブロック、シリンダライナ、クランク軸、カム軸、連接棒などの主要部品が専用工作機械によって、高精度で効率よく加工されていきます。

組立工程

機械加工を終えた各部品は、作業ナビにより指示通りのトルク・順序で間違いなく正確に各種部品が組み付けられます。

艤装工程

組立が完了したエンジンは定盤上に置かれて発電機・ポンプ・コンプレッサー・クラッチなどの セット作業や、各種の配管作業が行なわれます。また、電気・油圧による自動操作装置、遠隔操作装置などが取り付けられます。

運転工程

艤装工程から運ばれたエンジンは、1台ずつ熟練技術者によって、実際に使用されるのと同じように試運転され、厳密な検査が行なわれます。また、船舶安全法、水産庁、 船級協会の検査も同時に行なわれます。

出荷工程

試運転が完了したエンジンは、コンベアの上で防錆作業・出荷検査・梱包作業が行なわれた後、国内、海外へと出荷されます。

ガスタービン生産工程

インペラー、ロータ、ノズルなどの各種部品加工は、同時5軸制御マシンや、NC制御専用機でサブミクロンオーダーに仕上げ、タービン組立までの作業が一貫して行なわれます。さらに、艤装工程では発電機などの各種セットが行なわれ、厳密な試運転・検査を経て出荷されます。

機械工程(インペラー加工)

組立工程(クリーンルーム)

艤装工程

運転工程

トレーサビリティによる品質管理

機械加工工程で各部品にQRコードをレーザー印字。全工程にわたり計測したデータを全て記録します。記録したデータを統計解析・数理解析することにより製品の更なる高性能化・品質向上を追求しています。

塚口工場

先進の品質管理体制が生み出す中小形ディーゼルエンジン

塚口工場は、2000年に昭和精機工業から中形エンジン事業およびコンプレッサ事業の生産移管を受けて開設しました。
その後、中形・小形ディーゼル機関を専門に、船舶用推進機関、船舶用発電機関、陸用・産業用機関の部品加工から組立、艤装、試運転まで、セル生産を基軸にし、多種多様なディーゼルエンジンを生産。
長年培ってきた技術とノウハウを随所に活かして、国内はもちろん、広く海外市場にも信頼性の高い商品を送り出しています。

船舶推進用
中形・小形ディーゼル
エンジン

出力 8.83 - 1,340kW

船舶発電用
中形・小形ディーゼル
エンジン

発電容量 10 - 450kWe

マリンプレジャー用
ディーゼルエンジン

出力 68.4 - 353kW

産業用
中形・小形ディーゼル
エンジン

発電容量 12 - 1,127kWe

産業用
ガスエンジン

発電容量 370 - 800kWe

6船級協会の自主検査制度認定を取得

塚口工場は、世界で権威のある船級協会の認定工場です。

  • 日本海事協会〔NK〕
  • 米国船級協会〔ABS〕
  • 英国船級協会〔LR〕
  • イタリア船級協会〔RINA〕
  • フランス船級協会〔BV〕
  • 韓国船級協会〔KR〕

世界に認められる先進的な生産体制

英国の認証機関LRQAより「ISO9001」の認証を1992年7月に、「ISO14001」の認証を1997年6月に取得しました。さらに、2011年から舶用機関(130kW超)に適用されている〔IMO排ガス規制(NOX排出規制値)〕(2次規制)の認証取得はもちろんのこと、米国向け舶用主機においては、EPA(米国環境保護庁)3次規制の認証を積極的に取得しています。

ISO9001(国際標準化機構)

品質マネジメントシステムに関する国際規格
(登録証識別番号:10364394)

ISO14001(国際標準化機構)

環境マネジメントシステムに関する国際規格
(登録証識別番号:10364392)

精密加工技術を駆使して生産し、多くの産業分野に貢献

ディーゼルエンジン・ガスエンジン生産工程

機械工程

シリンダブロック、クランク軸、シリンダヘッド、連接棒などの主要部品が専用工作機械によって効率よく高精度に加工されます。

組立工程

特定の作業者が組立の全工程を行うセル生産方式により、品質と能率の向上を実現しています。

艤装工程

エンジンと発電機などのセット作業や、各種配管作業が行われます。

運転工程

エンジンの出力と性能が検査されます。また、船舶安全法や水産庁の検査、輸出検査をはじめ、船級協会の検査も同時に行われます。

出荷工程

出荷検査、梱包作業が行なわれた後、国内・海外へと出荷されます。

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