舶用エンジン - お知らせ

SCRシステム用尿素水製造装置の取り扱いを開始

2019年05月22日
ヤンマー株式会社

<当社尼崎工場内に設置された尿素水製造装置外観>

ヤンマー株式会社(本社:大阪市、社長:山岡健人)は、舶用ディーゼル機関から排出されるNOx(窒素酸化物)を削減するSCRシステム用に「尿素水製造装置」の取り扱いを開始しました。

当社ではIMO※1のNOx3次規制に対応するために、SCR※2システムを採用しています。SCRシステムを規制海域内で稼働させるためには、還元剤として高品質な尿素水が必要であり、必要使用量を船内で保管する必要があります。本装置は、尿素の粉末と造水装置で得られる蒸留水から必要使用量の尿素水を適時、船内で製造することができ、尿素水貯蔵タンクの小型化に加え、品質の安定した尿素水を供給することが可能となります。

当社が取り扱いを開始する本装置は日立造船株式会社(本社:大阪市、社長:谷所敬)の製品であり、当社の尼崎工場において、当社製ディーゼル発電機関及びSCRシステムを用いた運転確認を完了しています。今後、本装置は当社ディーゼル発電機関及びSCRシステムとともに販売します。
なお、仕様等、本製品の詳細については、日立造船株式会社Webサイトをご参照ください。
https://www.hitachizosen.co.jp/products/products020.html

  • ※1IMO:International Maritime Organization(国際海事機関)の略。
  • ※2SCR:Selective Catalytic Reduction(選択式触媒還元)の略。

<ヤンマーについて>

1912年に大阪で創業したヤンマーは、1933年に世界で初めてディーゼルエンジンの小型実用化に成功しました。以来、産業用ディーゼルエンジンを事業の柱とし、さまざまな市場へ商品・サービス・ノウハウを融合したトータルソリューションを提供する総合産業機械メーカーです。小型エンジン、大型エンジン、農業機械・農業施設、建設機械、エネルギーシステム、マリン、工作機械・コンポーネントの7事業を有し、グローバルにビジネスを展開しています。
「わたしたちは自然と共生し、生命の根幹を担う食料生産とエネルギー変換の分野でお客様の課題を解決し、未来につながる社会とより豊かな暮らしを実現します」をミッションステートメントに掲げ、世界の「都市」「大地」「海」の事業フィールドで、資源循環型社会"A SUSTAINABLE FUTURE"実現への貢献を目指しています。

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【本件に関するお問合せ先】

ヤンマー株式会社 
エンジン事業本部 舶用営業統括部 営業企画部
TEL:06-6489-8069

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