• Interview 06. 「土」という独特の開発要素から生まれた新たなテーマ 研究開発

大きな製品に挑戦したいという
思いとともに企業規模にもひかれて

電機メーカーに勤務していた6年間は小型モーターの開発に取り組んでいました。小型モーターを対象に、1年後、2年後の技術開発を目標にした基礎開発が当時の私の仕事。ところが市場が縮小し、大規模な開発が難しくなりました。小型モータの開発に携わったことでシミュレーションや実験等のエンジニアリングは一通り経験することはできました。そうなると次のステップとして機種変更のときに変更点の少ない小型モータではなく、農業機械のように変化の大きな製品開発に携わりたくなりました。農業機械は排ガスの規制や振動・騒音の規制が年々厳しくなるので機種変更ごとに各特性を向上させる必要があり、そこがとても難しいですが、おもしろいところです。それに長い間小さい製品をつくってきたので、農機や建機のような大きな製品をつくってみたいという希望もありました。
さらにヤンマー入社の決め手になったのは企業規模です。ヤンマー単体で従業員数約3000人という規模は1万人以上のメーカーにはない少数精鋭で仕事を進めていく良さがきっとある。それにエンジンを開発する事業部もあれば、建機をつくる事業部もある。いろいろな専門性を持ったエンジニアが集まっているヤンマーであれば、仲間とのつながりを感じながら、自分の経験や個性を活かせることができると思えたのです。採用が決定したときはとてもうれしかったです。

農機特有の要素、「土」を考慮した開発

私の仕事は主にふたつに分けられます。ひとつは数年後のための技術開発で機械のの強度を精度よく評価できる技術確立を進めています。このプロジェクトを成功させると、開発工数を大幅に削減することができる。ヤンマーに入社してからの最大のテーマであり、なんとしても成功させたいと考えています。
もう一つは市場や開発段階で発生した品質問題に対応しています。シミュレーションや実験を用いて発生した問題の原因を調査し、解決方法を設計者に提案します。こちらは月1件程度の単発の業務ですが、設計者ではない私にとって、設計者とのつながりを強め、かつ製品をよく理解するための重要な業務です。
 機械工学の知識や仕事の進め方という点では前職の経験が活かされていると思いますが、難しさを感じるのは、全く異なる製品が対象ですので、新しい知識を身に付けなければいけない点ですね。特に農機は土の特性が製品の性能に大きく寄与します。土の特性を把握できれば、農機の耐久性を正確に検討できる。けれども、非線形性のつよいものなので、特性の把握が難しいのでとてもやりがいを感じています。

家族と過ごす時間も増え、
滋賀の暮らしを楽しむ日々

プライベートでは結婚して2年経ちます。職場は米原にある中央研究所で、通勤は電車で約30分です。数ヶ月に一度、大阪に寿司を食べに行くのが最近の休日の楽しみ方ですね。商店街においしくて安いお寿司屋さんを見つけましたよ。住んでみれば、意外に大阪も近いという感覚ですね。ヤンマーに入社して、休日も増え、勤務時間もフレックス制ですので、前職に比べるとプライベートの時間は増えました。家では本当にのんびりしていますよ。家にもどって家族と一緒に食べる食事の時間はほっとできますね。
ヤンマーには「大きな製品をつくる仕事に携わってみたい」という思いを抱いて入社しました。当初の思い通り日々多岐にわたる業務を担当しており充実した毎日です。農機の知識が深まるにつれ、その面白さも増大しています。農機のなかですとコンバインをはじめとする収穫機が好きです。どんな環境でも壊れない重厚さと作業性能にかかわる軽量というトレードオフの関係を満足する機械づくりは大変ですが、やりがいを感じます。

プロフィール

研究開発ユニット 中央研究所 研究センター

荻野 亮太 RYOUTA OGINO

前職:大手電機メーカーで小型モーターの開発 2014年3月入社

電気機器メーカーで小型モーターの開発を経験。開発に携わる小型モーターの市場が縮小し、大規模な投資を必要とする開発が難しくなった。大規模な開発に挑戦したいという思いが強くなりヤンマーへ。現在は基盤技術グループで農業機械を対象にした数年後を見据えた技術開発に従事。実験装置とシミュレーションソフトウェアの設備が整った中央研究所の環境に満足している。

研究開発ユニット中央研究所研究センター

ヤンマーグループの研究開発の中枢を担う拠点として2000年に滋賀県米原市に設立。エミッションレス、リサイクルの考えを取り入れ、IT環境も万全に整えた研究所。エネルギーおよびその応用をはじめとする数々のテーマに基づいたプロジェクトが稼働しており、多くのエンジニアが集結。ヨーロッパやマレーシアなどヤンマーの世界のR&D拠点とも連携している。

  • 所属・内容等は取材当時のものです。
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