平松敏史 YANMAR R&D EUROPE S.R.L. Researcher 工学研究科 機械工学専攻修了 2010年入社
CAREER
2010年 中央研究所研究センター
田植え機の植付部高さ制御の開発
2012年 中央研究所研究センター
ハイブリッドバックホーのアシスト制御開発
2014年 中央研究所研究センター
ロボットに関する基礎研究
2015年 中央研究所エレクトロニクス開発センター
ロボットトラクタの制御開発
2017年 YANMAR R&D EUROPE S.R.L.
小型移動ロボットの研究

Q1現在の仕事内容

現在YREではエネルギーと作業機の次世代技術の研究開発を行っています。私はその中で、ロボット技術を活用した作業の省力化技術の研究を行っています。建設機械や農業機械の市場において、今後先進国では少子高齢化による熟練労働者の減少が非常に大きな課題となることが予想されています。そこで、作業や走行の自動化を進めることにより、少ない人手で、かつ初心者でも熟練者並みの作業が可能にできるような技術を開発しています。特に、ヤンマーの製品は建設現場や農場といった屋外の厳しい環境下で使用されることが多いため、それらの環境下でも問題なく使える技術開発が求められています。

Q2海外で働くことの醍醐味

自分が今まで日本で培ったいろいろな常識が覆されることだと思います。仕事に対する向き合い方や進め方、休日の過ごし方など、全く考えてもみなかったことを教えてくれます。「そんな風にも考えることができるのか」という新鮮な体験を日々受けることができ、自分のこれからの生き方について改めて考え直すことができました。また、今までの自分の人生では出会えないような様々な人と知り合うことができるのも魅力の一つと思います。現地で暮らすイタリア人もそうですし、同じく他の企業から現地に派遣された日本人の方もです。海外で働くことを決断した方々と話をし、様々な考え方に触れることができるのは、日本の研究所に閉じこもっていたら実現できなかったことだと思います。

Q3仕事で大切にしていること

二つあります。一つは、相手の文化や考えを即否定せずに受け入れてみることです。赴任した当初は、日本での常識が頭を離れずに、「何故そうできないのか」と考えてしまうことがありました。そうした状態が続くと日常生活もストレスだらけになってしまうので、イタリアの文化や考え方などを少しずつ受け入れながら、心に余裕を持てるようにしました。二つ目は、とにかく失敗しても良いから自分の意見を強く表明していくことです。日本の研究所に在籍していた頃は、自分はそれなりに意見を表明するほうだと思っていたのですが、こちらではそんな自己評価が霞んでしまうほど、彼らは自由闊達に意見を言い合い、その中で君はどう思う?と質問してくる。常に彼らは意見交換の中で最適解を見つけようとするので、自分の意見を持つと同時に、それを相手に伝えようとしないと、思うように仕事を進めることができないことがわかりました。

Q4成長を実感したエピソード

会社に入社した当時は、英語が大の苦手で海外を相手に仕事をすることなど予想もしていませんでした。海外の研究機関とメールのやり取りをするだけでも多大な労力をかけていたのを今でも覚えています。今でもすらすらと英語を話せるわけではありませんが、気が付けば同僚と冗談を言い合いながらランチを食べたり、コーヒーを飲んだりしながら自分の家族や将来について自然と話ができるようになってきました。赴任してから知りましたが、イタリアは関西気質がよくあうのか、笑いに対して割と真剣です。こちらの冗談が受けたら、ハイタッチやグータッチをしてくる同僚がいますが、一日にグータッチをする回数が増えてきており、自分も成長しているのかなと思っています。

Q5休日の過ごし方

イタリアは世界で最も多くの世界遺産が存在する国です。毎週末、車や電車で世界遺産の街を訪ねて、欧州の文化に触れてみようと試みています。また、観光マップに載っていないような小さな町を訪ねて、現地の方々の実際の生活をのぞいてみるのも楽しいです。そのような町では基本的にイタリア語しか通用せず、コミュニケーションをとるのも困難なのですが、身振り手振りでなんとか談笑できました。また、現地の同僚と一緒にオリーブの収穫体験に出かけたりしています。オリーブ収穫はなかなか重労働なのですが、同僚やその友人と歌を歌いながら、時にはワインを飲みながら作業を行うのはとても気分がよく、その土地の昔ながらの営みも知ることもでき、とても大切な経験ができています。

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