マリンファーム

獲る漁業から育てる漁業へ、次世代に繋がる養殖業に貢献する水産研究開発施設

海は全ての命の源。しかし今、世界的な水産物需要増加による天然資源枯渇と再生産力低下が地球規模で問題となり、作り育てる漁業の更なる発展への期待が高まっています。なかでもアサリやカキなどの二枚貝養殖は無給餌養殖であることから、低コストかつ養殖海域への環境負荷が少なく、持続可能な養殖業として特に注目されています。「ヤンマーマリンファーム」は養殖拡大や環境保全に向けて、未来を見据えた先端技術をグローバルに発信し、二枚貝養殖の新しいカタチを目指しています。

マリンファーム全景図

1.陸上種苗生産システム 2.出荷設備 3.排水処理施設 4.1F工作室 2F会議室・応接室 5.1F餌料生産設備 2F事務所・分析室 6.機会棟 7.ろ過機 

事業

高度な独創技術と徹底した生産管理により、品質の高い生物餌料と二枚貝種苗を生産・供給しています。

生物餌料販売事業

藻類培養技術や自動化技術を駆使し、2003年に室内培養としては国内最大級を誇る餌料工場を設立。人工環境下で徹底した管理のもと生産された餌料は、カキ、アサリ、ウニ、ナマコなどの餌として水産試験場をはじめとする種苗生産施設へ供給され、水産業の発展に寄与しています。
また、収穫のタイミングを工夫し、独自の濃縮技術により高濃度タイプの餌料にすることで、使いやすく餌料価値が高い商品を提案しています。

濃縮餌料商品(1億細胞/ml)

キートセロス・グラシリス

二枚貝種苗販売事業

減少が続く国産アサリ資源の回復に貢献する、履歴の明確な安全な国産アサリ種苗(1mm前後)と、高品質で安定したカキ養殖を可能にする、形の整ったシングルシードタイプのカキ種苗(2mm前後)を自社生産して供給しています。

アサリ種苗

カキ種苗

研究・開発

漁業収益の向上に貢献する養殖の新しいカタチを目指し、二枚貝種苗の量産技術をコアにして、種苗から出荷サイズまでの一貫した養殖体系の開発と、関連する要素技術の研究開発をしています。

餌料培養技術

地球温暖化・環境汚染・食糧およびエネルギー問題など様々な問題の解決手法の一つとして、注目が高まっている藻類。二枚貝人工種苗の餌としての活用の他、医薬・サプリメント・バイオ燃料などの原料としても期待され、革新的な利用技術開発へのニーズが急増する中、光環境に着目した研究に取り組んでいます。

種苗技術

地球規模の環境変化に伴い減少する水産資源の維持再生と、新しい商品価値の創造のため、安定して供給が可能な人工種苗技術の確立を目指しています。特に餌となる微細藻類の培養技術を活かした室内での飼育試験や親貝管理により、付加価値が高く安全な二枚貝種苗の開発に取り組んでいます。

養殖技術

人工種苗を用いて採算性の良い養殖を実現するため、海面や干潟を利用して短期間で品質の高いカキを養殖する一貫技術の追求を続けています。人工種苗用の海面中間育成装置「FLUPSY(フラプシー)」はその養殖技術の一つです。またカキの通年供給を可能にするために、マガキに加え、イワガキ、シカメガキの養殖技術開発や、カキの安全性を高めるために収穫後の浄化技術に関する開発もおこなっています。地域振興活動として地元国東市の新しいブランドカキである「くにさきOYSTER」の養殖にこれらのヤンマーの技術が活用されています。

くにさきOYSTER

大分県国東市において、市役所・漁協・ヤンマーが一体となって平成26年から試験養殖の取り組みを始めている生食専用の殻付カキです。
特徴的なすっきりした味わいや、深いカップ形状、粒ぞろいの良さが各所で高評価を得ています。
取扱い飲食店など、くにさきOYSTERに関する詳細な情報は下記をご覧ください。

施設所在地

〒873-0421 大分県国東市武蔵町糸原3286