ブックタイトル2020.11_GHP総合カタログ

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概要

2020.11_GHP総合カタログ

11 冷媒漏洩による注意事項天井裏空間冷媒配管室内機アクセスフロア下の空間039649-00J00居 室図1 居室の定義① はじめにヤンマーガスヒートポンプエアコンは、冷媒として《R410A》を使用しています。この冷媒《R410A》は、それ自体は無毒、不燃性の安全冷媒ですが、エアコンを施設する部屋は、万一その室内に冷媒ガスが漏洩しても、安全を確保するための処置が必要です。(社)日本冷凍空調工業会では、マルチ形パッケージエアコンの冷媒漏洩時の安全確保のための施設ガイドライン(JRA GL-13)を定めています。以下、そのガイドライン(JRA GL-13:2012)のR410Aに関する要点(冷媒漏えい対応フローチャートと必要な対策)をご紹介します。詳しくは、ガイドライン(JRA GL-13:2012)をご覧になるか、または当社窓口へお問い合わせください。② ガイドラインにおける用語と定義・ RCL(密閉空間での冷媒限界濃度) 冷媒の許容濃度で、急性毒性、酸欠及び可燃性によるリスクを低減するために規定される空気中の冷媒の最大濃度。・ QLMV(最低限の換気を伴う空間での冷媒限界濃度) 0.0032m2の開口部が設けられた居室において、全充填冷媒量が漏れてもRCLに達しない最大濃度。・ ODL(酸素欠乏となる冷媒限界濃度) 酸素不足による生理学的異常をしょうじないように決められた冷媒濃度。・ 居室 壁、床、天井で囲われた空間で、相当の時間、人が存在する空間とし、天井裏空間及びアクセスフロア下の空間を含ま ないもの(図1)。倉庫、物置等は居住空間には含まない。[冷媒漏洩についてのご注意]● 空調機を設置する室内は、万一室内に冷媒ガスが漏洩しても、冷媒ガスの濃度が限界濃度を超えないようにすることが必要です。必ず冷媒濃度を確認し、限界濃度を超える場合には、適切な対応を行ってください。警告③ 基本内容システムに充填された全冷媒量(kg)を、そのシステムに接続した室内機を設置した最も小さい居室容積(m3)で除した値は、定められたRCL(表1)以下でなければならない(式1参照)。ここでの居室容積は、床吹出しを行うような通気性のある床の場合には床下の空間を含めてもよい。また、室内機形態により天井裏空間と天井裏空間を共有する居室を含めることができる(図2)。ただし、メッシュ天井など通気性が高い天井材の場合は、天井裏空間と天井裏空間を共有する居室を含めることはできない。【式1】システムの充填された全冷媒量(kg)/居室容積(m3)≦ RCL【表1】単位 kg/m3冷媒種RCL QLMV ODLR410A 0.39 0.42 0.42天井天井裏①天井埋込形室内機 冷媒配管 ②天井いんぺい形室内機④床置形室内機③露出形室内機防火区画アクセスフロア039650-00J00居室A 居室B室内機形態居室容積 *① 天井埋込形居室A+天井裏空間② 天井いんぺい形居室A+居室B+天井裏空間③ 露出形居室A④ 床置形居室B*床吹出を行うような通気性のあるアクセスフロアは容積算定対象に加えてよい。図2 室内機形態と居室容積④ 特定システムの許容冷媒充填量と必要な対策150機械換気の場合の換気量(m3/h)居室容積(m3)換気、安全遮断弁又は警報の対策の内、一つ以上が必要換気、安全遮断弁又は警報の対策の内、二つ以上が必要全冷媒量の削減が必要(システムの見直しが必要) 特別な対策必要なし039658-00J000 102502001501005000 10 20 30マルチ形パッケージエアコンシステムの全冷媒充てん量(kg)40 50 60 70 80 90 100 110 120 130 140RCL QLMV=ODL図4 特定システムの許容冷媒充てん量と必要な対策[R410A 冷媒]<地下の最下層階以外の場合>図5 特定システムの許容冷媒充てん量と必要な対策[R410A 冷媒]<地下の最下層階の場合>( )250200150100500機械換気の場合の換気量(m3/h)QLMV=ODL居室容積(m3)00 10 1510 20 30マルチ形パッケージエアコンシステムの全冷媒充てん量(kg)40 50 60 70 80 90 100 110 120 130 140 150202526 = 10RCL039656-00J00機械換気の場合の排気量は冷媒充填量、居室容積によらず  以上あればよい?10 RCL305特  長ラインアップ室 外 機H タイプ室 内 機H タイプ制御システムD タイプ室 内 機D タイプ制御システムその他工事関係