2019.11.29

建機ショーや操作体験も!地域密着の一大イベント「ヤンマー建機感謝祭」

ヤンマー建機が地域貢献活動の一環として行っている「ヤンマー建機感謝祭」。今年も10月19日、福岡県筑後市の本社で開催されました。

このイベントは「地元の理解があってこその工場運営」という思いのもと、地元をはじめとする筑後市の皆さんに会社の取り組みを知ってもらい、また日頃の地域の方々サポートへの感謝の気持ちを伝えるためにスタートしたもの。今年で5回目を迎え、地元のお祭りとしてもすっかり定着しています。多くのお客さまに楽しんでいただくために趣向を凝らしたさまざまなイベントの様子をレポートします。

建設機械でそんなことまで!?花形イベント「建機実演ショー」

「ヤンマー建機感謝祭」では、子どもたちにも「建機は力強くてかっこいい」という印象をもってもらうため、実機の操作体験や、工場見学、建機実演ショーなど、実際の建機に見て・触れていただく多くの機会をつくっています。

その一つが「建機実演ショー」。ヤンマー建機が製造している、ゴムクローラキャリア、油圧ショベル、ホイルローダーが次々に登場し、建機それぞれの特徴をクイズ形式で紹介していきます。間近で見る迫力ある建機の動きに、子どもたちは釘付け。目を輝かせながら見ています。

油圧ショベルが自力で8tの機体を持ち上げると、会場から歓声が上がりました。

圧巻は、建機を使っただるま落とし。油圧ショベルで慎重に積み上げただるまを、油圧ショベルがハンマーで落としていきます。みんながかたずをのんで見守るなか、1段、また1段と順調にクリア。最後の4段目が打ち抜かれた瞬間に、会場からはひときわ大きな拍手と歓声が沸き起こりました。

順調にだるまを落とす油圧ショベル

「実は当日朝の練習では失敗していたんです」とハンマーを操作した森田さん。風も計算に入れながらだるまを積み上げた河野さんとともに「成功して良かった」と笑顔で語ってくれました。

「建機実演ショー」を見事成功させた開発部 試験部の皆さん。左から、小河さん、河野さん、森田さん、三好さん、青木さん。

工場見学も、たくさんのお客さまで大にぎわい!

ヤンマー建機感謝祭では、ステージイベントと並行して、工場やショールームの見学も実施しています。

工場見学では、入り口の受け付けでヤンマーオリジナルキャップを受け取りいざ工場内へ。作業ロボットが並ぶ製造工程を、順路に沿って歩いていると、スタッフに質問しながら真剣な表情でメモを取る女の子が。「小学校の自由研究なんです」とお母さん。お祭りは子どもたちの社会見学にも、一役買っているようです。

工作機械の説明が書かれたパネルを、大人も熱心に読んでいます。

大きな建設機械を目の前に、子どもたちは大はしゃぎ!

「商品展示」のコーナーでは、ずらりと並んだ油圧ショベルに子どもたちは大はしゃぎ。従業員のご家族という女の子は、「お父さんがつくっている建機に乗れた!」と大喜びです。

建機を使ってボールすくいができる「体験コーナー」も大人気。子どもたちは社員の指導のもと、真剣に建機を操作しています。新聞広告を見て、初めて来場したというご家族連れは「子どもは建機が大好きなので、良い思い出になりました」と喜んでいました。

工場内の通路にはバックホーがずらり。子供たちも運転席に座って大満足の様子(左)。体験コーナーで、お父さんが見守るなか、小さな手で一生懸命レバーを操作(右)。

地元の方も、吹奏楽や合唱、ダンスなどで参加!

ステージでは、八女高校や筑後北中学校吹奏楽部の演奏、筑後児童合唱団の合唱、地元ダンスススタジオ カラーズのダンスなど、さまざまな催しが目白押し。参加団体も、口コミで年々増えているそうです。また筑後市からは、市のマスコットキャラのパネコちゃんが応援に。地元の方々と一緒になってイベントを盛り上げています。

筑後北中学校吹奏楽部の演奏(左)と、筑後市から応援に駆け付けた、マスコットキャラのパネコちゃん。(右)

来場者数3,500名!例年以上に賑わった「第5回 ヤンマー建機感謝祭」

昨年の2,900名を上回る、約3,500名が来場した「第5回 ヤンマー建機感謝祭」。15名の実行委員と205名のスタッフの努力で、大盛況のうちに閉幕となりました。そんななか、今年は感謝祭の運営関係者にとって、うれしい出来事がありました。この4月に入社した田中さんは、中学生の頃「第1回 ヤンマー建機感謝祭」にお客さまとして参加者したそう。

「建設機械も会社のこともまったく知りませんでしたが、たくさんの方が楽しまれている様子を見て、製品をつくるだけでなく地域の方との交流も大切にしている会社だという印象を持ちました。製品を間近で見たり、社員の方と直接お話しすることができ、会社の雰囲気がよくわかったのも良かったです」と当時の印象を語ってくれました。

最後に、このプロジェクトの実行委員長の総務部山内課長にお話を伺いました。

「この地で工場を運営していくためには、地元の理解や協力は欠かせませんが、以前は、この工場でどんなものを生産しているかさえ地元の方が知らない状況でした。ただ、感謝祭を始めてから徐々に認知度も上がり、地域の一員として認めていただいていることを実感しています。清掃のボランティア活動をしているときなど、地元の方から『ヤンマーさん、評判良いですよ』とうれしいお声もいただいています。「ヤンマー建機感謝祭」は手づくりのイベントのため苦労も多いのですが、建機を見る子どもたちのキラキラした笑顔は励みになります。これからも地域に根差した企業として、地域と共に成長していきたいですね」と抱負を語ってくれました。

閉会式終了後は、運営スタッフがステージに集まり記念撮影。スタッフの表情も、一大イベントを成功させた安堵と達成感にあふれています。

 

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