土づくり作業のポイント:

排水対策

サブソイラ
溝掘機

排水対策で健全な生育環境をつくる

明きょ、暗きょの施工は、豪雨対策や湿害防止に加え、微生物のバランス改善による病害抑制や土中への酸素供給など、土壌を健全な環境に整えるためにも大切な作業です。

土壌への効果

硬盤破砕で排水性を改善し、根域を拡大

サブソイラによる暗きょと硬盤破砕、溝掘機による四隅の明きょを組み合わせることにより、湿害の原因となる土壌中の余剰水を下層へ排出。湿害を防止し、根域を拡大します。

好気性微生物を活性化させ病害を抑制

排水性の改善により、土壌中に空気を送り込み、根腐れを防ぐことができます。さらに、好気性菌が増えるので、病原性菌を抑制し、病害の発生も抑制することができます。

適切な減水深を保ち、酸素不足を解消

水田においては、酸素不足が根の老化や根腐れの原因となります。適切な減水深を保つことで、水が入れ替わり土中に酸素を供給することができます。

減水深は20~30mmが最適。1日の減水量が5mm前後なら透水性の見直しを!

排水対策作業機の選び方

豪雨への対策や転作畑などの排水対策には、明きょと本暗きょ、サブソイラによる簡易暗きょの組み合わせが効果的です。

サブソイラ

ナイフをけん引して硬盤を破砕し、心土破砕や弾丸暗きょが行えます。大型トラクターのけん引力で効率的な作業ができる非振動式と、中小型で排水性の高い弾丸暗きょができる振動式があります。

プラソイラ

硬盤破砕と同時に部分的に下層土を地表に上げることができます。

溝掘機

プラウタイプ

けん引式で速いスピードで明きょがつくれます。

オーガタイプ

掘った土を飛ばし、散らすのでほ場に山をつくりません。

爪タイプ

低馬力のトラクターでもスピーディに明きょがつくれます。