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オイル交換のすすめ

知っておきたいオイル関連用語

用語

SAE(Society of Automotive Engineers)

アメリカ技術自動車技術者協会。エンジンオイルの粘度分類を設定しています。粘度分類はオイルがどの程度の外気温で使えるかを判断するもので、SAE番号が大きいほど粘度が高いことを意味します。

API(American Petroleum Institute)

アメリカの石油・天然ガス業界の企業で構成される団体。自動車オイル・ギヤオイルの品質・用途の分類を設定しています。

JASO(Japanese Automobile Standards Organization)

(社)自動車技術会が定める日本独自の自動車規格。日本製ディーゼルエンジン車への適合を考えた規格(DH-1)を2001年4月にスタートさせ、2004年には、ディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF)対応ディーゼルエンジン車を対象に、DH-2・DL-1の規格ガイドラインが追加されました。

オイル粘度

エンジンオイルのSAE粘度分類の表示で、10W-30のようにハイフン表示されているのはマルチグレードタイプ、30,40のようにハイフン表示がないものはシングルグレードタイプといいます。それぞれエンジン性能や外気温の変動に合わせて使い分けられます。

10W-30

10Wは低温側の粘度を示し、[W]は冬(Winter)の意味で寒さに対する強さを表しています。低温粘度の表示は0W・5W・10W・15W・20W・25Wの6種類があり、数字の小さいほうが寒さに強くなります。
30は高温側の粘度を示し、数字が大きいほど粘り気は高くなります。高粘度の表示は20・30・40・50・60の5種類があり数字が大きいほど粘度が高くなります。

ディーゼルエンジン車対応表

マルチグレードタイプ

小型エンジンに適したオイルです。使用可能な温度の範囲が広く、年間を通して幅広い外気温に対応できます。

シングルグレードタイプ

耐久性があり、消費量も少ないため大型エンジンに最適のオイルです。使用可能な温度の範囲が狭く、冬季・夏季など季節に合わせて使い分けが必要です。

作動油の粘度

作動油は、油の性質として、油温が上昇すれば粘度が低くなり、油温が低下すれば粘度が高くなります。油温37.8度のときの動粘度をISO粘度等級(VG)として定めています。共に、数字が大きくなるほど粘度が高くなります。
油圧装置には、ISO粘度等級VG32~VG68が良いとされており、ヤンマーミニショベル/油圧ショベルでは現在VG46を使用しています。

温度が低すぎ(粘度が高すぎ)たら?

油圧ポンプの吸い込み不良でキャビテーションが発生したり、バルブや配管部で圧力損失が増し動力損失につながったりします。それを予防するために、暖機運転が必要です。

温度が高すぎ(粘度が低すぎ)たら?

油圧ポンプや油圧モーターの容積効率が低下したり、油圧機器の摺動部に焼き付きを起こしたりします。それを予防するために、オイルクーラを設けて作動油を冷却しています。

推奨作動油粘度グレードと適正粘度範囲