平成25年度 活動記録

山岡育英会 東南アジアサッカー少年育成奨学金事業開始

平成25年4月1日

山岡育英会では、本年度から国際交流支援事業の一環として、東南アジアにおける奨学金事業を新たに立ち上げました。
家庭の事情などにより、学校に通いながらサッカーを続けることが経済的に困難な中学生を対象に支援を開始し、今年は、タイ15名、インドネシア73名の奨学生を決定しました。

4月26日にヤンマータイランド(YSP)、6月17日にヤンマーディーゼルインドネシア(YADIN)、6月18日にヤンマー農機インドネシア(YAMINDO)で奨学生認定授与式が行なわれ、山岡育英会 藤田常務理事から奨学生に認定書が手渡されました。

<藤田 信良 常務理事からのコメント>

山岡育英会は今まで日本国内で奨学金事業を行ってきましたが、2013年から国際交流支援事業を新しい事業として始めることにしました。その第一歩がタイ・インドネシアにおけるサッカーを愛する子供たちへの学業支援です。

アジア諸国内で非常に人気があるサッカーを通じた支援により、現地におけるヤンマーのブランド力向上にも寄与できるのではとも考えております。
タイ・インドネシアは、山岡育英会の運営母体であるヤンマーグループにとって、付き合いの長い、大切なパートナー国であり、両国における奨学金事業はこれから何年も続けて行きたいと考えています。

尚、奨学生の選考・事業の運営には、現地法人であるYSP、YCT、YADIN、YAMINDOより多大なる協力を頂いております。近い将来に、タイ・インドネシアの山岡育英会奨学生の中から、第二の香川真司が生まれることを信じています。

平成25年度「奨学生採用証書授与式(大学院生)」を開催

平成25年6月21日

本年度採用された大学院生の奨学生への採用証書授与式をホテルグランヴィア大阪で執り行いました。本年度の採用は22名(内、外国人留学生6名)です。

山岡健人理事長から温かな励ましの言葉が贈られた後、奨学生一人ひとりに採用証書が手渡されました。その後の自己紹介では、奨学生が現在取り組んでいる研究や意気込み、そしてこれからの目標・進路などを発表。

式典後の懇談会では、奨学生同士、好きなスポーツ・趣味についても語り合い、終始和やかな雰囲気のなかで親睦を深めることができました。

留学生研修旅行~沖縄~ 豊かな自然を満喫し、歴史と文化を体験

平成25年9月13日~14日

日本で生活はしていても、研究室で忙しい日々を送る留学生たち。そんな彼らに、少しでも日本への理解を深めてもらうために行われるのが留学生研修旅行です。

今回の沖縄旅行では、青い海と空のもとで自然を満喫。かわいい生きものたちとも触れあい、珍しい料理に舌鼓を打ち、世界遺産の首里城では琉球王国の歴史に思いをはせました。

研修旅行で得た体験や感動は、かたちをかえて彼らの研究の一助となってくれることでしょう。

技術系大学院生の「研究発表会」を開催

平成25年 11月15日ヤンマー中央研究所 / 11月16日長浜ロイヤルホテル

北海道から九州まで、日本全国で日々研究を重ねる育英会奨学生40名が集まり、日頃の研究を披露しました。

それぞれの大学や学会で発表は馴れているとはいえ、当会の研究発表は異なる分野の研究者を前にして行われます。そのため、発表の際は難しい数式や専門用語を極力省き、平易な表現を用いたプレゼンを心がけているといいます。留学生による英語でのプレゼンに対しては、日本人奨学生も流暢な英語で感想を述べるなど、日々の取り組みの成果を存分に発揮。普段は顔を合わせる機会の少ない奨学生同士が親交を深め、切磋琢磨する有意義な二日間になりました。

研究発表会二日目の午後は“ヤンマーミュージアム”を訪れました。ここは技術系大学院生にとっても見応え充分! エンジンシアターではエンジンの仕組みやパワーを迫力の大画面で体感し、往年の名エンジンも丹念に見てまわりました。また、ヤン坊マー坊の缶バッジを作ったり、本物のミニショベルの操作も体験。疲れたらビオトープでメダカを眺めてほっとひと息。研究発表の緊張からも解放されて、仲間とともに楽しいひと時を過ごすことができました。

装いも新たに『会誌』第49号を発行

平成25年12月

この度、永らく御愛読いただいている『会誌』をリニューアルいたしました。

孫吉翁の手によるダルマはそのままに、サイズをA4に一新。これまでは各大学の先生方や奨学生・卒業生からの寄稿や投稿をメインにお届けしていましたが、リニューアル後は当会の様々な活動記録や今後の展望についても詳しくご紹介しています。また、各地で交流を深める「マーボー会」の活動レポートや研究に励む現役奨学生、世界を舞台に活躍する卒業生のインタビューなどをカラーで掲載。これからもますます親しみやすく、読みやすい誌面作りにつとめてまいります。

最後になりましたが、本誌編集にあたり多数の方々に多大なご協力をいただきましたことを、心より感謝いたします。

編集兼発行人 藤田信良

奨学生OBの方で、『会誌』第49号がお手元に届いていない場合は、育英会事務局までご連絡ください。早急にお届けいたします。

平成25年度『卒業を祝う会』を挙行

平成26年2月22日
~平成25年度卒業を祝う会~
春の佳き日に新たな門出を祝いました

役員ならびに多くの来賓の皆様のご臨席をいただくなか、卒業を祝う会をホテルグランヴィア大阪で執り行いました。今年の卒業生は総勢29名。厳粛な雰囲気のなか、理事長から記念品が贈呈されると、卒業生は緊張した面持ちで深々と頭を下げ、感謝の思いを伝えます。

引き続き行われた懇親会では、卒業生一人ひとりが壇上で研究生活の思い出やこれからの目標など語り、和やかなひとときを過ごしました。

今後、山岡育英会卒業生の皆さんが、「美しき世界は感謝の心から」の山岡スピリットを胸に刻み、自信と誇りをもって、広く世界で活躍されることをお祈りしています。