マリンスポーツとは

海で遊ぶスポーツ＝マリンスポーツ。その種類は、スキューバダイビング、シュノーケリング、サーフィン、ボディボード、ウェイクボード、カイトボード、カイトサーフィン、SUP（スタンドアップパドルボード）、カヌー、カヤック、ヨット（セールボート）、水上スキー、PWC（水上オートバイ）、釣りなど多岐にわたっており、最新の遊びも次々に生まれています。また、海水浴場などで身体一つで楽しめるものから、サーフボードやダイビング用品といった道具、さらにはヨットやカヤック、PWCなどのように乗り物を必要とするものまでさまざまであり、場所や予算に応じて楽しみ方の幅も広がります。
ヤンマーと海のかかわりは密接です。
長年にわたる、その豊富な経験と技術力で、世界のマリン分野に高性能・高品質なマリンエンジンやドライブシステム、船舶など、さまざまな製品やサービスを提供しています。特に「船の心臓」ともいわれるエンジンの性能においては、その耐久性・信頼性に高い評価をいただいており、なかでもセールボート用のエンジンについては、トップブランドとして世界のセーリング愛好者より高い支持を得ています。

ヨット

セール（帆）に風を受けて走る船を使って、レースをしたり、遠くまで航海をしたりと、さまざまな楽しみ方があります。

ウインドサーフィン

ボードに付けたセール（帆）に風を受け、水上を軽快に滑走するウォータースポーツです。

釣り（海）

堤防や磯、さらには船やカヤックで海に出て釣りを楽しむ、非常に人気の高い海のアクティビティーです。

ウェイクボード

モーターボートの走行中の曳き波をボードで滑走するスポーツ。グリップ付きのロープを持って、ボートに引っ張ってもらいます。

ヨットとは

ヨット（セールボート）は、セール（帆）で風をとらえて走る乗り物です。大自然の中を帆走する爽快感が魅力で、スポーツとしても、レジャーとしても、世界中で長く愛されてきました。大小さまざまな種類があり、バラストキールを持たない小型のものを「セーリングディンギー」、バラストキールを備えたものを「キールボート」、さらに外洋を走るに足る装備や居住空間を備えたものを「セーリングクルーザー」と呼びます。1人でも、仲間とでも、さまざまなスタイルで楽しむことが可能です。

2人乗りのヨットでは、ヘルムスマンとクルーがお互いに協力し合ってレースを行います。

• ヘルムスマン

  操舵手。艇の後方で舵の操作をおこなう。同時に、メインセールの調整を担当したりもする。セーリングディンギーでは、スキッパー（艇長、船長）と呼ばれることも多い。

• クルー

  艇の前方に乗り、ジブやスピネーカーといったセールの揚げ降ろしや調整を担当するほか、体重移動することで艇のバランスを取ったりもする。

ヨットレースの基本

1.スタート

ヨットレースのスタートは、旗と音響によるカウントダウンによってシークエンスが進む。一般的には、スタート5分前に予告信号が発せられ（主にクラス旗掲揚）、4分前に準備信号（P旗掲揚）、1分前にP旗が降下され、クラス旗降下でスタートというのが流れ。
本部船とアウター（マークブイまたは船）の間が仮想のスタートラインで、スタートの合図以降に通過することでスタートが成立する。これより前に通過すると、リコール（フライング）となり、ペナルティーを解消しなければ失格となってしまう（適用されるルールによって異なる）。見えないスタートラインを、ベストスピードでスタートの合図と同時に切れることが重要になる。

3. 各信号旗

ヨットレースでは、運営艇が国際信号旗を用いて、使用するルールの通知や選手への指示を行います。

P旗

スタート4分前に掲揚される準備信号。なお、P旗が掲揚された場合は、リコールしてスタートラインの内側まで戻ってもう一度スタートし直せば、失格（OCS）を回避できる。戻らなければ失格となる。

U旗

U旗が掲揚されたレースでは、リコールするとUFD（失格）となる。ただし、スタートやレースがやり直しとなった場合は、失格が取り消される。

黒色旗

黒色旗が掲揚されたレースでは、リコールするとBFD（失格）となる。こちらの場合は、スタートやレースがやり直しになった場合でも、失格は取り消されない。

P旗／第一代表旗

P旗が掲揚されたスタートでリコール艇がいた場合、本部船にX旗が掲揚されます。リコール艇があまりにも多すぎる場合、第一代表旗が掲揚されて「ゼネラルリコール」となります。この時スタートはやり直しになり、BFD以外のリコールのペナルティは取り消されます。

回答旗／A旗

スタート前に回答旗（AP）が掲揚されることもあります。これはスタートの延期を意味します。回答旗と一緒にA旗が掲揚されると、その日のレースは終了となります。

ヨットレースの見どころ

2.他艇との攻防

ヨットレースは他艇との攻防も見どころ。例えば、風上側に他艇がいれば、よい風を得られずにスピードをロスする原因にもなります。また、他艇との間の優先権はルールによって細かく定められているので、ルールを上手に使って、いかに他艇より優位な関係をキープするかというのも重要な戦略となってきます