YESSA 一般社団法人ヤンマー資源循環支援機構

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助成先一覧

<研究テーマ>
ベトナムでの広東アブラギリ等油糧種子中の砂糖、油分、薬効成分の生成過程の解明

研究の概要
前年(2015年)のベトナム北部に自生する広東アブラギリを調査した結果、種子中に砂糖、油分、およびビタミンBとフィトステロールなどの薬効成分がかなりの濃度で含有されていることが判明した。本研究では種子の成長に従ってこの3成分がどのように変化するかを明らかにし、各成分を抽出するのに最適な種子の採取時期を特定する。
研究者 :
大阪府立大学大学院工学研究科 竹中 規訓 教授
助成期間:
2016年4月1日~2017年3月31日
助成額 :
200万円

研究の成果についてうかがいました

Q1:完了報告書の「今後の予定」に記載された、油糧種子のカスケード抽出総合利用を、世界での採取可能量の多いゴムの実で実施することはできましたか?
本助成研究は、ベトナムのKaocai省山岳部の荒廃地における広東アブラギリの植林と、その油および薬効成分の利用に関して、きわめて有意義な結果を得ました。そこで、ベトナムだけでなく、他国でも広東アブラギリの調査を行い、ラオスでの植林と未利用の種子の利用が可能であることを見出しました。更にゴムの実の利用、日本国内での沖縄県の防風林としてのテリハボク栽培の可能性も見出しました。また、日本国内でまだ利用されていない米糠利用の可能性を明らかにし、ヤンマーとの共同研究の結果に基づき、特許と科学論文の投稿・掲載を果たしました。
Q2:助成研究で得られた成果は、現在の研究活動にどういった形で活かされていますか?
本研究の成果は、2つの新しい研究活動に活かされております。ひとつはベトナム以外の国、特に広東アブラギリを多く栽培しているラオスでの研究活動です。2019年にJICA(独立行政法人国際協力機構)の中小企業新事業として「ラオス国、広東アブラギリ種子の多益利用事業案件化調査」を、株式会社すまエコ、株式会社環境総合テクノスと共同で実施、多くの成果を挙げました。また海外だけではなく、沖縄を日本での油糧種子の候補とし、防風林として栽培されているテリハボクの利用についての調査を行い、2021年度JST戦略的創造研究推進事業、「有機廃棄物のカスケード利用による地域資源循環事業の創出」に申請し審査結果を待っている状態です。

(2021年7月ヒアリング)

助成研究のその後
■2017年度
>放棄農地でもできる南瓜の自動収穫機に関する研究
>持続的農業につながる作物光合成活性のリアルタイムモニタリングカメラの開発
>海洋深層水を利用した海産ミドリムシ培養による多価不飽和脂肪酸生産システムの構築
>農林水産資源としての太陽エネルギーの発電利用と水稲栽培の両立のための実証的研究
>アクアポニックスにおける物質循環数理モデルの構築と物質移動予測に関する研究
>新規イメージング技術による熱帯産木質バイオマスの形成機構に関する細胞生物学的研究
■2016年度
>持続的BDF利用に向けたBDF生産時に発生する廃棄グリセリンの高付加価値化の研究
>温暖化条件下で持続可能なワサビ栽培技術の開発
>オリザノールの選択抽出と米糠カスケード利用の事業性評価
>海産魚種苗生産における生物餌料自動培養・給餌装置の開発に関する研究
>ベトナムでの広東アブラギリ等油糧種子中の砂糖、油分、薬効成分の生成過程の解明
>国内のバイオマス利活用事業、特に木質バイオマスを中心とした事業可能性調査
>魚類廃棄物の資源循環型利用による除染および磯根資源生産力向上技術に関する研究
>循環水耕液のサンゴ砂礫浄化と蛍光ストレスモニタリングを用いた持続的システムの開発

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