YESSA 一般社団法人ヤンマー資源循環支援機構

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助成先一覧

<研究テーマ>
持続的農業につながる作物光合成活性のリアルタイムモニタリングカメラの開発

研究の概要
大規模農業においてICTを利用し作業の効率化を図るためには、作物の生育状況をリアルタイム、かつ面的に把握することが肝要である。リアルタイムに評価するシステムを確立するために、これまで開発してきた計測カメラ本体・ソフトウェアを基に、不足していたクロロフィル蛍光(SIF)と光合成情報(葉の光合成活性・色素)の関係についての野外実証を行う。
研究者 :
北海道大学 農学研究院 加藤 知道 准教授
助成期間:
2017年4月1日~2018年3月31日
助成額 :
180万円

研究の成果についてうかがいました

Q1:完了報告書の「今後の予定」に記載された、計画通りの展開はできましたか?
助成期間中に観測した分光放射データから計算したクロロフィル蛍光SIFでは正常な値が出ていなかったため、翌年度に処理区を6つに増やして再挑戦した結果、窒素施肥量が低から高になるにつれてSIFが高くなり、光合成活性を反映していることが明らかになりました。一方、病虫害検出やドローン計測については現在も検討継続中です。
Q2:助成研究で得られた成果は、現在の研究活動にどういった形で活かされていますか?
翌年度(2018年)に発展させた野外SIF計測と、それを再現する3次元放射伝達モデルによるシミュレーションによって、窒素施肥段階だけではなく、条を立てる方角にも依存してSIF放出強度が変化することが明らかになってきましたので、それらの成果をまとめ、現在国際学術雑誌へ投稿準備中です。

(2021年11月ヒアリング)

助成研究のその後
■2017年度
>放棄農地でもできる南瓜の自動収穫機に関する研究
>持続的農業につながる作物光合成活性のリアルタイムモニタリングカメラの開発
>海洋深層水を利用した海産ミドリムシ培養による多価不飽和脂肪酸生産システムの構築
>農林水産資源としての太陽エネルギーの発電利用と水稲栽培の両立のための実証的研究
>アクアポニックスにおける物質循環数理モデルの構築と物質移動予測に関する研究
>新規イメージング技術による熱帯産木質バイオマスの形成機構に関する細胞生物学的研究
>アオリイカ天然資源の効率的増殖による離島の沿岸漁業振興
>未利用資源であった水稲刈取り後に出現する再生茎の食資源・エネルギー源としての活用
>未利用廃棄貝殻からの機能性ペプチドの創製とその利用
>飼料用米の耕畜連携栽培における家畜糞堆肥の精密施用技術の確立
>微細気泡技術を用いた未利用資源からのリン回収技術の検討および地産地消のリン資源リサイクルシステムの構築
>高級二枚貝かつ新規養殖期待種タイラギの餌料要求量の把握
>竹炭の物理的・化学的性質を利用した農業資材・建築資材への適用促進事業
■2016年度
>持続的BDF利用に向けたBDF生産時に発生する廃棄グリセリンの高付加価値化の研究
>温暖化条件下で持続可能なワサビ栽培技術の開発
>オリザノールの選択抽出と米糠カスケード利用の事業性評価
>海産魚種苗生産における生物餌料自動培養・給餌装置の開発に関する研究
>ベトナムでの広東アブラギリ等油糧種子中の砂糖、油分、薬効成分の生成過程の解明
>国内のバイオマス利活用事業、特に木質バイオマスを中心とした事業可能性調査
>魚類廃棄物の資源循環型利用による除染および磯根資源生産力向上技術に関する研究
>循環水耕液のサンゴ砂礫浄化と蛍光ストレスモニタリングを用いた持続的システムの開発

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