YESSA 一般社団法人ヤンマー資源循環支援機構

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助成先一覧

<研究テーマ>
新規イメージング技術による熱帯産木質バイオマスの形成機構に関する細胞生物学的研究

研究の概要
木質バイオマスを生産する樹木の生長機構を理解するため、バイオマスの供給源や二酸化炭素の固定源として重要視されている熱帯産樹木の木質バイオマスの形成機構を、生物学的に明らかにすることを目的とする。
研究者 :
東京農工大学 大学院 農学研究院 半 智史 准教授
助成期間:
2017年4月1日~2018年3月31日
助成額 :
180万円

研究の成果についてうかがいました

Q1:完了報告書の「今後の予定」に記載されている、『インドネシア共和国ガジャマダ大学との共同研究を継続し、熱帯に生息する樹木における樹木細胞の分化および細胞死の発現機構に関する研究を進め、熱帯産木質バイオマスの形成機構を生物学的に明らかにする』ことはできましたか?
インドネシア共和国ガジャマダ大学のWidyanto Dwi Nugroho博士との共同研究を継続し、熱帯に生育する樹木における樹木細胞の分化、および細胞死の発現機構に関する研究を進めてきました。2019年、2020年には、大学院生1名をガジャマダ大学に派遣し、熱帯産樹木の防御機構において重要な外樹皮の形成についての共同研究を実施し、外樹皮の組織構造の特徴から今後の解析に適する樹種を明らかにするという成果を得ました。
Q2:助成研究で得られた成果は、現在の研究活動にどういった形で活かされていますか?
インドネシア共和国ガジャマダ大学のWidyanto Dwi Nugroho博士との共同研究体制が強固なものとなったことが成果として挙げられ、助成期間終了後も共同研究を実施しており、研究活動の幅が広がったことを実感しています。
しかしながら、インドネシア国外への生物サンプルの持ち出しが難しいことに加えて、新型コロナウィルス感染症が蔓延したことにより、現地での共同実験さえも難しい状況となったため、現在はこれまでのような研究の実施が難しい状況にあります。ただし、顕微鏡画像データの解析により熱帯産木材の特性解析が実施できないかなど、人や物の移動を伴わないこれまでとは異なる共同研究体制を構築することを検討しています。

(2021年11月ヒアリング)

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