YESSA 一般社団法人ヤンマー資源循環支援機構

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助成先一覧

<研究テーマ>
未利用資源であった水稲刈取り後に出現する再生茎の食資源・エネルギー源としての活用

研究の概要
水稲の刈取り後に再生する再生茎を未利用としてきた地域で、これを食用・飼料・エネルギーの資源として活用するために、適した品種の選定と特性を洗い出す。また、資源の有効活用のために、食用としての品質・機能性の評価、効率的な堆肥化技術、そしてメタン発酵資源としての高発酵技術の確立を目指す。
研究者 :
大阪府立大学 大江 真道 准教授
助成期間:
2017年4月1日~2018年3月31日
助成額 :
150万円

研究の成果についてうかがいました

Q1:完了報告書の「今後の予定」に、コンバインによる収穫を可能にする品種改良と一筆の水田の中でも再生数やその生育に大きな変異が認められ、その要因を土壌硬度や水分から明確にすると記載されていますが、実施できましたか?
コンバインでの刈取りを実現するという課題は、品種の選択・栽培の早期化と関連させて検討しましたが、機械作業を実現するまでの成果は得られず、現時点においても継続実施中です。また土壌の水条件は再生茎数へ影響はありませんでしたが、低水分土壌では登熟歩合が劣り収量が低下しました。収量低下の要因は、再生茎の根の伸長には土壌水分の多少よりも土壌硬度が影響したことです。これにより、刈取り後は湛水・乾田管理に関わらず土壌硬度を適切に保つことが重要であることが分かりました。
再生茎数と環境条件との関係性が必ずしも明確に認められず現在も継続して調査中です。
Q2:助成研究で得られた成果は、現在の研究活動にどういった形で活かされていますか?
2020(令和2)年に策定された「新しい食料・農業・農村基本計画」では「我が国の農地等の農業資源・農業者・農業技術といった 潜在生産能力をフル活用することにより得られる食料の供給熱量を示す指標」として「食料自給力指標」が示されました。
今後、農地確保・単収向上・労働力確保が難しくなり、食料自給力が落ち込むと懸念されている中で、単位土地面積当たりの収量増、資材・労働力の低投入を可能にする再生茎栽培を未実施であった近畿で行い、その導入において可能性を示せた当該研究の成果は、我が国の食・農業・国民が抱える「食料自給力低下」の解決に一番近い方法であり、当該研究で産出した課題解決から広範(北進化)に導入できるよう関連研究を継続しています。

(2021年11月ヒアリング)

助成研究のその後
■2017年度
>放棄農地でもできる南瓜の自動収穫機に関する研究
>持続的農業につながる作物光合成活性のリアルタイムモニタリングカメラの開発
>海洋深層水を利用した海産ミドリムシ培養による多価不飽和脂肪酸生産システムの構築
>農林水産資源としての太陽エネルギーの発電利用と水稲栽培の両立のための実証的研究
>アクアポニックスにおける物質循環数理モデルの構築と物質移動予測に関する研究
>新規イメージング技術による熱帯産木質バイオマスの形成機構に関する細胞生物学的研究
>アオリイカ天然資源の効率的増殖による離島の沿岸漁業振興
>未利用資源であった水稲刈取り後に出現する再生茎の食資源・エネルギー源としての活用
>未利用廃棄貝殻からの機能性ペプチドの創製とその利用
>飼料用米の耕畜連携栽培における家畜糞堆肥の精密施用技術の確立
>微細気泡技術を用いた未利用資源からのリン回収技術の検討および地産地消のリン資源リサイクルシステムの構築
>高級二枚貝かつ新規養殖期待種タイラギの餌料要求量の把握
>竹炭の物理的・化学的性質を利用した農業資材・建築資材への適用促進事業
■2016年度
>持続的BDF利用に向けたBDF生産時に発生する廃棄グリセリンの高付加価値化の研究
>温暖化条件下で持続可能なワサビ栽培技術の開発
>オリザノールの選択抽出と米糠カスケード利用の事業性評価
>海産魚種苗生産における生物餌料自動培養・給餌装置の開発に関する研究
>ベトナムでの広東アブラギリ等油糧種子中の砂糖、油分、薬効成分の生成過程の解明
>国内のバイオマス利活用事業、特に木質バイオマスを中心とした事業可能性調査
>魚類廃棄物の資源循環型利用による除染および磯根資源生産力向上技術に関する研究
>循環水耕液のサンゴ砂礫浄化と蛍光ストレスモニタリングを用いた持続的システムの開発

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