YESSA 一般社団法人ヤンマー資源循環支援機構

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助成先一覧

<研究テーマ>
竹炭の物理的・化学的性質を利用した農業資材・建築資材への適用促進事業

研究の概要
放置竹林を整備するため、伐採した竹から安価な竹炭製造法の開発と、竹炭の物理的・化学的性質を調査し、農業資材に加えて建築資材への転用を図る。
研究者 :
特定非営利法人竹もりの里 鹿嶋 輿一 理事長
助成期間:
2017年4月1日~2018年3月31日
助成額 :
180万円

研究の成果についてうかがいました

Q1:完了報告書の「今後の予定」に記載されている活動計画は、予定通り実施できましたか?
助成事業により、竹炭のSEM(走査電子顕微鏡)分析を行い、これまでの疑問点を明確にすることができました。SEM写真は新しく作成したカタログに掲載、その後開催した竹炭シンポジウムにおいても講演し、開放型炭化炉で製造された竹炭がポーラス(多孔質)状の竹炭であることを証明しました。さらに土壌改良剤として農業分野に普及させ、都市緑化資材として活用されるようになりました。竹材搬出機器の導入により、搬出の重労働から開放され、遠隔地から大量搬出が可能となりました。また、大型開放型炭化炉DECA(デカ)が完成し、竹炭の大量供給が可能となり、近々協働のK-BETSから発売する予定です。
Q2:助成研究で得られた成果は、現在の研究活動にどういった形で活かされていますか?
バイオ炭のポーラス竹炭を農地に施用することで、温室効果ガスの削減に貢献することが証明され、昨年9月には「Jークレジット制度」に適用されることが決定しました。これまで目指してきた課題が、大量のポーラス竹炭を安定的に供給できる体制づくりであり、助成金活用でその準備が整いつつあります。
また、これまで伐採され放置されていた竹材を有償で回収を行い、地域資源の有効活用を目的に行政の協力を得て、千葉県長南町に「竹の駅ちょうなん」を開設し、近隣の里山から竹材を集め有効活用する取組みを本年9月に開始しました。地域住民が自主的に竹林整備できる制度であると好評を得ており、想定以上に参加申込みがあり、今後は竹材の需要開拓が大きな課題になると感じています。

(2021年11月ヒアリング)

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