展覧会初日には、ヤンマーのブランディングを2012年から牽引してきたブランディングディレクター・佐藤可士和氏と、インハウスデザイン部門を率いるヤンマーデザイン部長・土屋陽太郎によるトークショーを開催します。ヤンマーがデザインを本格的に取り入れた背景や、「YANMAR DESIGN みらいのけしき展 OSAKA」に込めた思いなどを通じて、ヤンマーとデザインのこれまでとこれからを語ります。

ヤンマーは、1912年の創業以来、ディーゼルエンジン技術を核に産業と暮らしを支えてきました。その歩みの中で掲げたパーパスが「A SUSTAINABLE FUTURE」です。デザイン部はこの想いを受け継ぎ、デザインの力で持続可能で豊かな未来を形にすることを目指しています。
2012年の創業100周年を契機としたブランディング強化を経て、2015年に初のインハウスデザインチームが発足しました。製品の機能や外観だけでなく、ブランド、体験、空間、コミュニケーションまでを横断的にデザインしてきました。2023年には、「柔和剛健」というデザインディレクションを打ち立て、物事の本質に迫りながら、人に寄り添い、課題には力強く向き合う姿勢を明確にしています。
本展では、デザイン部の作品だけでなく、創業者の時代から受け継がれてきたものづくりの精神、ブランドやデザインの変遷、そして未来に向けたビジョンを通して、「ヤンマーとデザイン」を立体的にご覧いただきます。ヤンマーがどのようにデザインと歩み、これからの「みらいのけしき」を描こうとしているのか、その一端を感じていただければ幸いです。

ヤンマーホールディングス株式会社 デザイン部

「YANMAR DESIGN みらいのけしき展 OSAKA」と連動し、ヤンマーホールディングス本社1階ではサテライト展示を開催します。農家が“わくわくする”新たな取り組みとして、ユーザー自身がカスタマイズできるトラクターを展示し、これからの農業機械のあり方をデザインの視点から提案します。カラーリングや仕様、用途に応じたスタイルなど、“自分らしい一台”を思い描けるような展示構成とし、従来の「作業のための機械」というイメージを越えた、パートナーとしてのトラクターの姿を紹介します。「YANMAR DESIGN みらいのけしき展 OSAKA」の会場で描く未来像とあわせて、農の現場により近い場所で、ヤンマーとデザインの新たな挑戦を体感していただけます。