CSR - お知らせ
舞台ファーム様 Tatton収穫レポート
2016年04月08日
ヤンマー株式会社
宮城県仙台市の舞台ファームグループみちさき様で取り組んでいるTattonプロジェクトの綿花の収穫が2月12日(金)に行われました。2015年から初めて綿花栽培に取り組まれた舞台ファームグループみちさき様にとっては、記念すべき初の綿花収穫です。
圃場面積約30aで約20kgの収穫となり、昨年9月の豪雨で圃場の一部が水没した影響を考えると1年目の綿花栽培としては良い結果となりました。
当日は天候にも恵まれ、晴れ渡る青空のもと、収穫の応援に駆け付けたアーティストのMONKEY MAJIKさんと、東北や関東、遠くは名古屋からも参加されたボランティア約30名の方とが協力して作業に取り組み、順調に収穫が進みました。
収穫時期の綿花の枝は乾燥しているため圃場全体は茶色っぽい印象ですが、その中に実が弾けた綿花がたくさんあり、ふわふわの綿の白さがいっそう際立ちます。収穫作業は、枝についた綿花の実を摘み取り、殻から綿をひとつひとつ丁寧に取っていきます。
ご家族で参加していた小学3年生の女の子は「ふわふわで楽しい」と言いながら黙々と収穫を進めていました。収穫した綿からハンカチなどの商品が出来るのが嬉しいとのことで、舞台ファーム様以外のTattonの収穫作業にも何回も参加しているそうです。
ヤンマーでは、溝堀、耕うん、畦たて、移植、中耕除草、防除、それぞれの作業に必要な機械を貸与しご使用いただくことで、舞台ファームグループみちさき様のTatton活動を支援させて頂きました。
今回の収穫後の整地作業には最新のトラクターYT463をご用意し、作業を行われた舞台ファームの加藤農場長にYTトラクターのもつ最先端の機能性や操作性を体感いただきました。
綿花の収穫を終えて、加藤農場長は、「もともと海に近く水はけの悪い圃場で苦労も多かったうえに、豪雨で一度は水没したのにこれだけ収穫できるとは思わなかった。綿花は根が強いと感じた。Tattonプロジェクトに取組み、みんなで努力して復興していく姿に目を向けてもらえるのは良いことだ。」と無事に綿花を収穫できた思いを語ってくださいました。
ヤンマーは今後も様々な活動を通じて生産者の皆さまをサポートしてまいります。
Tattonプロジェクトとは
Tattonプロジェクトは、津波により塩害を被った農地に、土壌の塩分を吸収する綿花を栽培することで、1~3年後には通常の農作物が育てられる土壌へと復活させる取り組みです。2011年から福島、宮城、岩手各県の農地で展開されています。
現在では、塩害からの復旧だけでなく、綿花栽培を東北の産業として根付かせ、地域の活性化に活用することもTattonプロジェクトの目的のひとつとして活動が進んでいます。
ヤンマーのTattonプロジェクト支援について
ヤンマーグループでは、宮城県東松島市の「ぱるファーム大曲」でのTatton活動に2012年からトラクターを3年間無償で貸与し、綿花栽培に活用していただきました。
引き続き支援を継続するため、2015年より、新たに綿花栽培を始められる「舞台ファームグループみちさき」にトラクターや作業機、移植機を貸与し、農作業に使用していただきました。