お客様事例紹介

個人専業農家 山根 匡彦 様

個人専業農家

山根 匡彦様

  • 地域 : 広島県
  • 掲載年 : 2022年
  • 作物・作業 : 水稲
  • 密苗導入面積 : 20ha
  • 栽培品種 : コシヒカリ、ひとめぼれ、あきさかり

密苗は作業効率向上につながると確信。新しい密苗田植機で規模拡大を目指す。

10年前に新規就農、中山間地域で20haを密苗で栽培。

庄原市は、広島県北東部、中国地方のほぼ中央に位置し、山地に囲まれた内陸の盆地。山根さんが水稲栽培に取り組む地域は、その中でも小さな水田が多い中山間地域にある。そのため水稲栽培面積の合計は20haだが、水田の枚数は大小、形も様々で200枚以上にのぼり、地域も広範囲に及んでいる。山根さんは10年前にサラリーマンを辞め親元で新規就農し、今では地域の水稲栽培をけん引する若手生産者である。
インタビューをする中で、何度も作業効率の改善のお話が出てきたのが印象的で、ご本人によるとサラリーマン時代の経験が今の農業経営にも活きているという。水稲栽培は、山根さんとお父様の2人で行っており、田植え時期など農繁期にはアルバイトを雇用されている。
密苗には5年前から取り組み、現在の栽培面積20haすべてが密苗栽培である。播種は4月上旬から始まり、田植え時期は5月初めから6月中頃まで。収穫は9月から始まって10月中頃までで終わるという作型である。

写真左から山根さん、お父様の京司さん
写真左から山根さん、お父様の京司さん

密苗は、中山間地の水稲栽培において作業効率を大幅に改善。

密苗に取り組んだきっかけについてお聞きすると「 5年ほど前、ヤンマーから苗箱数が従来の約1/3に減る密苗という技術があることを聞きました。当時、水稲栽培面積が10haで1,800枚必要だった苗箱数が、密苗にすれば600~700枚で済み、1,000枚も減る。苗箱数が減ればそれに伴う作業も減り、省力化につながるのではないかと考え、密苗の導入を決断しました」とのこと。
山根さんは、何かと効率の悪い中山間地域水稲栽培の作業効率を、密苗ならば飛躍的に改善できると感じたという。

密苗で気を付けているのは播種量と品種に応じた苗管理。あとは慣行栽培と変わらない。

密苗の留意点についてお聞きすると「一番気を付けている事は、播種量です。ヤンマー推奨の播種量は乾籾で1箱当たり300gであり、その通りにやっています」「またムレ苗が発生しやすいので、苗を長く置かないように、品種ごとに育苗期間に応じて播種を分けています。ただ慣行苗と密苗で育苗期間の違いはありません。4月上旬播種なら育苗期間は約1ヶ月、それ以降の播種なら3週間で田植えが可能になります」
また、今年で密苗に取り組んで5年目になる山根さんだが、収量については慣行苗と密苗では変わらないのが実感という。
「播種量と育苗管理に注意は必要ですが、それ以外の作業は慣行栽培と変わらないので密苗は考えているほど難しくはないと思います」と答えてくださった。

作業受託しているお客様が密苗の効果に驚き、今では作業受託しているすべての水稲が密苗。

密苗導入の効果についてお聞きすると「作業受託しているお客様の田んぼで密苗を始めた当初は、苗はそれだけで大丈夫かとよく言われました。でも結果的に、苗箱数が減っても収量が変わらなかったので、お客様はとても驚いていました」「それに加えて、苗にかかる費用が下がり、自分たちの作業もとても楽になることがわかり、特に作業受託しているお客様が密苗の効果を実感されているのではないでしょうか」とのこと。「今では作業受託しているお客様はすべて密苗です」と山根さんは、にっこりと笑いながら答えてくださった。

密苗田植機は、慣行栽培と同じ栽植密度でも苗箱数を減らすことができる優れもの。

密苗田植機について感想をお聞きすると「ヤンマー密苗田植機は、50~60株植えを推奨していて、10a当たり6~7枚でも慣行栽培と変わらない収量を期待できるのが特徴です」「他の栽培方法では、だいぶ疎植にして10a当たり6~7枚というのもありますが、ヤンマーの密苗の場合、植える株数は多い上、使用する苗量は少なくて済むというメリットがあります。特に標高の高い中山間地域では栽植密度を減らし過ぎると収量が大きく減ってしまうので、栽植密度は重要です」と密苗田植機について評価いただいている。

この春、新型のヤンマー密苗田植機を導入予定。「苗量アシスト」機能に期待。

「この春、新型のヤンマー密苗田植機(YR8DA)を導入する予定です。「苗量アシスト」、「可変施肥」、「直進アシスト」機能等の新たなアシスト機能が付いていますが、中でも特に「苗量アシスト」は、高性能であると聞き期待しています」と話す山根さん。
「苗量アシストとは、使用する苗箱数を10a当たり7枚にセッティングすれば、田植機が10a当たり7枚ぴったりで植えてくれる機能です。そうなれば今までのように苗が途中で足り無くなる事もなくなり、より計画的な田植えができますし、余剰の苗を作る必要もなくなり、密苗による省力化、低コスト化にさらに貢献してくれると思います」とこれからの規模拡大を見据えて、新型のヤンマー密苗田植機に期待を寄せていただいている。

密苗は経営拡大をする上で大切な技術。新型密苗田植機導入をきっかけにさらに規模拡大を目指したい。

密苗にいち早く取り組んだ山根さんは、地域でも密苗についてお話されることがあるそうで「地域の講習会等で密苗の話をすることがあります。密苗について全く知らない人に密苗の説明をしても、最初は信じられない様子なのですが、それでも慣行栽培と作業工程はほとんど変わらず、苗箱数が減って楽になります、と積極的におすすめしています」と密苗の普及にも積極的だ。「私自身、密苗は今後経営拡大をする上で大切な技術だと考えています。新型の密苗田植機の導入をきっかけにさらに規模拡大を目指し、25~30haを目標に頑張っていきたいと思います」と山根さんはしっかりと未来を見据え、これからの抱負を語ってくださった。

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