お客様事例紹介

株式会社カマタ農園 鎌田 嗣海 様

株式会社カマタ農園

鎌田 嗣海 様

  • 地域 : 鹿児島県指宿市
  • 掲載年 : 2022年
  • 作物・作業 : キャベツ(35ha)/レタス(15ha)/枝豆(10ha)/その他
  • 栽培面積 : 約80ha

人手不足の解消にドローンを導入。コスト削減、省力化を実感し、多くの課題解決を実現!

延べ80haのほ場の防除作業もドローンなら楽々!

株式会社カマタ農園がある指宿市は、鹿児島県薩摩半島の最南端に位置する。年間を通して温暖な気候に恵まれ、広大な農地の有利性を活かした農業が盛んな地域だ。なかでもソラマメやオクラなどの生産量は日本一を誇る。同社では、キャベツ35ha、レタス15ha、枝豆10haなどを、ご本人と共同経営の農家さんご夫婦を含む、日本人従業員8名、外国人研修生8名の計19名で栽培しておられる。元々は建築業に従事していたが、「人間が生きるために欠かせない“食”に関る仕事がしたい」という強い思いから農家へ転身。えぐ味やクセのない、野菜嫌いの人でもおいしいと思える野菜作りのため、常に栽培方法を見直し試行錯誤を繰り返している。
大規模なほ場を管理する鎌田さんは、常々、人手不足の解消と作業の効率化や省力化ができないかと考えておられた。特に夏場の背負い動噴を使用しての作業は重労働で、その解決策として2022年2月に農薬散布用ドローンの産業用マルチローターT30を導入された。

優れた散布能力を実現するT30に早い時期から期待!

従来のドローンよりも大容量になった薬剤タンクと、高い散布能力を備えたT30に早くから期待を寄せられていた鎌田さん。
「納品された時は箱の大きさに驚きました。広げるとプロペラも大きくて、風圧で作物に傷がつくのではと心配になったほどです。しかし、飛ばしてみるとその不安はなくなり、むしろパワーのある風圧で葉の裏側まで薬がかかるので大満足です」と、嬉しいお言葉をいただいた。

トラクターブームでは入れなかった場所の散布で大活躍

以前はトラクターブームと背負い動噴で防除作業を行っていたが、狭い道が多くトラクターが通れない場所があるのが悩みだったそう。無理をして入って土手を崩してしまい、クレームを受けたこともあったそうだが、T30導入後は空から防除作業ができるので、悩みは解決したそうだ。
導入後はほ場の土づくりをはじめ、追肥や防除作業に使用している。これまでにキャベツとレタス、枝豆のほ場で、乳酸菌や納豆菌などを培養した、農業用マイエンザや光合成菌などをドローンで散布。「散布量が多く地表面がしっかりと濡れるので気に入っています」と太鼓判を押していただいた。

作業時間の短縮と資材コストの削減に成功

同社では1日に16,000Lの農薬を散布している。T30を導入して作業効率にどのような変化があったのだろうか。「トラクターブーム※だと5ha散布するのに1日かかりましたが、ドローンだと半日で終わります。同じ作業人数で1日当たりの散布量は倍になりました」と、手応えを感じてくださっているようだ。作業時間の短縮に加え、資材コストの削減にもつながっていると喜んでくださっている。「トラクターブームではすでに薬剤を散布したところに、重ねてかけてしまうことがありますがドローンではそれがありません。薬剤を無駄なく散布できるのも魅力です」とのこと。T30が作業効率のアップとコスト削減に貢献できているようだ。
※トラクター(JD-6220/90PS)+ブームスプレーヤ(1,000Lタイプ)

防除作業時の身体的負担と労力が大幅軽減

「トラクターブームを使うには通路が必要ですがドローンは不要です。その分、植え付け面積を広げられ、反収が上がるメリットもあります」続けて、「トラクターブームは作業中にずっと横を向いていなくてはいけないのでオペレーターの首に負担がかかっていたのですが、ドローンは飛行を監視するだけなのでとても楽です」と、導入のメリットを実感していただけているようだ。
「これまでは、トラクターブームが入れない場所は背負い動噴を担いで歩いての作業でしたが、その作業をドローンで代用して作業者の負担を減らしたいですね。特に夏場の炎天下での作業は重労働でしたが、ドローンなら日陰からの操縦が可能です」と、労力軽減への期待値の高さがうかがえる。

不安なく導入できたのは、「ヤンマースカイスクール」受講のおかげ

飛行ルートを設定するだけで、自動で散布作業が行える自動航行モードを搭載するなど、優れた機能が特徴のT30。導入前から高い期待を寄せてくださっていたが、操縦や取り扱い方などに不安はなかったのだろうか。「ヤンマースカイスクールを受講して操縦方法などを丁寧に教わったので、あまり不安はありませんでした。スクールは和気あいあいとしていて楽しく充実した内容でした」と振り返り、「基本的には自動航行モードで飛ばして監視するだけ。風が強い時は手動で操縦しますが、アシストするだけなのでとても簡単です。散布時は隣の畑の作物にかからないよう注意するだけですね」と、操作性の高さにも満足いただけているご様子だ。「肥料散布の後は尿素で錆びることがあるので拭き取ります。手入れが簡単なのも良いですね。」とも話してくださった。
そして、「分からないことがあればヤンマーの店舗へ電話すれば、すぐに対応してくれるので心強いです」と、ヤンマーへ厚い信頼を寄せてくださっている。

最新技術を使った農業に取り組み、スタッフの労力軽減に注力

同社では、今回のドローン導入のほかにも、スタッフ全員が各自の携帯端末で共有できる作業管理システムを導入するなど、積極的に作業効率のアップを図っている。「表計算ツール『スプレッドシート』を使って、いつ植え付けをして、薬はいつ散布したかなどが見られるようにしています。ほ場が広いので地図を付けるなどして、オリジナルの管理表を作りました」と、ご自身でカスタマイズしているというから驚きだ。
鎌田さんは作業管理システムに限らず、農業機械もご自身が使いやすいように改良するこだわり派。「ほ場の形状や作業条件などによって、購入したものをそのまま使えるわけではありません。自分で少し手を加えることがよくあるのですが、ヤンマーはカスタマイズの際に相談すると、的確なアドバイスをくれるので信頼しています。それから、ヤンマーの製品はデザインにもこだわっているところが気に入っているのと、機械トラブルがあれば迅速に対応してくれるなど、手厚いアフターサービスも魅力です」

地域農業に貢献できる存在になりたい

最後に、経営者でありながら“現場主義”をモットーに、スタッフの皆さんと共に汗を流す鎌田さんに、今後のビジョンについてうかがった。
「今回、ドローンを導入したのは、ほ場の拡大ではなく、より品質の良い野菜づくりに取り組めるゆとりを作るためでした。実際、作業時間の短縮に成功したので、余裕ができた時間を活用して納得のできる野菜づくりを突き詰めていきたいですね」続けて、「自分たちの作業効率のアップだけでなく、農作業受託や高齢の農家さんの手伝いをして、地域農業に貢献できればと考えています」と、自社だけでなく地域の農業の発展にも力を尽くしたいと、力強くビジョンを語ってくださった。地域農業を担い、つなげていく存在として、これからも鎌田さんの奮闘は続いていくことだろう。

お客様使用製品・サービス情報

優れた散布性能を実現する農薬散布用ドローン。重労働の防除作業をサポートします。