お客様事例紹介

農業生産法人 安藝農園 安藝 精一様

農業生産法人安藝農園

安藝 精一様

  • 地域 : 徳島県鳴門市大麻町
  • 作物・作業 : 水稲(15ha) / 人参(3ha)
  • 密苗実証面積 : 20a
  • その他 : 疎植栽培

経営基盤のさらなる安定化をめざし、省力化を実現する密苗に託した想い

さらなる作業の省力化とコスト削減をめざして、「密苗」という武器を選択

徳島県鳴門市の水田でヤンマー製の田植機を駆る安藝精一さんは、稲と人参を栽培しておられる。今回、密苗の試験を実施されたきっかけについてうかがってみると「ヤンマーアグリジャパン(株)鳴門支店の三木さんからすすめられたのが最初でした。密苗を導入すれば、使用育苗箱数が6~8枚になると聞いたので、かなりの省力化が期待できると思いました」という。
また、「現在は株数37株/m2、使用育苗箱数は13枚/10aで移植を行っています。以前から苗つぎの作業を負担に思っていました。家族で切り盛りしているので、作業の省力化とコスト削減は非常に重要な問題なんです。だから、密苗を試してみようと思いました」。では苗つぎの負担は軽減されたのか、苗づくりからお話を続けていただこう。

天候に左右される移植日に最適な苗を準備。密苗試験で最大の試練を乗り越えた

播種を行った感想をうかがってみると「播種日は5月4~5日で、いつもの慣行栽培と要領は変わらなかったのですが、播種の量はもちろん多くしました。今までとの違いといえば、15haを2日間に渡って移植するのですが、その間に育苗箱を最適な状態で置いておけるかどうかの見極めが難しいですね。移植できる日が限られているので管理には気を使いましたね」。

育苗は順調に進んだのだろうか?「育苗期間は20日間くらい。一番遅い苗で25日くらいでしたね。慣行栽培の場合は、最初の育苗が20~25日くらいですが、一番最後の苗だと30日間くらいになります。また肥料が足りなくなるので追加しなければなりませんので、密苗の育苗は慣行栽培に比べて育苗期間が短くなったので良かったです。育苗で気を使ったことといえば、今までよりも倍の量を播種するので籾が重なり合って成長するところくらいですね」。

一時はジャンボタニシによる食害を心配。移植から10~15日経過後は力強く成長

「稚苗を植付けたのは5月25日でした。慣行栽培に比べて苗が細いので虫などに食べられないかと心配でした。この辺ではジャンボタニシと呼ぶのですが、これがたくさん発生しました。苗が柔らかいので多少は食べられましたが、10~15日くらい経った頃には慣行栽培と同じような成長が確認できたので安心しました」。
また「苗つぎ・苗運びは予想はしていましたが、とても楽になった印象がありますね。家族の補助者にも好評ですよ」。実際に田植えした感想を満足した笑顔で語ってくれた安藝さんだった。省力化のポイント「苗つぎ」については合格点をいただき、ひと安心だ。

地域特有の難しい水管理の問題をクリアしながら、将来は慣行栽培10ha、密苗5haの体制を築きたい

今回の密苗実験はおおむね順調に進んだようだが特に問題点はなかったのだろうか?
「初めて密苗に挑戦したとは思えないほど順調に進みましたが、水の管理は難しいですね。他の地方と違ってバルブ配管がなく、限られた時にしか取水できない地域事情がありますから」。慣行と同様、水の管理には気を配る必要があるということだ。

最後に、今回の密苗での成果と将来についてうかがってみると、「密苗での収量は慣行栽培と変わらない成果がありました。使用育苗箱数が少ないですから移植が早くできますし、苗つぎ・苗運びの負担も大きく軽減されました。非常にコストパフォーマンスが高いと思いますね。今後については、全部は難しいので、1/3の面積は密苗にしてみたいですね」。安藝さんは今年の作付けが今から楽しみで仕方がないような眼差しで語ってくれた。

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密苗

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