個人専業農家
齊藤様
- 地域 : 新潟県新発田市
- 作物・作業 : 水稲(10.5ha)
- 購入型式 : YH570,ZJWU(Z : JAグループ独自型式)
個人専業農家
新潟県新発田市で水稲を10.5ha栽培している齊藤さんが購入したのはYH570だ。今回、YHコンバインを購入された理由をうかがうと「以前はヤンマーのGC440に11年間乗っていました。色々魅力がありましたが、特に高耐久性が気に入っていました。今回はさらに耐久性が高いということで購入を決めました。あと、重視したポイントは丸ハンドルで、他社機よりも格段に乗りやすいですね」。
乗りやすさについて他社機とはどんな違いがあるのだろうか?「以前、レバー操作の他社機に乗っていましたが、レバー全体を手首で動かす感じでした。丸ハンドルは自動車の感覚に近いこともありますが、丸ハンドルに付いている右側のボタンが使いやすいんです。これで条合わせや刈高さの調整ができるので、直線で刈っている場合は指先だけを動かせばいいので楽ですね。今から他社機に乗り換えなんて考えられないですよ(笑)」。
長年、ヤンマーを愛用されている齊藤さんでも、YHコンバインのデザインには驚いたそうだ。「初めて見た時は衝撃に近い感覚を覚えました。見慣れてくるとカッコいいと思います。デザインで一番気に入っている所は、赤色の刈取部です。世界的な工業デザイナーである奥山清行氏がデザインしただけあって、フェラーリを彷彿とさせますね。これなら若い就農者に対してアピールできるデザインだと思います。他社が真似できるデザインではないと思います」。
齊藤さんの期待を上回ったのは、デザインだけではなかった。「最も目を見張るのは、倒伏した稲の刈取性能です。以前は多少残っていましたが、今回はほとんど刈取れていました。引起こしのスピードもレバーで簡単に変えられるので作業が楽でした。刈取りスピードに関しても満足しています。最高速度で刈取っても何の問題もありません。機体の揺れはほとんど感じませんね。稲がほぼ立っている状態なので、できればもう少しスピードが欲しいくらいです」。
湿田での作業性能については、「以前は刈取りながら泥も一緒に引っ張ってきたんですが、YHコンバインはピッチングUFOの働きで機体が安定するため、乾田と同じような作業感覚です。湿田も何カ所か作業しましたが、トラブル知らずです」。
齊藤さんのお父様もヤンマーがお気に入りだそうだ。「父親は選別性能についても以前からヤンマーがいいと言っています。実際に刈取った後を見ても良いと実感しますね。また、籾の排出速度も速くなっていて作業が楽ですし、グレンタンクはちょうど良い容量だと思います。作業時間については4条刈りから5条刈りになったので、その部分で作業スピードが上がりましたので、ずいぶん短縮しました。乾燥や籾すりなどの作業に早く移れるようになったのが嬉しいですね」。
車体の傾きを水平に自動コントロール。湿田作業も安定して行えます。
※前後水平制御(ピッチングUFO)はPU仕様のみ。
今回、齊藤さんが購入したYH570はJAの特別仕様なのだが、どうしても欲しかった機能があるという。
「オーガシュータは絶対に欲しかったですね。特別仕様だとスイングプレートとオーガシュータが標準装備だったのでほとんど迷わず購入しました。今までであれば籾が満載になったら“ならし役”が一人必要だったのですが、今はオペレータが1人で操作できるので高効率化を実現できました。また、YH570の旧型機であるAG572の実演機を借りたことがあるのですが、刈った後の排わらがもう少し細かくなればと思っていました。今回はカッターの枚数が増えると聞いていたので改良点として期待していました。排わらを見ると期待通りの細かさだったので、購入して良かったと思います」。
他にも気に入っている機能があるという。「前後進のレバーが以前より軽くなったので運転が楽になりました。刈取り時の変速やノークラッチ副変速がボタンひとつになったのも嬉しいですね。稲が倒れている方向から片刈りをする場合には助かります」。
齊藤さんはプレミアム点検パックに加入され、1回目の点検整備を受けたところだ。「使用開始から50時間のタイミングは最適でした。ちょうど1シーズン使ったタイミングだったので、次のシーズンも安心して乗ることができます」。また、スマートアシストに契約されているがご満足いただけているだろうか?
「大きなアクシデントはないので実感はあまりないのですが、エラーが発生した時に私が連絡しなくてもヤンマーに直接情報が送信されているので対応はすごく早かったですね。何かのセンサーが誤作動しただけだったのですが、担当の方が来てくれたのは安心できます。万が一のケースを常に考えて見守られていると実感しました」。
より速く、より高精度に