建設機械 - ニュースリリース

フランスにおける小形建設機械合弁会社の完全子会社化について

2010年09月20日
ヤンマー建機株式会社

ヤンマー建機株式会社(以下当社、本社:福岡県筑後市、代表取締役社長:京極勝一)は、AMMANN社(以下アンマン社、本社スイス)との欧州における小形建設機械の製造・販売合弁会社である、AMMANN YANMAR S.A.S.(以下アンマンヤンマー、本社フランス)の、アンマン社保有株式を、当社の親会社であるヤンマー株式会社の全額出資子会社である欧州地域統括会社Yanmar International Europe(ヤンマーインターナショナルヨーロッパ、本社オランダ)を通じて全数取得しアンマンヤンマーを当社の完全子会社とすることを決定いたしました。なお従来の合弁会社アンマンヤンマーは消滅し、以下のとおり社名変更をいたします。

1.新会社名

Yanmar Construction Equipment Europe S.A.S.(略称YCEE)

2.子会社化の背景

欧州におけるアンマンヤンマーブランドの小形建設機械(小形油圧ショベルなど)の販売台数は、ヤンマーグループで製造・販売する小形建設機械販売台数(総数)の内、約30%を占めており、欧州小形建設機械市場は当社にとっても重要なマーケットとなっています。
アンマンヤンマーは、アンマン社と当社とのフランスにおける合弁企業として1989年に設立しました(出資比率50:50)。設立以来、欧州市場においてアンマンヤンマーブランドにて、各種小型建設機械の製造・販売事業を担ってきました。
欧州小形建設機械市場は、2007年(ピーク時)には、総需要70千台規模まで拡大、その後の世界同時不況で2009年には23千台まで縮小(対2007 年65%減)、その後順調に需要回復してきておりますが、ここ数年は30千台から40千台レベルで推移すると見られることから、アンマン社側は本業である道路建設機械事業により経営資源を集中する意向を固めました。
一方、当社は縮小していたとはいえ、世界最大規模を維持する欧州市場にて、従来のデュアル-ブランドではなく、"ヤンマー"単独ブランドで戦略的に事業展開を図り、欧州でのシェアNo.1のポジションを固めたいとの意向であり、両社の思惑が合致したことにより今回の子会社化が実現しました。

3.子会社化の目的

最大の目的は、欧州市場にてヤンマー単独ブランドでの売上高を5年後の2015年に、今期見通しの2.4倍の約250億円に引き上げることです。これに向け、主要4カ国(独、伊、仏、英)及び北欧、東欧における販売、サービス網の強化を行うと共に、国内工場をマザー工場とした生産性向上の水平展開により、現地生産機種の拡大を図り、より競争力並びに魅力のある機種を欧州の顧客にお届けしていきます。また、完全子会社とすることにより、市場環境変化に対し、意思決定の迅速化を図って参ります。

4.株式取得契約の効力発生日

2010年9月1日

5.新会社Yanmar Construction Equipment Europe S.A.S.の概要

  1. 事業内容 小形建設機械の開発・製造・販売
  2. 設立年月日 2010年9月1日
  3. 本社所在地 フランス サンディジェ市
  4. 資本金 17百万ユーロ(約20億円)
  5. 販売台数 3,500台(2010年見込み)
  6. 従業員数 約220名
【ご参考①】
2009年度販売台数:2,255台(アンマンヤンマー販売台数)
【ご参考②】
アンマン社の概要
  1. 会社名:Ammann Group Holding AG
  2. 所在地:スイス Langenthal(ランゲンタール)市
  3. 設立年:1869年
  4. 事業内容:アスファルト製造プラント、道路工事用機械、各種産業機械の製造・販売
【ご参考③】
現地で生産している小形油圧ショベルの同型機種(写真は国内生産機種)

本件に関するお問合せ先

ヤンマー株式会社 総務部・広報グループ
TEL:06-6376-6212 FAX:06-6372-2455 E-MAIL:koho@yanmar.co.jp

以上

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