進化し続けるテクノロジーをコアに、幅広い事業を通じてより良い未来につながる新しい豊かさの実現を目指すヤンマー。
「エネルギー」の事業領域でソリューションを提供するヤンマーのエネルギーシステム事業の特徴や強みを紹介します。
事業について
安心・安全で快適な暮らし、物やサービスを生み出す産業。これらはさまざまなエネルギーに支えられています。
私たちの事業は、エネルギーの分散化と脱炭素化を重視し、推進することで、持続可能な世界を実現します。また、エネルギーの効率を最大限に高め、デジタル技術の活用とより良いサービスの提供により、お客さまに最適なエネルギーソリューションを提案します。
エネルギーシステム事業は「発電」「空調」「熱電」の３つのソリューション領域で構成されています。停電時の予備電源として使える非常用発電システム、建設現場や電力インフラのない遠隔地などでも使える発電機セット、ガスエンジンを使用した高効率ガスヒートポンプエアコン（ガス空調機）、発電と廃熱を有効利用するコージェネレーションや廃熱発電システム、そしてエネルギーの見える化・最適制御を実現するEMS（エネルギーマネジメントシステム）。これらを組み合わせて安心・安全で快適な生活、空間を生み出します。グローバルに展開する業界トップクラスのブランドを持ち、お客さまの多様なニーズにも応えるトータルエネルギーソリューションを提供しています。
さまざまなエネルギーのニーズに対応しお客さまの要望に応え続ける、ヤンマーのエネルギーシステム事業の強み・特長についてご紹介します。
私たちはグローバル規模でさまざまなエネルギー課題の解決に取り組んでいます。エネルギーシステム事業の取り組み事例についてご紹介します。
多様化するお客さまのエネルギー課題を解決するため、エネルギーシステム事業では国内外で様々なパートナーシップを強化しています。よりグローバルにソリューションを届けるため、2015年には発電機セットの開発・製造・販売・サービスを行うHIMOINSA S.L.社（スペイン）を子会社化し、2024年にはコージェネレーションの開発・製造・販売・サービスを行うTEDOM a.s.社（チェコ）を完全子会社化しました。各社の強みを活かした商品開発と海外市場の販路拡充を行い、エネルギー分野での持続可能な世界の実現に取り組んでいます。
ヤンマーのエネルギーシステムは、欧州最大級の病院の一つであるバシャクシェヒール チャムアンドサクラ シティー病院（トルコ）に最先端のテクノロジーを用いて、電気、熱、空調を供給しています。多くの患者の命を守るため、万一、電力網が停止した場合でも、巨大な施設全体に安定した電力を供給できるエネルギーシステムが必要不可欠でした。
ヤンマーのトリジェネレーションシステム（12MW）が一年を通して病院の稼働に必要な電力を供給し、さらに発電時の排熱利用により既存システムと比較して約60％のCO2と年間180万ユーロの光熱費を削減しています。万一の停電時には、非常用ディーゼル発電機（2500kVA×25台）が電力を供給します。
エネルギーシステム事業では、脱炭素社会の実現に向けて、環境配慮型エネルギーを用いたソリューション開発に注力しています。その一環として、水素発電システムをはじめ、クリーンエネルギー機器の実証試験を行うYANMAR CLEAN ENERGY SITE（ヤンマークリーンエナジーサイト）を日本（岡山）に設置しました。当施設はカーボンニュートラルに取り組むお客さまに向けた環境配慮型製品の実証試験の場であるとともに、当社の取組みを認知していただくための見学コースも設けています。お客さまのカーボンニュートラルへのニーズやエネルギー課題を伺い、対話を通してともに課題解決を目指します。
私たちのありたい姿
エネルギーの効率化で持続可能な社会の実現を目指す
ヤンマーのエネルギーシステム事業（当時：発電事業）は1950年代、日本がビルやダムなどの大型施設の建設ラッシュで電源装置の需要が高まった時代から始まりました。私たちは刻々と変化する社会のニーズに常に寄り添い、その時代に求められる製品・サービス・技術の開発を続けてきました。その思いや考えは今もなお受け継がれています。
多様なエネルギーシステムを組み合わせ、お客さまにとって最適なソリューションを提供できることが私たちの強みです。安定したエネルギー供給に加え、省エネや環境保全は国・地域を問わず世界中で求められています。先進テクノロジーを世界中へ届け、カーボンニュートラルや脱炭素社会の実現に貢献する。そして、信頼されるトータルエネルギーソリューションを提供する会社となる。これが私たちのありたい姿です。
