お客様事例紹介

ミヨシ油脂株式会社 神戸工場様〈バイオガスコージェネ〉

ミヨシ油脂株式会社 神戸工場

会社紹介 : ミヨシ油脂株式会社
昭和12年に創業したミヨシ油脂株式会社は、マーガリンやショートニングなどの「食用加工油脂」をはじめ、脂肪酸やグリセリン、工業用石鹸などの「工業用油脂」を製造・販売する総合油脂加工メーカーです。「油脂」のポテンシャルを最大限に引き出し、生活文化の向上を目指しています。近年では、持続可能な社会への貢献のためにSDGsにも積極的に取り組まれています。
所在地 : 〒653-0032 兵庫県神戸市長田区苅藻通7丁目1-48
導入製品 : バイオガスコージェネシステム25kW 7台
導入年月 : 2020年6月
メタン発酵原料 : 油脂製造過程の排水
排水処理量:28 t/日
ガス発生量 : 2,070 m3/日

稼働計画

運転時間 : 8,000h
発電電力量 : 140万kWh

稼働実績

稼働率 : 80%(2020年8月度)
※発生ガスの全量を発電に利用しています。

油脂製品の製造過程に出る「排水」を有効活用したい

ミヨシ油脂様では、「人によし、社会によし、未来によし」という経営理念のもと、国連の持続的な開発目標「SDGs」に向けて、さまざまな事業活動に取り組まれています。

塚越さん:私たち生産部門では、2つのゴール「7.エネルギーをみんなにそしてクリーンに」「13.気候変動に具体的な対策を」に取り組んでいます。全国にある4つの工場において「2030年までに製品1トンあたりのCO2排出量を2006年比で50%以上削減する」という目標掲げ、2019年CO2排出量は2006年比で20%の削減を実現しました。残り30%の目標達成には、嫌気性排水処理およびバイオガス発電の導入が不可欠と考えています。

山野さん:神戸工場では油脂製品の製造過程において大量の排水が出ていました。これまでは多くの熱エネルギーを使って処理をしていたのですが、処理設備の老朽化に伴い「排水を嫌気性処理(嫌気性MBR法)して、バイオガス発電を行う」ことにしました。発電した電気は、再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT制度)を活用して売電するので、エネルギーコストも削減することができました。

※2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された2016年から2030年までの国際目標。

生産統括部 部長 塚越様

神戸工場 工務・環境課長 山野様

ヤンマーのバイオガスコージェネを選んだ理由

塚越さん:バイオガス発電機の選定では、国内・海外のメーカーを検討しました。海外製の大型エンジンは、「発電容量が大きい」というメリットがありましたが、故障やメンテナンスの際に「発電できない」という側面がありました。ヤンマーさんが提案した「小型エンジンによる複数台発電」は、リスク分散やバイオガスのガス発生量に合わせた台数制御といったメリットに魅力を感じ、採用することにしました。

山野さん:メンテナンス(保守管理)については、やっぱりヤンマーさんは安心できますね。当工場では省エネ対策として、工場で使用する電力は都市ガス用のヤンマー製発電機で発電した電力も使用しています。今回の発電はFIT制度を活用しているので、バイオガス発電の電気は指定単価で売電しています。ある意味「新規の発電事業」と感じています。 私自身がとても助かったことは、国や行政への「各種手続き申請」をヤンマーさんに手伝っていただいたことで非常に心強かったです。おかげでスムーズに導入することができました。

バイオガス発電を導入してみて

塚越さん:2020年6月からの運用ですが、「計画した通りのエネルギー削減ができている」という手応えを感じています。

山野さん:実はヤンマーさんの担当ではないのですが、メタン発酵槽が想定以上にガスを発生させることもあり、「もう1台発電機を入れようか?」ということも考えました。小型発電機だから検討できる、うれしいメリットですね。

塚越さん:私は東京勤務なので、朝の日課としてガスの発生量をパソコンでチェックしています。機器の稼働状況はオンラインで確認できるので、データ集計や運用計画にも役立っています。神戸工場の事例をしっかり固めて、可能性があれば他の工場への導入も検討したいです。私たちには「2030年にCO2の50%削減」という大きな目標がありますから。

山野さん:今回の取り組みは「企業の社会貢献」という意味で、工場で働く社員たちのモチベーションアップにも貢献できていると思います。工場の排水を有効活用して電気をつくる、つくった電気は地域で使ってもらう。エネルギーを「地産地消」することで、少しでも持続可能な循環型社会への実現に向けて貢献できればと思います。

今回のポイント

【課題】
① 排水処理コストを削減し、有効活用したい。
② CO2 の排出を削減したい 。
③ 設置からメンテナンスまで、安定した長期運用をしたい。

【解決】
① 排水からバイオガス発電を行い、売電収益でコストを削減。
② 再生可能エネルギー による CO2の排出を削減 。
③ 小型発電機の複数台稼働によるリスク分散と 長期 メンテナンス契約。

バイオガス発電

食品廃棄物や畜産廃棄物、下水汚泥等をメタン発酵し、廃棄物量を削減、さらに電気と熱に変換します。

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