お客様事例紹介

木村 聡様〈フィッシングクルーザーEX38A〉

木村 聡様

住所 : 福岡県

愛艇「PANDORA」 フィッシングクルーザーEX38A

全長・幅・深さ(m) : 12.39 × 3.40 × 1.93
総トン数 : 5G/T超
最大搭載人数 : 12名
最大出力:363kW/2700min-1

何事もとことん追求!だから1年待っても欲しかった

福岡市内を中心に九州全土で不動産業を営む木村さんと海との出会いは高校1年生の時、友人に誘われるまま入部したヨット部にさかのぼる。それまで本格的にスポーツに取り組んだこともなく、当然ヨットの知識も皆無というところからのスタートだったが、始めてみると風を読んで帆走する楽しさにたちまちのめり込む。興味が湧いたらとことんという性格も手伝って、2年後には、浜名湖で開催された全国大会に出場。参加200艇中10位入賞を果たしたというから驚きだ。
「うちのヨット部が練習場にしていた博多湾は、風向きがコロコロ変わり、波の高さも急変する操縦者泣かせの難所。ここで鍛えた技術が、最後にモノを言ったようです」
卒業後は、夏はウインドサーフィン、冬はスノーボードへと趣味を広げたが、ヨット仲間が相次いでルアーフィッシングを楽しみ出したのに感化され、自らも疑似餌を流すようになる。ところがここで重大な問題が表面化した。
「実は、私、船酔いしやすい体質で(笑)。漁場でエンジンを止めて釣り糸を垂らしていると気分が悪くなってくる。だからがっしりして少々の波でも動じないボートに早く乗り換えたかったんです」
木村さんはそんな思いを1隻のボートに託すことにした。ヤンマーEX33だ。
「調べれば調べるほど、この船がほしくなったんです。どこがというピンポイントではなく、全部気に入りました」
そうなると1日でも早く手に入れたいのが人情。木村さんは一昨年の夏、満を持してヤンマー舶用システム(株)福岡支店へ直接乗り込んだ。ところが紹介された販売店・玄海ヤンマー(株)福岡東営業所の杉山昭男所長から”待った”がかかる。
「これまで船をどんな風に使ってきたか、これからどういった楽しみ方をしたいかなどを丁寧に確認してくれたうえで、『来年にはもっとふさわしい船が発売されるから待った方がよい』と言われたんです。でもその理由を聞いているうちに、まだ見ぬEX38Aこそ理想の船だと思えるようになり、信じて待つことにしました。結果は大正解。改めて杉山さんのアドバイスに感謝しています。もっとも1年間はほんとに長かったけどね」

魚群探知機、通信システム、高性能ソナーなど充実の設備を待つコクピット。

キャビンの左右を中心に40基あまり備えられたロッドホルダー。

数えきれないカラフルなルアー。
高価な木製へのこだわりも木村さんらしい。

ここまで!?と友人を驚かせた夜間のイカ釣りのための集魚灯。

漁船での実績が髄所に生きる釣りのプロ仕様にさらに満足

シーバスから始まり、アコウ、ブリ、ヒラマサ、そしてマグロへと、釣り歴を重ねるごとに狙う獲物が大きくなっていくと、それにつれてフィッシングクルーザーの船体を大きくしたいのは、太公望なら誰でも同じ。木村さんも最初のレンタル船を含めてこれまで3艇(すべて他社エンジン)を乗り継いできた。昨年7月、ようやく恋い焦がれたEX38Aに乗り換え、すべてが以前の船をはるかに上回る満足度だと小麦色の肌に白い歯をのぞかせる。
「ボートフィッシングに夢中になって20余年。憧れの船を手に入れたのだから、人生最大の大物を釣り上げた気分です!」
なかでも嬉しいのは、やはり安定感だという。
「一つ前の29フィートとは停止中の揺れ方が全然違います。あれだけ悩まされていた船酔いも噓のように起こらなくなった。博多湾は波が荒いうえ、海の天気は変わりやすいので、これまでは常に帰路の不安が頭から離れませんでしたが、この船にしてからは心置きなく釣りに集中できるようになりました」
巡航速度も申し分なく凌波性もよいとなれば、当然、活動範囲は拡大する。いつしか対馬を眼前に見据えるポイントまで足を延ばすようになった。そして次なる目標は五島列島。
「停泊地の姪浜(めいのはま)漁港から列島の沖合までは5~6時間。2~3日は洋上にいることになります。それでも船内が広々しているから、快適に過ごせるはずと期待しています」
最大12人が乗れる余裕のサイズは釣りの流儀を変え、交友関係も広げた。船体にロッドホルダーを多数取り付けているので、数人が自前の竿を抱えて乗り込んでもゆとりをもってセットし、状況に応じて次々と竿を交換できる。また家族や友人を乗せてアメリカズカップ(国際ヨットレース)や花火大会の見物にも出かけたという。
「ロッドホルダーの位置などは杉山さんと相談し、機能性を重視した漁師仕様に仕上げてもらいました。イカ釣り用に集魚灯も付けたんですよ。タフでパワフルなエンジン同様、漁船で培った豊富なノウハウを持つメーカーだからこそ提供できるメリットでしょう。その点も私がヤンマー船に憧れた理由の一つです」
今後はレーダーをもっと広い範囲を探知できるタイプに交換し、本格的なソナーも装備したいと、夢は次々と膨らんでいく。EX38Aを得た感動をさらに上回る大物との出会いは目前に迫っているに違いない。

より遠くへより速く。フィールドを広げたい夢をかなえる6CXBS-GT エンジン。

玄海ヤンマー株式会社
杉山 昭男さん

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