2024年度 活動記録

研究発表会

2024年11月8~9日 ヤンマー中央研究所/北ビワコホテルグラツィエ

爽やかな秋の日、日頃の成果を披露すべく全国の奨学生が一堂に会しました。米原市のヤンマー中央研究所に集合した奨学生は、最新のテクノロジーを見学した後、琵琶湖を臨むホテルに場所を移して研究成果を発表。
通常の学会発表と異なり、分野の異なる聴衆に向けた発表に慣れていない修士1年生のなかには、アドバイザーの先生からの厳しい指摘に言葉を詰まらせる姿もみられました。それでも「来年こそは!」と奮起する声も聴かれ、頼もしい限り。修士2年生はさすがに手慣れたもので、先生方も称賛する発表が行われました。
初日の夜に開催された懇親会は、発表会とは一転してリラックスした雰囲気に。乾杯のあいさつの後は、近況報告や趣味などについて語り、楽しい時を過ごしました。
奨学生の皆さんがこれからも切磋琢磨し、ますます互いの絆を深めていかれることを願っています。

研究発表会の様子
研究発表会の様子
<山岡育英会を卒業した、先輩奨学生の案内で中央研究所を見学しました。>

インドネシアで育英会奨学生の現役生と卒業生の交流会を開催

2024年10月12日

インドネシアで初めて、山岡育英会の卒業生と現役奨学生を招いて、ジャカルタのホテルで交流会を開催しました。

インドネシアでのダルマプルサダ大学およびボゴール農科大学を対象とした奨学金プログラムは7年目に入り、社会で活躍する卒業生も増えてきました。そのため、奨学生同士の横のつながりだけでなく、卒業生との縦のつながりも築き、様々な経験や情報を交換できるように企画したイベントです。
海外で初めて奨学生の同窓会を実施するため、卒業生がどのくらい集まるか予測できず、開催できるか不安な部分もありましたが、卒業生23名が当日駆けつけ、現役奨学生や大学関係者を含めると合計40名の方が参加しました。
内田常務理事、PT. YANMAR DIESEL INDONESIA川尻社長、両校の来賓によるスピーチが行われた後に、昼食会が実施されました。卒業後しばらく会えていなかった同級生との再会に興奮を隠しきれず、食事をしながら会話を楽しむ卒業生の姿が多く見受けられました。
その後、23名の卒業生から近況報告、今後の抱負についてスピーチが行われました。

<卒業生によるスピーチ>

インドネシア中央銀行で働く銀行員、自然保護団体の財務部長、企業で機械エンジニアとして働きながら、ソフトウェア指導者という副業もこなす多才な会社員、子育てをしながらインドネシア語と日本語の通訳を勤めるYADIN社員など、様々な分野で幅広く活躍している卒業生の姿を見て、現役奨学生は刺激を受けたことでしょう。
また、卒業生から現役奨学生へのメッセージでは、「夢を諦めないでください! どんな困難にも必ず終わりがあり、今の努力は必ず将来の成果につながります」といった力強い言葉に、歓声をあげて盛大に拍手をする学生たちの姿が印象的でした。

インドネシア中学生の奨学生証書授与式を開催

2024年10月9日 ジャカルタ
10月11日 スラバヤ

インドネシア中学生の奨学生証書授与式が10月9日にジャカルタで、11日にスラバヤで開催されました。
インドネシアでは、2013年から中学生を対象とした奨学金プログラムを実施しており、経済的に恵まれない成績優秀な子供たちが学業とスポーツを続けられるように、3年間奨学金を提供しています。
今年8月に実施された面接選考の結果、学校での行動や成績が優れた生徒が選ばれました。ジャカルタとスラバヤからそれぞれ15名ずつ、合計30名が奨学生として採用されました。

<今年度奨学生になった皆さん(左:ジャカルタ 右:スラバヤ)>

式典では、山岡育英会の紹介を行ったあと、YADINの川尻社長と山岡育英会の内田常務理事から奨学生に対し、「学業とスポーツの両立に努めて、ぜひ夢を叶えてください」という激励の言葉が送られました。その言葉に元気よく返事をする奨学生の姿が印象的でした。その後、奨学生証書と記念品の文房具が新奨学生に手渡され、スラバヤの授与式には卒業生も参加しており、記念品としてマフラータオルが贈られました。
記念品を受け取った奨学生代表からは、「奨学生に選ばれたことを光栄に思い、心からお礼を伝えたい」と、感謝の言葉が述べられました。

<証書と記念品を受け取る奨学生>
<奨学生からの感謝の言葉>

インドネシア大学生の奨学生証書授与式を開催

2025年10月8日

インドネシア大学生奨学金プログラムの奨学生証書授与式をPT. YANMAR DIESEL INDONESIA(YADIN)で執り行いました。今回は、第7期生となる10名が奨学生となりました。
インドネシアでは、ダルマプルサダ大学とボゴール農科大学の3年生および4年生を対象とした奨学金事業を展開しています。
証書授与式では、山岡育英会 内田常務理事と両校の来賓による祝辞が述べられました。その後、YADIN川尻社長から奨学生へ証書を、内田常務理事からは記念品のタオルとクリアファイルが手渡され、奨学生代表からは「社会に貢献し、自分の力を最大限に発揮するために努力していきたい」という決意が語られました。

インドネシア大学生 奨学生証書授与式の様子、集合写真
<奨学生証書と記念品授与>
<奨学生による決意表明>

学部生初の懇親会を開催

2024年9月6日・7日ヤンマーミュージアム

山岡育英会では、昨年から学部生への奨学金給付を開始しました。コロナ禍もあって、これまで学部生が顔を合わせる機会がなかったため、初めての学部生懇親会を開催。残念ながら授業やアルバイトで忙しい学部生も多く、全員集合とはなりませんでしたが、それでも初日4名、2日目も4名が参加しました。
両日とも集合場所はヤンマーミュージアムです。体感ゲームやボルダリングのアトラクションで身体を動かすうちにすっかり打ちとけ、笑顔があふれました。ミュージアム近くのレストランで催された食事会ではジュースで乾杯! 年齢的にお酒を飲むことはできませんが、おいしい料理に舌鼓をうち、大学生活や趣味の話で盛り上がり、大いに親睦を深めました。

学部生懇親会の様子

Yamaoka Hanasaka Academy(YHA)で奨学生証書授与式を開催

2024年7月20日

今年度は、タイ全土から800名近い応募があり、地方出身で経済的に支援が必要な家庭の子供、かつ将来スポーツ選手になる夢を持っている中高生の中から、中学生8名、高校生12名が選ばれ、7月20日に内田常務理事から奨学生証書と記念品が手渡されました。
YHAは2016年にタイのNPO法人として設立され、卒業生の中から日本のJ3のチームでプレーする選手や、タイのユース世代の代表に選ばれる選手も出てきています。山岡育英会は、“人や、未来に、可能性という花を咲かせる”という「HANASAKA」のコンセプトのもと、これからもタイの若い力を応援していきます。

YHA奨学生証書授与式の様子、集合写真

奨学生証書授与式

2024年6月28日 ヤンマー本社ビル

式典当日は大雨が心配されましたが、開式の頃には雨もあがり、新たな門出にふさわしい爽やかな一日になりました。全国から集まった新奨学生は、先生方に見守られるなか奨学生証書を受け取り、晴れて山岡育英会のメンバーに。
短いながらもランチタイムや茶話会では、出身地や趣味、取り組んでいる研究について大いに語り合いました。これから山岡育英会の奨学生として交流を深め、末永く信頼関係を築いていかれることを願っています。

奨学生証書授与式の様子
<式典後、本社ビルを見学>
奨学生証書授与式での集合写真

大阪と京都で留学生懇親会を開催

2024年6月27日大阪

奨学生証書授与式前日、留学生が初めて顔を合わせました。集まったのはスリランカ、ベトナム、タイ、インドネシア出身の6名です。大阪ミナミのハラル・ベジタリアン対応のお好み焼き店で食事をしながら交流を深めました。初めて食べるお好み焼きやたこ焼きに舌鼓をうつうちに初対面の緊張もすっかりとけた様子。大いに会話が弾みました。食後は道頓堀の街をそぞろ歩き。街の雰囲気を肌で感じ、ネオンに輝く大阪ミナミの賑わいを味わいました。

懇親会の様子
懇親会の様子

2024年11月10日京都

研究発表会という緊張感漂う場でのプレゼンテーションを終え、ホッと一息ついた留学生たち。翌日一行は京都へ向かいました。日本で研究生活を送っていても日本の歴史や文化に触れる機会のない彼らに、少しでも日本への理解を深めてもらおうと企画された懇親会です。
留学生にとって初めての京都は、見るもの・聞くもの全てが新鮮で、特に歴史的な建造物である金閣寺に感動した様子。またこの日は、「扇子の絵付け」も体験しました。初めての絵付けにもかかわらず、みな見事な手さばきで世界にひとつだけの“マイ扇子”を完成。自慢の扇子を手に笑顔で記念撮影をしました。最後に訪れた清水寺では、紅葉には少し早いものの美しい古都の秋を満喫。日本の歴史と文化に触れ、感動を分かち合い、短いながらも楽しい京都旅になりました。

懇親会の様子
懇親会の様子

Than Phu Ying Chanthima Phumg baramee 高等学校で奨学生証書授与式を開催

2024年6月11日

6月11日、タイのThan Phu Ying Chanthima Phumg baramee 高等学校(以下、プンバラミー高校)にて奨学生証書授与式を執り行いました。

奨学生証書授与式での集合写真

プンバラミー高校は産業や観光資源に乏しく、三度の食事をとることもままならない非常に貧しい地域にあります。国王ラーマ10世の妹であるシリントーン王女がその状況を憂い、質の高い教育が受けられ、給食が食べられるようにと私財を投じて同校を設立しました。山岡育英会は王女の活動趣旨に賛同し、同校のなかでも特に優秀で、最も支援を必要とする学生を対象に2016年度から奨学金を給付しています。

プンバラミー高校の位置を指し示す地図

奨学生証書授与式では、生徒によるタイ伝統の歓迎ダンスから始まり、校長先生からのご挨拶、山岡育英会 内田常務理事によるタイ語での挨拶があり、生徒や奨学生の保護者に対して山岡育英会の紹介を行い、事業内容の理解を深めていただきました。

その後、10名の新奨学生へ奨学生証書が手渡され、奨学生代表から、将来の夢を実現するため、大学進学の費用として使いたい、奨学生に選ばれて誇りに思うなど、感謝のスピーチがありました。また、卒業生4名も式典に駆けつけてくれ、奨学金のお陰で大学を卒業することができたので、今後は医師免許を取得し、故郷に戻って、地元のために貢献したいと、奨学金プログラムに対する感謝と今後の目標が述べられました。

<証書授与>
<新規奨学生による感謝の言葉>
<卒業生4名による今後の抱負>

育英会から同校へ記念品として、化学実験器具を収納するキャビネット2台を寄贈。より安全に子供たちが化学の授業を受ける環境が整いました。

式典終了後はタイの伝統菓子などを作る部活動紹介が行われたほか、奨学生へ将来の夢についてインタビューが行われました。全員が具体的な夢や目標を持っており、大学に進学したいと願う子ばかりでした。また、卒業生からは、高校卒業後に奨学金を使って大学に通い、看護師や理学療法士などの資格を取得し、現在も自身の夢を叶えるために奮闘していると語る姿が印象的でした。

この奨学金プログラムによって、貧しい地域であっても意欲のある子どもたちが、将来の夢を叶えるために大学へ進学でき、将来タイや世界で活躍する人材となっていただけることを願っています。

卒業を祝う会

2024年2月16日 ホテルグランヴィア大阪

例年、好奇心旺盛で優秀な奨学生の多い山岡育英会ですが、令和5年度の卒業生は特に明るく社交的で、研究発表会や式典などでは、会場の雰囲気を大いに盛り上げてくれました。横のつながりも強く、楽しい時間を分かち合ってきたようです。これからも卒業生一人ひとりが、高いコミュニケーション能力と豊かな個性で、広く社会に貢献されることを期待しています。

卒業を祝う会の様子
<現役奨学生から卒業生にチョコをあしらった花が手渡された>
<式典の翌日、USJに行く計画を奨学生が独自に企画。楽しい時間を過ごしたのだそう>