CSuOメッセージ

CSuOメッセージ:ヤンマーホールディングス株式会社 取締役(CSuO)白藤 万理子

グループを横断したサステナビリティ目標の実現に向けて

市場を取り巻く社会情勢は近年大きく変化し、経済面だけでなく、地球環境や人権の問題にも非常に関心が高まっています。今や企業にとって社会課題の解決に焦点をあてた事業展開は一つの使命となっています。ヤンマーグループは、「A SUSTAINABLE FUTURE―テクノロジーで、新しい豊かさへ。―」をブランドステートメントに掲げ、人がいつまでも豊かに暮らせること、自然がいつまでも豊かであり続けることを目指しています。ヤンマーグループでは、次の100年に向けて持続可能な成長を続けていくために、2024年7月にサステナビリティ推進部を新設しました。グループを横断したサステナビリティの目標を掲げ、その実現に向けた施策を推進し、ヤンマーらしいサステナビリティを追求します。現職に就任する前は、グループで障がいのある社員が活躍する職場を“より積極的に”創るために設立された特例子会社であるヤンマーシンビオシス(株)の社長を務めていました。この時から、「ダイバーシティ&インクルージョンの風土をヤンマーグループ全体に広めていきたい」と考えていました。一人ひとりの多様な能力を大切にし、その能力を最大限発揮できる組織をつくることが重要であり、人権の尊重を土台とした、多様性を認め合う文化を醸成していきたいと考えています。現職でも引き続き、サステナビリティの重要なテーマの一つとして進めてまいります。

ヤンマーらしいサステナビリティとは

ヤンマーの歴史は、ヤンマーの創業者である山岡孫吉が「人々の労働の負担を機械の力で軽減し、快適なものにしたい」との想いから始まり、ディーゼルエンジンの小型化・実用化を世界で初めて成功させました。そこから、“資源の乏しい日本において一滴の燃料も無駄にせず、社会の発展に寄与する”という想いを強くし、「燃料報国」という理念が掲げられました。この創業者の精神は、今でもヤンマーの理念に受け継がれています。そんな、「自然と人を助ける技術」から始まったヤンマーは農業を起点とした事業から、大地、海、都市へと領域を広げ、「新しい豊かさ」を創出し続けています。「新しい豊かさ」 とは、“人の豊かさ” と “自然の豊かさ” の両立を実現することであり、これら2つの豊かさの実現こそがヤンマーらしいサステナビリティだと考えています。利益や効率の追求に留まらず、美味しさや便利さにつながるソリューション、ワクワクする体験など、地球の限りある資源を大切にしながら、「新しい豊かさ」 の実現を目指します。

サステナビリティの推進において、「HANASAKA(ハナサカ)」の価値観が不可欠と考えています。社員やお客様、世界中のパートナーの皆様と信頼関係を築きながら、創造力を働かせ、新しい領域にいつでもチャレンジできる風土を大切にしています。

事業活動における取り組みはもちろんのこと、スポーツや文化、地域に根差した活動などを通じて、次の世代を支え、喜びを分かち合える豊かな社会の実現に貢献します。

人の豊かさを実現するために
― 一人ひとりの尊重を土台とし、多様な人が活き活きと働く組織へ ―

「新しい豊かさ」を創出し続ける企業であるために、「Diversity for Yanmar」をポリシーとして掲げています。『いきいき、ワクワク、SMILE』がモットーの本ポリシーに基づき、社員が健康で活き活きと働きやすい職場を基盤に、社員一人ひとりを尊重し、新たなことにチャレンジできる組織づくりを進めています。

具体的な事例として、ヤンマーグループで2022年度から開催している「ビジネスアイデア提案制度」をご紹介したいと思います。この制度では、役職や経験の長さ、所属などに関係なく、誰もがアイデアを持ち寄って参加することができます。必要な条件は、プロジェクトを推進するチャレンジ精神を持っていることです。累計365件(国内196件、海外169件)の応募があり、選考の結果9件のアイデアが新規事業タスクフォースとして組成され、活動を進めています。これらの最終選考を通過したアイデアはヤンマーグループの次の成長事業の種となり、いずれは事業化という実を結ぶよう、大切に育てていきます。

このように、多様な価値観や経験を持つ人が活躍できる環境を整えるというのは単なるお題目ではなく、イノベーションの創出や意思決定の質の向上、そしてグローバルな競争力の強化につながると確信しています。社員一人ひとりの成長と活躍が企業の持続的な発展の原動力であると捉え、社員の育成や働きやすい環境の整備に力を入れています。研修制度やキャリア支援、多様な働き方ができる環境を整えることで社員の能力発揮と企業価値の最大化を目指します。

自然の豊かさを実現するために
― 環境負荷フリー・GHGフリー企業への挑戦 ―

ヤンマーグループでは、2022年度から「YANMAR GREEN CHALLENGE 2050」(以下、YGC2050)を環境目標として設定し、活動を推進しています。環境負荷フリー・GHGフリーの企業活動を目指して、限りある資源を最小かつ最大限に活用し、また、環境負荷の影響を最小化することで、持続可能な未来地球環境の実現に貢献します。また、GHG(温室効果ガス)フリーの企業活動で、カーボンニュートラルな社会の実現にも貢献します。

YGC2050の活動開始以来、まずはGHG排出量、廃棄物・リサイクルデータ等のグループ全体の数値の把握に注力し、グループ全体の現在地が見えるようになったことで、YGC2050で掲げる目標達成に向け、これから進めていくべき具体的なマイルストーンを明確にできる環境が整備されたと考えています。今後、グループ全体での目標達成に向けて、グループ各社主体での積極的な環境負荷低減活動が展開されるよう推進します。生産事業所においては日本の製造事業所において、2024年度から新たに、改善活動の評価指標の一つとして、「YGC2050」の環境指標を、日本にある事業所を対象に追加しました。これにより、各職場レベルの改善活動においても、環境負荷低減を意識した取り組みが進むと考えています。今後は日本以外の事業所にも範囲を広げる予定です。社員一人ひとりが環境への意識を高め、同じ目標に向かって主体的に日々の活動を積み重ねることで、グループ全体の目標達成に向けた大きな成果につながると信じています。あわせて進捗やデータなどを見える化するとともに、関連情報を適切に開示してまいります。これから2050年に向かって、より具体的な数値や指標を基にした戦略を立て、グループ一丸となって、新たな挑戦のステージに進んで行きます。

ステークホルダーの皆様とともに

持続可能な企業であるために、またヤンマーらしいサステナビリティを推進するためには、ステークホルダーの皆様にも信頼いただける存在でなければなりません。そのためにも、私たちはお客様への責任を重視し、公正な企業活動を徹底します。社会のルールを遵守することはもとより、バリューチェーン全体で人権を尊重することなどを通じて、信頼されるコーポレートガバナンスの強化に取り組みます。また、今後はサステナビリティに関する情報の開示にもより注力し、ステークホルダーの皆様とのコミュニケーションを大切にしてまいります。

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