「第10回QAフォーラム~[HANASAKA]で結ぶ品質技術力~」を2024年11月6日から2週間にわたってオンラインセミナーで開催しました。
目的は、ヤンマーグループの品質技術力向上活動として品質に関する基礎知識・専門知識を取得し、業務展開することです。
ヤンマーグループ全体で国内外参加者726名、全セミナー参加者累計2,007名と、品証品管・研究開発・生産・サービス・資材部門など多くの部門から参加しました。
QAフォーラム以外にも、グループ品質技術者向けとして、品質に関する技術研修の定期開催や必要に応じた教育浸透活動を実施しています。
また、QC検定受検を促進し、2024年度は1級から3級まで合わせて69名が合格し、累計合格者が1,970名となりました。
社会
製品責任
基本的な考え方
ヤンマーグループは、法令遵守のもと、世界中のお客様の課題解決を最優先に考え、共に課題を発見しお客様にとって過不足がなくヤンマーにしかできない品質の解決策を提供していくことを目指しています。社員一人ひとりが社会的要求に応え、かつお客様の課題を解決する商品・サービスを迅速にお届けし、お客様からの信頼とご満足をいただくことを日々追求しています。また、TQM(総合的品質管理)活動のもと、QCサークルなどを通じて全社員が品質のさらなる向上に取り組んでいます。
品質の向上と安全の確保に向けた方針・体制
製品開発の各段階における社内独自の品質・安全基準
ヤンマーは、製品の企画・開発、製造、販売、サービスなどの各段階で、品質・安全確保に向けた体系的な活動を行っています。特に安全に関しては独自の社内安全基準を定め、国内外の法規制とともに遵守を徹底しています。すべての新商品開発の各段階でも事前に危険性を評価するリスクアセスメント、複数の視点から設計を審査するデザインレビューなどを実施し、品質・安全の両面から厳しくチェックしています。カーボンニュートラルに対応した新商品における製品安全基準の制定や、「食」の安全強化にも取り組んでいます。
品質保証における一貫した体制の確立
ヤンマーは、各事業体の品質保証部門が窓口となって製品の企画・開発から製造、販売、サービスまで一貫した品質保証の体制を確立しています。
中央研究所品質解析センターでは、当社グループでの電装品単体評価機能の強化に継続して取り組んでいます。さらに、製品の安全確保のため各事業体に製品安全委員会を設置し、全社品質保証委員会を通じてグループ全体を統括しています。
また、ライフサイクルを通してお客様に安全安心を届けるため、市場稼働のモニタリングおよび品質問題のグループ横断での未然防止・早期解決の取り組みや、品質技術者の教育・育成により、品質基盤強化に努めています。
品質コンプライアンスについては、法令に関する認証業務も対象として範囲を広げ、グループリスクマネジメント委員会傘下に設置したCOOを責任者とする「品質コンプライアンス部会」での活動を進めています。2024年7月にコーポレート部門を所管する経営層と全事業関連部門長が一同に会し、認証業務の課題抽出と改善策について集中討議しました。また、そこで討議された内容を各事業とコーポレート部門のアクションプランに落とし込み、良い改善事例の共有をしながら、改ざんできない仕組み化を含め品質コンプライアンス強化に、継続的に取り組んでいます。
ヤンマーの品質保証体系

品質レビュー(Quality Review)の開催
品質保証体系のうち、商品開発プロセスのなかで、QR(Quality Review)0~QR3を開催することにより、製品品質ならびに品質コンプライアンスの確認を実施しています。

品質情報を監視・分析し、早期に重要な問題点を抽出
品質上の問題点を早期に発見するため、国内の品質情報と海外の市場品質情報システム(SEAQ)で収集した情報を監視・分析するシステム(AQAS)を構築し、迅速な情報収集と重要な問題点の早期抽出、早期解決を実現しています。
お客様からの品質情報は、特約店、ディーラー、OEMを通じて各事業部のサービス部門、および品質保証部に入ります。これらの情報をAIの活用で早期分析し、その結果を各事業部に向けてアウトプットしています。また、このシステムを活用し品質問題の再発防止、拡大防止に取り組んでいます。
品質情報監視・分析システム

品質への取り組み
品質技術教育の取り組み
リコールへの対応
製品に問題が発生し、処置が必要と判断した場合には、お客様の安全と被害の拡大防止を最優先に製品回収ならびに製品の交換、改修(点検、修理等)を迅速に実施しています。製品リコールに関しては関係機関に報告するとともに、ヤンマーのWebサイト上に情報を開示し、お客様にダイレクトメールを送付するなど実施率の向上を図っています。
毎年度、リコールの発生抑制に向けた取り組みを進めていますが、2024年度は4件のリコールが発生しました。その内容はヤンマーグループで共有し、再発防止に取り組んでいます。
社員の声
品質への取り組み

ヤンマーパワーテクノロジー株式会社
技術生産本部 品質保証部 品質企画・調査グループ 課長
関 義彰
当社の品質保証部の主な役割は、小形産業用エンジンの市場不具合対応、特に重要品質問題の早期解決・再発防止です。
品質問題の早期解決により、問題の拡大を防ぎ、お客様の作業ダウンタイムを最小化して最大の価値を提供できるよう注力しております。
そのために関係部門と連携し、真因究明から再発防止まで対応期日と担当を明確にし、事業部全体で団結して不具合対応にあたっています。
近年の排ガス規制厳格化や脱炭素社会へのシフトと大きく環境が変わる中、過去の知見や経験を効率的に活用するためDXの推進も積極的に取り組んでいきます。