社会

製品責任

基本的な考え方

ヤンマーグループは、世界中のお客様の課題解決を最優先に考え、共に課題を発見しお客様にとって過不足がなくヤンマーにしかできない品質の解決策を提供していくことを目指しています。社員一人ひとりが社会的要求に応え、かつお客様の課題を解決する商品・サービスを迅速にお届けし、お客様からの信頼とご満足をいただくことを日々追求しています。また、TQM(総合的品質管理)活動のもと、QCサークルなどを通じて全社員が品質のさらなる向上に取り組んでいます。

品質の向上と安全の確保に向けた方針・体制

製品開発の各段階における社内独自の品質・安全基準

ヤンマーは、製品の企画・開発、製造、販売、サービスなどの各段階では品質・安全確保に向けた体系的な活動を行っています。特に安全に関しては独自の社内安全基準を定め、国内外の法規制とともに遵守を徹底しています。新商品開発の各段階でも事前に危険性を評価するリスクアセスメント、複数の視点から設計を審査するデザインレビューなどを実施し、品質・安全の両面から厳しくチェックしています。2020年度から、電動化商品の安全性確保のため、電動化に対応した製品安全基準の強化に取り組んでいます。

また、ヤンマー製品の使用を通じて、お客様をはじめとするユーザーが健康を損なったり、環境破壊につながったりすることを予防するため、「開発ステップにおける品質強化ガイドライン」を制定し、環境破壊・環境基準違反・その他規程違反等について、新商品開発から量産にいたる各フェーズにおいて実行すべきタスクと、各タスクで抽出、是正すべき品質に関するリスクを明確にし、効率的に商品の安定した品質を確保しています。

品質保証における一貫した体制の確立

ヤンマーは、各事業体の品質保証部門が窓口となって製品の企画・開発から製造、販売、サービスまで一貫した品質保証の体制を確立しています。

品質解析センターのもと、電装品における標準化(認証)機能の強化と、当社グループでの電装品単体評価機能の強化に継続して取り組んでいます。さらに、製品の安全確保のため各事業体に製品安全委員会を設置し、全社品質保証委員会を通じてグループ全体を統括しています。

品質コンプライアンス事案0件を目標に、製品検査結果の改ざん防止に向けたシステム化を推進するため、コーポレート品質保証部から国内外の事業、および事業会社に対して、改ざん防止システムの改善に関する指針を発信し、計画的に改善を進めています。

2020年度は完成品検査工程について、各事業における現地法人の進捗管理と改善事例の共有を行いました。2021年度は、対象プロセスを生産工程だけでなく、営業・サービスに広げて品質コンプライアンスの強化に取り組みます。

ヤンマーの品質保証体系

ヤンマーの品質保証体系

品質コンプライアンス確認の流れ

品質保証体系のうち、商品開発プロセスのなかで、QR(Quality Review)0~QR3を開催することにより、品質コンプライアンスの確認を実施しています。

品質コンプライアンス確認の流れ

品質情報を監視・分析し、早期に重要な問題点を抽出

品質上の問題点を早期に発見するため、国内の品質情報と海外の市場品質情報システム(SEAQ)で収集した情報を監視・分析するシステム(AQAS)を構築し、迅速な情報収集と重要な問題点を抽出する作業の効率化を実現しました。

お客様からの品質情報は、特約店、ディーラー、OEMを通じて各事業部のサービス部門、および品質保証部に入ります。これらの情報をテキストマイニング(情報分析)手法により、内容を詳細に分析し、その結果を品質関連データとして各事業部に向けてアウトプットしています。このシステムを活用し新商品の初期安定管理において、品質問題の再発防止、拡大防止に取り組んでいます。

品質情報監視・分析システム

品質情報監視・分析システム

品質への取り組み

高品質のソリューション提供に向けた取り組み

オンラインでのQAフォーラムの様子
オンラインでのQAフォーラムの様子

「第6回QAフォーラム~ヤンマーグループ品質技術力の伝承~」を2020年11月4日から3週間にわたってオンラインで開催しました。

目的は、ヤンマー商品の品質を担う、開発、生産、品質保証、品質管理の各部門に所属するメンバーが、「最適ですぐれた品質のソリューション」の提供を目指し活躍するメンバーを称え合い、さらなる品質向上へのベクトル合わせと相互啓発によるレベルアップを図ることです。

より多くのメンバーが受講できるよう各種セミナーをオンライン受講可能にし、開催しました。開催期間中は、ヤンマーグループ国内全体で658名、全セミナー参加者合計1,628名と、品質保証および品質管理をはじめ、研究開発、生産、サービス、資材など幅広い部門の関係者が参加しました。

リコールへの対応

製品に問題が発生し、処置が必要と判断した場合には、お客様の安全と被害の拡大防止を最優先に製品回収ならびに製品の交換、改修(点検、修理等)を迅速に実施しています。製品リコールに関しては関係機関※1に報告するとともに、ヤンマーのホームページ上に情報を開示し、必要によっては新聞紙上にリコール社告を行い、実施率の向上を図っています。

毎年度、リコールの発生抑制に向けた取り組みを進めていますが、2020年度は8件のリコールが発生し、下記の重点実施事項に取り組みました。

  1. 重要品質問題の早期抽出と解決を図るため、市場品質情報システム(SEAQ)を構築し、すべての製品でグローバルに展開しています。2020年度は、海外の全現地法人に展開するため、システムの設計・開発に取り組みました。2021年度も、引き続きSEAQシステムの情報の精度向上と品質問題の解決スピードの向上に取り組みます。
  2. 事業の品質保証強化のためのシステムツールとして、全事業共通プラットフォーム(AQAS)を構築。
  3. 全社方針・事業方針に沿った実践的な品質教育を行うため、QC検定勉強会を企画・開催しています。2020年度は、1級から3級まで合わせて231名が合格し、累計合格者が1,509名となりました。

リコール件数の推移※2

年度 2016 2017 2018 2019 2020
リコール件数 7 8 17 9 8
  • ※1 国土交通省、経済産業省、農林水産省、日本舟艇工業会など
  • ※2 国交省リコール・改善対策および消安法に基づく製品リコールの報告件数

社員の声
海外現地法人における品質問題の未然防止と品質改善支援に取り組んでいます

株式会社神崎高級工機製作所 品質保証部 品質保証グループ グループ長 太田 徹

株式会社神崎高級工機製作所
品質保証部
品質保証グループ
グループ長
太田 徹

当社の品質保証部は、品質問題における源流の原因を追究し、その是正を行うために品質改善活動のグローバル化を推進しています。

活動内容としては、海外現地法人と品質情報を共有し、改善事例のグループ展開による品質問題の未然防止、海外現地法人の慢性クレームおよび重要品質問題の品質改善支援などです。

2023年度までの目標である神崎グループ連結Fコスト0.3%以下の達成に向けて、オール神崎グループで取り組んでいきます。

  • FはFailureの略。品質管理上重要な指標の一つで、製品の品質不良によって発生する費用のこと。

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