社会

ダイバーシティ&インクルージョン

基本的な考え方

ヤンマーグループでは「国籍・性別・年齢を問わず、世界で通用するプロフェッショナルな人材の確保」を目的に、多様な人材を採用し、ダイバーシティに取り組んでいます。

ヤンマーにおけるダイバーシティとは、ライフスタイル、文化、キャリア、国籍、性別等の違いを受け入れ、尊重し、その能力を最大限活用することによって企業パフォーマンスを向上させることを意味しています。そのような一人ひとりの能力、個性、価値観が生かされる組織を目指し、グループ全社員が働きがいと誇りを持てる企業づくりに取り組んでいます。

グローバル化戦略の一環としてダイバーシティを推進

ムスリムフレンドリー食の提供と祈祷室の設置

ムスリムフレンドリー食の一例

ムスリムフレンドリー食の一例

祈祷室

祈祷室

ヤンマーは、多様な社員への対応とグローバル化戦略の一環として、本社社員食堂(プレミアムマルシェオーサカ)にて、ムスリムフレンドリー食を提供しています。世界の人口の約4分の1を占め、ヤンマーグループの拠点がある東南アジア、ヨーロッパにも多いムスリム(イスラム教を信仰する人の総称)の方々向けに、ヤンマー独自のムスリムフレンドリー基準に沿ったメニューを日替わりで提供しています。

食料生産の分野をミッションに掲げる企業として、食材と味にもこだわり、ムスリム対応の肉や食材を使用するなど、ムスリムの社員やお客様はもちろん、日本人社員にも安心でおいしい昼食メニューの一つとしてムスリムフレンドリー食が選ばれています。また、礼拝の習慣に配慮した祈祷専用のスペースも設置。これらの取り組みは文化の相互理解の観点からも、社員、お客様から、国籍・宗教を問わず評価を得ています。

なお、2020年度からは新型コロナウイルス感染対策で食堂の規模を縮小して営業しており、ムスリムフレンドリー食の提供は2021年10月現在、休止しています。

女性社員が多方面で活躍できる職場環境を整備

ヤンマーホールディングスは、2021年3月末現在、従業員数2,914名のうち、女性社員は552名(18.9%)となっています。

2020年度の新入社員(総合職)における女性比率は16.0%でした。ヤンマーの主軸事業はエンジンをはじめとした機械分野で、これらを専門とする女性は少ないですが、社内にはさまざまな役割があるため、多方面での女性の活躍を見据えて採用を行っています。

採用活動においては、女性スカウトも積極的に登用し、就職活動中の女子学生に向け「女性社員との座談会」などを実施しています。

2020年度には、ヤンマーホールディングスにて女性社員向けのメンターシップ制度を開始し、先輩社員が対話を通じて後輩社員の疑問解消や成長のサポート、社内ネットワークの形成を支援しています。

管理職への女性登用

現在、ヤンマーホールディングスでの女性の管理職比率は2.3%ですが、人数はここ数年増加傾向にあります。女性の管理職21名(グループ会社社長1名、部長4名、課長16名)が活躍しており、男女平等に評価される制度・風土が整っています。

障がいを抱えた社員が安心して働けるさまざまなサポート体制を構築

ひまわりプランタの設置作業
ひまわりプランタの設置作業
ひまわりプランタの設置作業

ヤンマーグループとして、障がい者雇用を推進していくため、2014年4月にヤンマーシンビオシスを設立し、7周年を迎えました。特例子会社※1として、2021年3月末時点で59名の障がいのある方々が元気に働いています。

ヤンマーシンビオシスの「シンビオシス」とは「共に生きる=共生」という意味です。私たちは障がいのある方の個性を生かしながら、自然や社会、地域、多様な人々との共生を大切にしています。

ヤンマーシンビオシスは、“ヤンマーらしさ”を追求するため、農業に関わる「農業ソリューション事業」、ヤンマーグループの社員が働きやすい環境をサポートする「オフィスサポート事業」、小形ディーゼルエンジンの生産に関わる「製造サポート事業」の3つの事業を展開しており、障がいのある社員も安心して仕事ができるよう、さまざまな取り組みを行っています。

同社では、精神保健福祉士、作業療法士の専門資格を持つ社員が所属する健康・サポート室を組織し、障がいのある社員本人との定期的な面談や地域支援機関も交えた会議を通じて、社員の心身のケアに日頃より努めています。

さらに、大阪・梅田東地域を四季折々の花で彩る活動や地域清掃を通じて、地域社会に貢献しています。また、特別支援学校や就労移行事業所、企業からの見学を幅広く受け入れ、ヤンマーグループにおける障がい者雇用の取り組みを知っていただく活動を行っています。

2021年3月のヤンマーの組織再編にともない、グループ適用企業が、8社から7社※2となりましたが、障がい者雇用率は、2021年3月末現在で現行の法定雇用率を達成し、2.32%となりました。今後も維持、向上に取り組んでいきます。

  • ※1 「特例子会社」とは、国から特別に認められた制度であり、障がい者の雇用に特別の配慮をした子会社を設立することにより、グループを一つの企業とみなして、雇用率を算定することができる制度
  • ※2 ヤンマーホールディングス、ヤンマーパワーテクノロジー、ヤンマーグローバルエキスパート、ヤンマーアグリ、ヤンマーアグリジャパン、ヤンマービジネスサービス、ヤンマーシンビオシス

障がい者雇用率

障がい者雇用率のグラフ

個人の専門性や希望を考慮した再雇用制度など高齢者の活躍推進を進めています

国内における少子高齢化が進むなか、ヤンマーは人材の多様性の観点から高齢者の活躍推進の必要性を認識し、高齢者の雇用拡大を進めています。定年退職者のうち再雇用を希望した社員は全員65歳まで勤務することができ、2021年度のヤンマーの再雇用率は82.2%となっています。

また、個人の専門性や希望を考慮したうえで、適正な再配置ができるように配慮しています。

ワークライフバランスの推進

家庭と仕事の両立を目指しさまざまな制度を有効に活用

育児介護休業等の制度は、利用可能な条件や利用回数など法定以上の内容で整備しています。さらに、積み立て有給休暇制度の充実などにより、家庭と仕事を両立させ、すべての従業員が能力を十分に発揮し、安心して働き続けられるような職場づくりに取り組んでいます。

育児休業を取得し職場に復帰できるようにさまざまな支援をしています。具体的には、女性社員には妊娠中から準備しておくことやそのポイントを解説したハンドブックや、 育児に参画する男性社員向けのハンドブック、介護に関心のある社員のためのハンドブックなども用意しています。また、2020年度には男性社員のための両立支援セミナーをオンラインで実施しました。

2020年度はヤンマーホールディングスにおいて、育児休業の利用者数が69名、短時間勤務者数が96名、産前産後休暇取得者数が33名となっており、女性の育児休業からの復職率は94.4%となっています。

また、ヤンマーでは多様な人材の活躍と生産性の向上を目的として、2017年10月より在宅勤務制度を導入しています。在宅勤務制度はフレックスタイム制と併用して活用することができ、従業員はワークライフバランスを考慮した、より柔軟な働き方を選択することができます。

今後は、より多くの社員が活用できる制度へと改善を進めていきます。

ワークライフバランスの推進に向けた社内制度の利用推移

(名)

2016年度 2017年度 2018年度 2019年度 2020年度
育児休業利用者数 36
(うち男性1)
41 50
(うち男性2)
45
(うち男性1)
69
(うち男性15)
短時間勤務者数 73 81 89 91 96
産前産後休暇取得数 22 26 24 28 33
介護休暇利用者数 2 4 2 4 3

年次有給休暇の取得推進

ヤンマーホールディングスでは、年次有給休暇の取得促進に取り組んでいます。継続的な取り組みにより、2020年度は年次有給休暇の取得率は53%となり、着実に取得率が向上しています。

Close up

ダイバーシティ&インクルージョンの推進

ヤンマーグループは、ブランドステートメント「A SUSTAINABLE FUTURE -テクノロジーで、新しい豊かさへ。-」の実現に向けて、ダイバーシティ&インクルージョンを推進し、イノベーションの創出と新たな価値を社会に提供していきます。

責任者メッセージ
D&I推進により、社員一人ひとりの能力を最大限に発揮させる

浜口憲路

ヤンマーホールディングス株式会社
取締役 チーフヒューマンリソースオフィサー
人事部長(CHRO)
浜口 憲路

企業の持続的な成長を支える原動力となるのは社員です。性別、国籍、人種、宗教など多様なバックグラウンドを持った社員がいきいきと働ける環境づくりが大切です。

ダイバーシティには、在宅勤務やフレックスタイムなどの“働き方の多様性”や、“働く場所の多様性”、“働く価値観の違い”なども含まれますが、多様性(ダイバーシティ)をお互いに認め合って、それらが融合(インクルージョン)する「ダイバーシティ&インクルージョン」が大切だと考えています。

多様性に富んだ人材が世界中から集まってネットワーク型組織を組成し、プロジェクトを進めていくことがヤンマーの大きな力になり、イノベーションの創出につながると考えます。

社員一人ひとりの価値観に合った活躍の場を提供するとともに、働き方の選択肢を増やして、能力を最大限に発揮できるようにサポートしていきたいと思います。

責任者メッセージ
女性に活躍してもらえる職場環境の実現と企業風土の醸成が大切

長田志織

ヤンマーホールディングス株式会社
取締役 チーフストラテジーオフィサー
経営戦略部長(CSO)
長田 志織

ダイバーシティを推進することで、ヤンマーはより高いパフォーマンスを発揮できる会社になれると考えています。違う観点や価値観を有するメンバーが意見交換することによって新しいモノの考え方が生まれると思っています。

当社は機械メーカーではありますが、それでも女性の管理職が非常に少ないと感じています。女性に活躍してもらうためには、安心して気持ちよく働ける職場環境の実現が必要です。たとえば、子育て中の女性の場合、子どもの年齢によって働ける時間が違ってきますので、柔軟な制度設計に変更するとともに、上司や職場の理解が重要になります。また、日本人女性は無意識のうちに何ごとにも控えめになってしまうバイアスが働くことも多いため、女性の能力をしっかりと見て、後押しできる企業風土の醸成も大切だと考えています。

Diversity For YANMAR

Diversity For YANMAR

『いきいき、ワクワク、SMILE』。心豊かに働く社員はヤンマーグループを支える原動力です。国籍、文化、年齢、性別、ライフスタイルなど多様なバックグラウンドからなる考え方や価値観を持つ社員が、相互に支援・啓発することでイノベーションの創出を実現します。

そして、多様性豊かなメンバーが新たな商品・サービス・ソリューションを創造することで、社会に新たな価値を提供していきます。ヤンマーグループは、ダイバーシティ&インクルージョンを通して、サスティナブルな社会の実現に貢献していきます。

ダイバーシティ&インクルージョンの実現に向けて、さまざまな取り組みを進めています

在宅勤務制度

ヤンマーホールディングスは、多様な人材の活躍と生産性の向上を目的として、2017年10月から在宅勤務制度を導入しています。2020年度には、利用対象者の拡大、在宅勤務制度とフレックスタイム制の併用の実現など、従業員はワークライフバランスを考慮した、より柔軟な働き方を選択することが可能となりました。

メンターシップ制度

先輩社員が対話を通じて後輩社員の疑問解消や成長のサポート、社内ネットワークの形成を支援するため、ヤンマーホールディングスは、女性総合職社員向け・外国籍社員向けのメンターシップ制度を導入しています。

仕事と家庭の両立

多様な社員がいきいきと働き、活躍できる職場づくりのため、男性育児参画推進活動に取り組んでいます。2020年度は、ダイバーシティ西日本勉強会に参加する11社と合同で「男性のための仕事と育児の両立セミナー」をオンラインで開催しました。

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