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〈 実証試験データ 〉
薬剤の飛散を抑え
効率的な防除を実現
〈 実証試験データ 〉
薬剤の飛散を抑え
効率的な防除を実現

ワイン用ぶどう(垣根栽培)は、一般的な果樹栽培で使用されるスピードスプレーヤーによって防除が行われています。
本試験では、ワイナリー向け垣根栽培ぶどう専用の果樹園用静電ブーム「WS300」を用い、スピードスプレーヤーによる散布と比較して、防除効果および薬剤の付着特性を評価しました。その結果をもとに、現場での実用性について検証を行いました。

目次
担当 長野県果樹試験場 環境部・長野県農業試験場 企画経営部
試験場所 現地ほ場(長野県中野市竹原)
実施期間 2023年度~2024年度
使用機械 静電防除区:果樹園用静電ブーム「WS300」/慣行防除区:スピードスプレーヤー
品種名 「シャルドネ/5BB」「メルロ/5BB」(2004年定植)
栽培条件 露地・垣根仕立て栽培(草生栽培)、列間3.0m×樹間1.5m、樹高2.0m
調査項目 ①防除効果(べと病・晩腐病・虫害) ②薬液付着特性 ③ドリフト低減効果
④経済性評価(作業時間・薬剤費用)

ワイン用ぶどう(垣根栽培)を対象に、果樹園用静電ブーム「WS300」と従来のスピードスプレーヤーを用いて、防除作業を比較。「①防除効果」「②薬液付着特性」「③ドリフト低減効果」「④経済性」の4項目にわけて、病害虫の発生状況や薬液の付着・飛散を感水紙および農薬分析を調査し、作業時間や薬剤費用について検証しました。

  • 農薬被ばくの軽減
  • キャビン付きトラクターで安心作業
  • 静電ノズルによる高精度散布
  • ドリフト(薬剤の飛散)を大幅に抑制
  • ムダなく・ムラなく散布!果樹園用静電ブーム「WS300」
    調査項目 調査内容 調査時期・方法
    ①防除効果(べと病・晩腐病・虫害) 病害発生調査(月2回) ・べと病:6~9月
    6月は任意15新梢の全葉/1地点
    7月以降は任意200葉/1地点

    ・晩腐病:7~9月
    任意50果房/1地点
    虫害発生調査(月1回) ・7~9月
    任意50果房+100葉を肉眼で観察し、虫害の被害数と寄生虫種を調査
    ②薬液付着特性 感水紙および農薬分析による付着量調査 7月
    静電防除区:約162L/10a(約110L/区)
    慣行防除区:約155L/10a(約270L/区)

    <感水紙>
    感水試験紙を設置し、各区の薬剤散布終了後に回収し、乾燥後、薬液の被覆面積率を測定。
    <農薬分析>
    薬液乾燥後、各区(感水紙設置地点付近)より葉を採取し、アクリナトリンの葉面積当たりの付着量を調査。
    ③ドリフト低減効果 感水紙および農薬分析による飛散量調査 7月
    ・散布列起点2~4列目
    ・薬液付着特性と同様の調査
    ④経済性評価 作業時間・薬剤費用 8月
    各区の薬剤散布に要した作業時間を計測。各区の薬剤使用量から費用を算出し、比較。
    調査項目 結果
    ①防除効果 両区でほぼ同等
    ②薬液付着特性 両区でほぼ同等
    ③ドリフト低減 慣行防除区:散布列から2列目において付着が認められた
    静電防除区:付着がほとんど認められなかった
    ④経済性評価 作業時間:静電防除区は慣行防除区より約15%短縮
    薬剤費用:静電防除区は慣行防除区とほぼ同等(散布量に比例)
    ※新稲作研究会令和6年度委託試験成績の利用
  • べと病・晩腐病・虫害のいずれにおいても従来機スピードスプレーヤーと差が認められず、十分な防除が可能であることが確認された。
  • 薬液の付着量についても、静電防除機は慣行防除機と同等の水準を確保しており、安定した散布性能が示された。
  • ドリフト低減効果においては、静電防除区では薬剤の飛散がほとんど認められず、周辺環境への影響を抑える点でも有効性が確認された。
  • 経済性の面では、静電防除区において作業時間の短縮が見られ、薬剤費用は散布量に比例するがほぼ同等であった。
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