お客様事例紹介

ナカムラ農産株式会社  中村 文和様<リモートセンシング>

ナカムラ農産株式会社 代表取締役

中村 文和様

  • 地域 : 新潟県長岡市
  • 作物・作業 : えだまめ/水稲

地元の農地は、地元の農業者がスマート農業で守る

米どころとして知られる新潟県長岡市。近年は県をあげて白ねぎやえだまめの栽培が活況で、今回訪れたナカムラ農産(株)もえだまめを栽培されている。今年はなんと9 品種におよび、過去にはBS-TBSの番組に出演されたご経験もあるという。

一方、コシヒカリをはじめとする水稲は、約25ha で今後も規模拡大を見込まれている。さらなる省力化や労力軽減を実現するため、代表取締役の中村文和氏はリモートセンシングを新たに取り入れられた。地域でも先進的な取り組みに挑戦する中村氏の姿を追った。

ほ場の中の状態まで見える化。来年の作付けに活かす

ナカムラ農産(株)は、代々受け継がれた中村家の農業を文和氏が継承、面積の拡大に伴って従業員を雇い入れ、2011年に法人化されたという。8年目となる現在は、常勤スタッフが3名、農繁期に5名のパートに手伝ってもらい、約35haの農地で作付け。主な栽培作物は、水稲(コシヒカリ、こしいぶき、ゆきん子舞、こがねもち)が約25ha、そのほかに人気のえだまめなどもつくっている。

中村氏がリモートセンシングを導入された経緯をうかがうと、「導入の目的は労力軽減ですね。それには今後雇用する経験の少ない従業員や新規就農者に対して、ほ場の『見える化』で支援したいと考えました。マップを見れば経験の有無に関係なくベテラン同様の仕事をしてもらえるので、結果として労力軽減や効率の良い営農に貢献してくれます。」利用したのは2019年の夏前で、主にこしいぶきとゆきん子舞の10haのほ場で実施しました。1回目は時期が合わなかったのですが、2回目はうまくいき、ヤンマーさんにお願いして、無人ヘリで可変施肥を行いました。リモートセンシングを利用すると、色で地力の違いがひと目でわかるので、たとえ肥料を手で撒いたとしても施肥量を調節できますし、無駄もありません」と、満足そう。

昨年までの施肥計画は、長年の経験を元に穂立ちを見てやってこられた。「施肥方法は動噴を背負って、稲の葉色を目で見て撒く量を調整していましたが、ほ場の中まではわかりません。でもマップを見るとほ場の状態が色分けされているので、目視ではわからないほ場状態も一目瞭然です。来年の作付けに活かせて、基肥を含めた計画が立てやすいです」と、うれしいお言葉をいただいた。

リモートセンシングのレポート結果を見ながら、各ほ場の特性を確認する中村氏(右)と中川氏(左)。これまで使っていた手書きの地図では、管理が難しかった。
リモートセンシングのレポート結果を見ながら、各ほ場の特性を確認する中村氏(右)と中川氏(左)。これまで使っていた手書きの地図では、管理が難しかった。

スマート農業で規模拡大を図りながら地元の農地を守りたい

収量と品質については「まだ、JAさんから生育調査の結果が出てきていないからわかりませんが、効果は目で見て実感していますよ」と、導入の効果を肌で感じておられた。「それに、現在はリモートセンシングで取得したデータをブロードキャスタと連動して可変基肥ができるのですが、今後は田植機やほかの機械と連動させても可変性が出せるので期待しています」と、今後の活用にも期待されている。

ヤンマーアグリジャパン(株)長岡支店の中川大蔵氏も「例えば、今年うまくいかなかったとしても、来年度の田植機でカバーできたりと5年、10年という長期的な視点でやっていくために全ての機械が連動すればいいと思います。いずれそうなると思いますが、メーカーや法律よりも先進的に取り組まれている中村さんがおられるから、私たちもデータを取らせていただけるんです。新しい農業を牽引される存在として、これからも応援したいですね」と、力強く語ってくれた。

地域には青いナカムラ農産(株)の施設が多く点在している。今後は、 規模拡大にむけて地元の農地をICT技術で守っていくと語る中村氏。
地域には青いナカムラ農産(株)の施設が多く点在している。今後は、 規模拡大にむけて地元の農地をICT技術で守っていくと語る中村氏。

農家がドローンを所有して運用することも視野に

最後に今後の展望についてうかがった。「実は産業用マルチローター(ドローン)MG-1も防除用に所有しています。この地域は農業共済組合が一斉防除するため、品種によっては後から撒きたい場合でも防除されてしまいます。なので、そういう場所は除外してもらい、自分たちでマルチローターを使って防除しています。リモートセンシングについても、適期に撮影して追肥したいので、今後は農家が所有して運用していくべきなのかなと思います。これからは離農する人が増え、農地が大規模農家に集まってきます。規模拡大と同時に農地を守っていくという使命があるので、そのためにもスマート農業は必要になってくると思います」と、ICT技術のさらなる活用に意欲を見せる中村氏だった。

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